2008年03月20日

「伯耆『長者伝説』調査行U」UP!


逍遥雑記「伯耆行,西伯紀氏,進氏,紀成盛,長者伝説,,行松氏,赤松氏,田口氏,坂中廃寺,会見郡,長者原,箕蚊屋,蚊屋島神社,尾高,大山,城館,豪族屋敷」

2007年11月下旬に行った歴史調査旅行の報告、「伯耆『長者伝説』調査行U」(進氏居館調査概報)がUPされました。2日間に及んだ調査の後編です。関係者並びにご期待の皆様、大変長らくお待たせしました!
posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 23:16 | TrackBack(0) | お知らせ

2008年03月11日

冬姿春暖


逍遥雑記「疏水,減水,鴨,夷川ダム,石垣,煉瓦」

所用の折に渡った疏水の橋上で、気になる景が目に入ったので、思わず画に撮ってみた。それは、見ての通り、減水した疏水の様であった。

減水自体は、水需要が落ちる冬に清掃や補修を兼ねて行われるものなので毎年見るものではあるが、これ程の陽気の中で見ることは珍しい。正に表題が示す通り、春暖の中に冬の姿を見る趣であった。そして、逆に春暖というスポットを浴びたが故に、平時との違いがよく感じられ、それへの強い感心が生じたのであった。

場所は、岡崎の熊野橋から東方を見たもの。手前の橋は東大路の徳成橋である。平時の疏水について知らない人は、去年4月にこのサイトで、同じ場所からの眺めを紹介しているので、見比べて頂ければ、その違いを了得頂けるであろう。水量や桜花の華やかさ等との違いは勿論だが、今回右護岸の一部が白化していること、即ちそこが補修されたということが判ることも面白いのではなかろうか。


逍遥雑記「疏水,減水,鴨,夷川ダム,石垣,煉瓦」

平時とは異なる清流の趣

水面に浮く鴨も、清流に遊ぶそれのようで、やはり平時とは大いに異なる風情を醸している。水が綺麗に見えるのは、水深が浅いことによるものだけではないように思われる。恐らくは、途中で流入する「白川」等の河川水や、谷水の混合比率が高い為ではなかろうか。


逍遥雑記「疏水,減水,鴨,夷川ダム,石垣,煉瓦」

満水時の対容量割合判明

眺めを西方に転じて現れた「夷川ダム」の船溜りもこの通り。水深は精々10数センチ程といったところであろうか。因みに、右手に見える護岸の明色部分が満水時に水があるところである。溢水位置までの約8分目までを占めるようである。こうしたことも、底が見えてこそ判ることであろう。去年紹介した同所の写真とも見比べて頂くとまた面白いと思われる。


逍遥雑記「疏水,減水,鴨,夷川ダム,石垣,煉瓦」

水底から現れた謎の河口跡と古式の石組み

夷川ダムの船溜り北岸に露出した「旧河口」跡。河口とするより排水口と呼ぶべきものかもしれないが、流れの口であったことには違いあるまい。コンクリートを使わず、煉瓦で塞がれていることから、かなり古い時代のものとみられる。同様の煉瓦姿が残る夷川ダムの建造時辺りのものであろうか。そうだとすると、大正3(1914)年程まで遡れそうである。

また、この周囲の石組みも城郭のそれを思わせる古式が窺われて興味深い。船溜り全景写真の石組みがどちらかというと洋風なのに対し、和様が感じられるからである。ともかく、違う様式、年式らしき箇所は他にも見られたが、この辺りのものが一番古そうであった。

たかが、水路の減水、そして春暖の現れ程度といえども、色々と発見があって面白い。潤いがなくとも、花がなくとも楽しみはあるものである。

さて、間もなくこの疏水にも水が戻るであろう。花瀾漫と化す、本当の春の訪れである。
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2008年03月08日

道花天神


逍遥雑記「北野天満宮,天神さん,神使,牛,梅」

そんな場合ではなかったのであるが、ついのぞいてしまった。北野の天満宮をである。こうも暖かくなってきたので、梅花の咲き具合が気になったのである。先月末、天神市に出掛けた友人から、寒さにより遅れているのではないかとの話を聞いて以来気になっていた。元々、他に先駆け寒を割って潔い様を見せるそれが好みで、待っていたということもあった。

写真は参道最初の門である楼門を入って初めに現れる石造牛、「神使の牛」(しんしのうし)。今は、撮影機を手にした観覧・参拝客らの人気者と化している。赤く造られた眼が、ただならぬ存在であることを知らしめているようである。


逍遥雑記「北野天満宮,天神さん,神使,牛,梅」

梅花の効果もあり、北野天神は最も賑わう時期となっていた。本殿中央の賽銭箱前には、鈴を鳴らす人達の行列も出来ている。


逍遥雑記「北野天満宮,天神さん,神使,牛,梅」

本殿を側面より見る。かくも艶やかな色使い、造作であったことを今更にして知らされた。


逍遥雑記「北野天満宮,天神さん,神使,牛,梅」

肝心梅花であるが、境内各樹の咲き様は5分以上7分未満といったところであろうか。十分観賞を楽しめる状態である。そして、境内は疎か、その近隣にまで漂う清い香も実に心地よかった。


逍遥雑記「北野天満宮,天神さん,神使,牛,梅」

梅花の背後で蒼空に陽を反す宝物殿の大屋根と唐破風。天満宮の神紋、「梅鉢」の黄金飾が梅花と呼応して華々しい。

さて、今回の表題であるが、「道花」は「みちばな」と読んで頂きたい。漢語様の四字表題としてはかなり違和感ある「訓読み」採用であるが、「道草」からの転用なので致し方ない。つまり、花にかこつけてサボタージュしたことを自白したまでのものであった。

どこぞやの、別社のことかと思われた御仁には、平にご容赦願う次第である。
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2008年03月07日

茅家脩正


逍遥雑記「賀茂川(鴨川),丸太町橋,山紫水明処,頼山陽,茅葺屋根修繕」

はや春を思わせるような日中(ひなか)に於ける所用の途上、賀茂の河岸で茅葺屋根の修繕作業と出会った。

場所は、丸太町橋上(北)の西岸、建屋は江戸後期の文人、頼山陽の書斎「山紫水明処」である。よく知られたものなので、わざわざ解説する必要はないだろうが、以前は手前の樹々が鬱蒼としていて河岸からはあまり見えなかったような記憶がある。最近は庭木共々、今日の様によく手入れされているようである。ともかく、貴重な遺構を心配していた身にとっては一安心である。

表題の「脩正」とは「修正」とほぼ同じ熟語として扱われるもの。今回は、それが有す「容を整える」という意で用いた。


逍遥雑記「賀茂川(鴨川),丸太町橋,山紫水明処,頼山陽,茅葺屋根修繕」

旧跡に迫る巨大マンション

切妻方向を枇杷葉を掠めてもう一枚。職人さんが日溜りで精を出す、実に長閑な眺めであるが、背後に迫る巨大なマンションの姿も気になる。恐らく、この場所も同様と化す危険がこれまで幾度もあったのであろう。公儀には、是非総合的な文化政策の遂行を望むばかりである。
posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 11:57 | TrackBack(0) | 逍遥雑記