
月下の賀茂河岸に涼む
夜半、下がらない気温に耐えかね涼みに出た。向かったのは近所の賀茂川河岸。折しも大潮、満月の晩を迎えていたので、ちょっとした月見も兼ねて、であった。
実は、河原への夕涼みは夏の間よく行っている。家には空調が有るが、極力それらの「不自然」を避ける為、仕事時以外は使わない、という事情もあった。だが、結局の所、家でじっとしていることが難しい、一所不在的性質が大きく作用しているという気がしないでもない(笑)。
上掲写真: ナトリウム灯火輝く賀茂川「荒神橋」。北の今出川と南の丸太町の2大路間にある小橋と見做される地味な存在だが、嘗ては都と西近江路を繋ぐ要路「志賀越道」の起点であったという由緒をもつ。

ナトリウム灯を反す賀茂の水面。
画面中央より少し上の部分を横切る影は渡河用の飛石である。先日まで水没していたが、今日は普段通りの姿となっていた。梅雨の豪雨の影響が漸く収まったようである。
さて、納涼に訪れた賀茂の河岸。穏やかな気色ではあったが、あまり涼しさは感じられなかった。22時時点での京都市内の気温は30度弱だったので、致し方あるまいか……。

人工の灯火とは異なり、橋上より静かに光を注ぐ満月。
空気中の水分に因るか、少し朧さがあったが、この通りの姿であった。こちらも気色だけは涼しいのであるが……。

最初の写真とは逆方向の、北は今出川通方面を見る。
一月程前は蛍で賑わった場所。今は夏宵の、どこか高揚感ある特有の静けさに包まれている。

今出川橋拡大。
荒神橋より交通量が多いので、スローシャッターでは諸車の光跡が強く印された。
あまり効果を得られぬ河岸での涼みであったが、日付が変わる頃から涼風が川面を下り始めた。待ち望んだ状況ではあったが、明日のこともあるので、程なく撤収。家がある街なかも、少し涼しくなってくれればいいが……。
