
今季の雪納め?
ここ京都市街を含む近畿にも2月初旬に大寒波が襲来したが、その翌週から気温が16度以上となる意外の温暖が続く。
今日も同様で、明日などは更に高い18度超の気温が予報されていた。この先も同様で、報道番組の予報士も「もう冬日は来ない」と断言する始末。
よって、今季の近場雪山ももう終りかと名残惜しくなり、先週に続き近山に登り納めに出掛けた。
つまり、今日もまた冬山の記事となるが、気象やその実態の記録という目的もあるため、何卒ご容赦を……。
上掲写真 京都市街から比較的早く行くことができる多雪の山・比良山脈の南部登山口の一つ旧花折(はなおれ)峠道北口。今日も朝からプラス気温で往路全く雪はなかったが、標高480m前後のこの辺りには、方々でその残存がみられた。

今は林道となり車の往来が絶えた旧国道を独り進むと、上方山腹に雪原が見えた。先々週までに幾度か来た寒波の残雪とみられるが、さすがその厚みは薄かった

ところが、日陰のアスファルト路上には思わぬ凍結箇所が潜んでいた。雪下の水分が再凍結したか。転倒の危険が高い状態だったので、慎重に進む

舗装旧道を離れ山道に入ると、このように雪が残る場所もあったが、ない場所もあり、アイゼン(靴底氷雪爪)を履く時機を得ぬまま高度を上げた

やがてアラキ峠(標高766m)という鞍部に到着。殆ど雪はないが、まあ、ここは風か陽当たりの所為か、元々それが少ない場所……

ただ、峠から山上に続く急登の植林帯道も、この様に雪は無し。いつもは下が無くてもこの辺りからアイゼンを装着するのであるが、まだ不要か

しかし樹林帯上部では雪が現れた。大した量ではないが、その底が固く氷結して滑り易い箇所もあったので慎重に進む。ストック(山杖)の石突で衝いても割れないような意外の強さの氷で、知らずに乗ると危険であった

やがて急登を上りきり山上近くに出ると、明るい雪原が現れた。それでも、雪は圧縮劣化というか、腐り気味だったためアイゼンはおろか、ワカン(輪かんじき)も不要な状態であった。夏用重登山靴のまま進む

そして山上着。権現山(標高996m)という山脈主稜線の最南的頂である。ここも陽当たりの所為か雪は少なく、地面の露出が多々見られた。眼下の琵琶湖の眺めが変わらず良いが、黄砂の所為か眺望全体が朧ろであった

今日は深入りせず、少し雪を踏んで帰るつもりだったが、雪不足で収まりがつかず、もう少し進むことにした。権現山東北東に見えるこのホッケ山(中央。標高1050m)まで、である。その左肩に覗く蓬莱山(同1174m)は遠いが、手前のそこなら20分程で行けるためである。また、その途中に続く比良主稜線の雪具合や景色も楽しめるかとの思いもあった

権現山では休まずそのまま稜線道を進む。途中、雪が多く残る鞍部的場所では雪庇の残存も見られた(中央上)。全く寒くなく、暑いくらいの陽気となってきたので、この残存もあと僅かの命かと想われた

程なくしてホッケ山への登坂となり、権現山からは見えなかったホッケ山東面が見えた。ここだけ見ると中々の雪山景である

同じくホッケ山への登坂下からみた、多量の残雪まとうホッケ山山頂とその東面に発達した巨大な雪庇

そして、ホッケ山山頂着。傍にある雪庇の凄さとは裏腹に、頂部はこの通りの地面露出。左向こうに見えるのは先程通過した権現山である

ホッケ山山頂からの眺望も変わらず良く、雪庇越しのこの眺めなぞも確かな雪山景といえた。やはりここまで来てよかった。ただ、風はなく、気温も温暖で、もはや冬山とは言い難い気象条件であった。折角なので、ここにて麺昼食を摂った

ホッケ山山頂から見た北方の蓬莱山(中央やや右の高み)方面。ここより一段標高が高いそこも方々に地面が出ているが、山上のスキー場は営業しているようであった

同じくホッケ山山頂から望遠撮影した、残雪まとう蓬莱山山頂とスキー場施設等
終雪立ち会い
ホッケ山での昼食後、元来た道を辿り下山する。途中行きと同じく、滑り易い泥濘や氷結箇所を通過したが、結局なにも着けずに無事下山出来た。
本来ならチェーンアイゼン(鉄鎖爪)を付けるべき状況だが、アイゼンしか持参しなかったので仕方なし。
今日は雪や氷があるのに暑いという矛盾した条件の、3時間程の山歩きだったが、来てよかった。
やはり今季はもう雪歩きは無理かもしれず、その最後の雪終いに立ち会えた気がした。
