
今日は毎月25日に巡り来る「ハレ」の日―。とはいっても、給料日のことではない。京都市街に住む人間なら殆どが正答出来る、北野天満宮の定期市「天神さん」の日である。今日は午後から、久々にその「天神さん」をのぞいた。遊山ではない。随筆に関する古部材を探しにいったのである。
別件の資料閲覧に時間をとられた為、現地入りしたのは既に15時過ぎ。週末と重なった日ゆえ、人は少なくなかったが、早くも店仕舞いする処も見られた。しかし暑い。暑い時期の、最も暑い時間なのだから仕方ないのだが、つい、胸内でその語を繰り返してしまう。よって、雑多で暑苦しい市景色はやめ、石鉢に清水溢れる涼やかな景を掲げた。場所は天満宮東門側境内にある手水舎。天満宮の象徴的存在「臥牛」下から、対の大鉢に注がれるのは「御神水」。豆腐製造で著名な、北野の良質天然水である。
表題の「大暑」とは、7月下旬頃を指す「二十四節気」のそれではなく、ただ「大いに暑い」の意。もし「大暑」を「天神」の前に配せば、名詞的意味合いが強くなり、必然前者の意となってしまうこともありこの配置となっている。とかく言葉は難しい。しかし、「テンジン・タイショ」の読みも、かのチベット法王、ダライラマ14世の法名「テンジン・ギャンツォ」(ただし「ギャンツォ」は東北方言)みたいで、少々珍妙な気がしないでもない。うーん。何やらまた暑苦しくなってきたのでやめよう。

本殿前にて「干し梅」を発見。正月に授与される「大福梅」の準備である。煎じ飲めば無病息災という縁起物で、近隣住民が古くから愛好する極めてローカルなもの。盛夏なのに早正月支度―。少々忙しい気もしたが、冬を想って涼感も得たのでよしとしよう。









