2018年06月09日

祝開良店

移転開業した古道具店「呱々」の階段下に展示された商品

梅雨最初の晴れ日にて

今年は去年より早く、先日の6月6日に梅雨入りした。去年は特別遅かったが、今年は平年より1日だけ早いようである。

よって、ここ数日雨がちだったが、今日は梅雨の合間の晴れ日となった。その分、暑さも予想されたが、予定を組み替え、機会を有効活用することにした。

そして、午後からはその流れで、とある場所に出かけることとなった。


上掲写真: 美麗に、しかし土壁や古色塗等で抜かりなく改装された古家に飾られた古民具。出先での一景。詳細は、のちほど……。


今出川通の歩道横にある地図にないような路地
昨日より若干乾燥した、陽射しの強い大路小路を歩き、やがて今出川(いまでがわ)大路に。その歩道を進むと、事前にもらっていた案内通り、地図にもないような写真の路地と出会った


今出川通の歩道から続く人一人がやっと通れる路地
人一人がやっと通れるほどのそこを覗くと、その先に光が。果たして何があるのやら


今出川通から続く抜け道裏の行き止まり路地
綺麗に砂利が敷き詰められた路地を奥まで進むと、意外にも少し開けた路地が左右に続いていた。そして、その左側である写真の方へと向かう。とはいえ、裏通まで繋がる右側とは異なり、その先は間もなく行き止まりのようであるが……


路地途中にある美麗な改装を施す古家で営業する古道具店「呱々」
すると、路地途中に美麗な改装を施した看板ある家が。そう、ここが今回の目的地。もう少し迷うかと思ったが、意外に早く辿り着けた


古道具店「呱々」の店内

古道具店「呱々」移転開店!

高まる期待と少々の緊張を感じつつ扉を開けると、写真の通りの素晴らしい空間が現れた。外からは反射で見えなかったので、思わず「おおっ」と感嘆の声が漏れる。

そして、カウンターには見慣れた友人の姿が。互いに挨拶を交わす。今日は今月開店した友人経営のこの店を記念訪問したのであった。店の名は「呱々(ここ)」。生まれたての赤ん坊の声を意味するユニークで志ある漢語名が付けられたそこでは「くらしの古道具」が扱われている。

友人は子育てをしながら長く自宅で店を運営していたが、この初夏、晴れてここに独立した店舗を構えることとなった。内外装の設計から設備、調度品に至るまで彼女のこだわりが詰まった空間に只々感心する。

全くの無から、諦めず、妥協せず、ここまで辿り着いた。構想期からの彼女の志と奮闘を知る者としては、我がことのように嬉しかった。

おめでとう、華やかで清々しい快挙を見せてくれてありがとう!


古道具店「呱々」の店内
様々な骨董品が飾られる呱々の店内

この店の凄いところは、店の造りや展示のセンスだけでなく、扱う商品の良さにもあった。

雑貨から家具に至る様々なものを扱っているが、何れも実に抜かりなく集められている。本人に伝えると謙遜するが、これも彼女のセンスと様々な努力の賜物であろう。

そして、それにもかかわらず価格が手頃なのも嬉しい。まさに看板通りの「くらしの古道具」。日常で使える骨董、生活のなかで楽しめる骨董が追求されているのである。

日常に美を採り入れ、暮らしに真の豊かさをもたらす、非ブルジョア的で現代的な「アーツアンドクラフツ」「民藝」運動の提案か。


古い町家の梁構造が活かされた「呱々」の天井
町家の古い梁構造を活かした呱々の天井。美術ギャラリー等でお馴染みのスライド照明用のライティングレールが施されているが、建築・古物方面だけでなく、現代的美術知識等を駆使するのも彼女らしい


呱々の一押し商品の1種、清末の大陸色絵磁器
数ある骨董のなかで、一押しの品種などを訊いてみたが、回答のうちの1種がこの色絵磁器。大陸製で、清朝末期(1900年前後)頃のものらしい


古い大陸色絵磁器の拡大画
古い大陸色絵磁器の拡大画。伊万里等の日本の色絵磁器とは異なる、独特の趣と華やぎをもつ


台湾の鶯歌古陶磁
そして、もう1種の一押し、台湾の鶯歌(いんがー)産陶磁「鶯歌焼」の古物。日常使い用の素朴で温かな風合いが魅力


南天柄?の鶯歌古碗
鶯歌の古碗。染付の鮮やかな筆さばきと木の実と見られる桃色の点が見所。南天柄とみられ、戦前日本向けに作られた可能性もあるとのこと。うーん、個人的に欲しい(笑)


早速玄関に提げた呱々購入の雷紋電傘
早速拙宅玄関に提げた呱々購入の雷紋電傘

良い品ばかりを鑑賞して目移りしたが、今日は記念に古い電傘(電笠、電気のかさ)を買わせてもらった。長年探していた雷紋入りの玄関用である。そして家に帰り、早速取り付けてみた。

ぴったりである。転居以来裸電球で我慢していたが、漸く落ち着いた気分である。有難い限り。


拙宅玄関に提げた呱々購入の雷紋電傘の初点灯
夜の電傘初点灯。わざと10Wという暗めの電球を仕込んである

今日は素晴らしい友人の店を観ることができ、良い買物も出来た。お世辞抜きに良店誕生である。比較的近所でもあるので、これからも楽しみである。

皆さんにも是非お勧めしたい。興味ある人は下記URL等をご参照あれ。


古道具店 呱々 antique koko

〒606-8417 京都府京都市左京区浄土寺西田町82−11
http://www.roommarket.jp/koko/

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)