2019年04月13日

洛東桜状

京都岡崎の琵琶湖疏水の桜と十石舟

遅れ馳せながらの桜紹介

漸く訪れた春、折角の花の時季ながら、このところ寒々しい雪山の写真ばかり紹介していた。先週で晴れて今季の雪山鍛錬も終了となったので、今日あたり罪滅ぼし的に近所の花の状況でも紹介したいと思う。

場所は、京都市街北寄りで賀茂川(鴨川)より東の地域。旧市街である洛中(洛陽)東の「洛東」と呼ばれる地で、現在は同市左京区南部と同東山区北部を巡った様子。今の桜の盛りは、遅咲きの枝垂桜であったが、一応、町桜の主役的な染井吉野に絞って紹介したい。

先発は、上掲の疏水の桜。平安神宮を中心とした文教地区「岡崎」の南を画する琵琶湖疏水沿岸の桜である。東方上手の蹴上・インクライン(舟積軌道)共々、名所として知られる場所で、この時期は桜下を進む観光用の十石舟も運航されている。

花は盛りを過ぎたとはいえ、まだまだ健在。先日の強風と雨に因る壊滅も想われたが、意外と持ち堪えていた。やはり中途の寒さが影響したのであろうか。花の下ゆく十石舟の参観者も、さぞやご満悦であろう。


岡崎の琵琶湖疏水の桜と神宮道の赤い橋
同じく岡崎の疏水と桜。手前の桜なぞは満開に近い状態を保っている。奥の赤い橋は平安神宮の参道である神宮道の橋。多くの観光客の姿が見える


京都粟田の桜
岡崎から南下して三条通を越え東山区に入る。これは祇園北の粟田地区の桜。観光ルートから外れ、密かに花を広げる。これも盛りは過ぎた様子


知恩院三門前の桜
更に南下して知恩院前に。小樹ながら、三門両脇の桜が門幕等の飾り共々、春の華やぎを演出


円山公園の桜
そして知恩院南の祇園円山公園へ。知られた花見名所とあって人は多いが、花はかなり量を減らしている様子


京都白川の柳の新緑と輝く水面
次は喧噪の祇園を離れ、白川を北上。この辺りに桜は少ないが、乾燥した天候の所為か、柳の緑と水の色、川面の光が美麗であった


京都白川畔の桜
白川を北上し、また岡崎に接する辺りの桜。観光地至近に在りながら人通りが少ない川沿いの小道は、桜があってもなくてもお勧めの散策路。今回は桜も良く残り、特に素晴らしかった


京都白川畔の桜と光る川面
同じく白川畔の桜。逆光でのその姿も、また悪しからず


聖護院地区の琵琶湖疏水の桜と熊野橋
そして岡崎から疏水沿いを西に下り、聖護院(しょうごいん)辺りに。この辺りの桜も結構残存。奥の写真は熊野神社に繋がる「熊野橋」


夷川ダム舟溜まりの桜
同じく聖護院地区の夷川ダム旧舟溜まり角の桜。一際目につき、行き交う人の撮影を誘う


賀茂川荒神橋付近の桜
疏水沿いを西行し、やがて賀茂川に。その河畔の桜も盛りを過ぎながらも、意外と残っていた


ほぼ満開の賀茂川河畔の桜
賀茂河畔の桜。樹によれば、ほぼ満開のものもあった。川風の影響で開花の進展にムラが生じ易いのであろうか


荒神橋から見た、いつもより水が澄む賀茂川
荒神橋より眺めた賀茂川の水面。澄んだ水が青みを帯びて清々しい。光の加減か栄養度の所為か、普段とは異なる美麗さであった


桜がかなり散った賀茂川・出町柳の桜
賀茂河畔を北上して出町柳に至る。ここは学生等で賑わう地元の花見名所。ただ、他に先んじる条件の所為か、人の多さの割に花は少なかった


京都出町柳付近の高野川の桜
対して、東から賀茂川に合する高野川(たかのがわ)には多くの桜花が残存していた。これも、こちら側の冷涼等が影響したのであろうか


散り始める銀閣寺道の桜
最後はまた東に戻り、山手の疏水分線へ。蹴上から分かれて北行する疏水分流の河畔に続く、これまた著名の桜並木である。写真のここは銀閣寺参道下の所謂「銀閣寺道」交差点の桜。比較的早く開花する場所なので、既にかなり花を減じていたが、それでもまだ参観する価値は残っていた

賀茂川のあと一旦友人と会い、その後撮影が夕方になり空が曇ったので、画の雰囲気が変わったが、どうかご諒解を……。


銀閣寺道近くの疏水分線の満開の桜
疏水分線の桜。樹によれば満開に近いものもまだあった


哲学の道の桜と緑の下草
疏水分線を遡上し、東山山麓域に入る。所謂「哲学の道」である。そこの桜もまた盛りは過ぎていたが、写真の通り華やかは残っていた。また、他の花や草の緑も現れ、新たな春の装いを見せていた

ソメイはあと暫く枝垂はこれからか

これにて洛東の桜紹介は終了。明日はまとまった雨が降るので更に花は減じるであろうが、樹によれば今暫く楽しめそうである。また、先に記した通り、遅咲きの枝垂桜が盛りになるので、それにも期待できる。

皆さんも機会あれば、この時期のみの春景を是非お楽しみあれ……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記