2008年05月29日

好物到来


逍遥雑記「日向夏,夏みかん,夏蜜柑」

念願の好物が漸く手に入った。宮崎産の「日向夏」(ひゅうがなつ)である。

日向夏は、宮崎が原産である「みかん」の一種。文旦(ぶんたん)と柚(ゆず)の交雑種とみられるもので、江戸後期に発見された。昨今の園芸果実の濃厚な風味とは趣を異にする、古種らしい自然な甘さと清爽な香に惹かれ、毎年その旬を心待ちにしている。

しかし、何故か今年は旬である連休頃を過ぎても目にすることが出来なかった。為に、遅れ馳せながら1箱注文することにしたのである。写真は届けられたその5キロ入りの小箱。箱のデザインもその風味同様、どこか控え目なのがいい。

父祖地へ繋ぐ「味の奇縁」

この果実と出会ったのは、昔東京に住んでいた頃のこと。父方の実家と同じ、宮崎出身の人から偶然振舞われたことが最初であった。それまで存在を知らなかったその美味に驚くと共に、時空を超えて父祖地へ繋ぐ「味の奇縁」に、感慨深くさせられたのである。


逍遥雑記「日向夏,夏みかん,夏蜜柑」

外皮を刃物で剥いてから食すという独特の方法が要る為、それを説明した紙が入っていた。知らない人の為に説明すると、日向夏は、白いワタ部分を含めた外皮以下の全てを食べることが出来る。実はこの独特の食感も、好みの理由になっている。


逍遥雑記「日向夏,夏みかん,夏蜜柑」

町家・古家に相応しい色調

味と食感、そして実はもう1つ好みの理由がある。それは、その色調である。

レモン等の外産果実の色とはひと味違ったその黄色は、漆器等の伝統食器や家具との相性がいい。つまり、古家に飾れば実に「様になる」果実なのである。どちらかといえば暗色多いその中にあっても違和感なく、それどことか、恰も初夏の陽気が訪れた気分にすらさせられる。日向夏は、私にとって正に町家・古家に相応しい果実の1つなのである。


逍遥雑記「日向夏,夏みかん,夏蜜柑」

古い水屋棚の中でもこの通りの役者ぶり。「セザンヌな果実」達ではこうはゆくまい(笑)。
posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 23:14 | TrackBack(0) | 逍遥雑記

2008年05月25日

春の山会告知


お知らせ「春の山会告知,太神,堂山,湖南アルプス,不動寺,鎧ダム,天神川」

来る6月8日に春の山会を行うこととなりました。場所は、滋賀県は湖南アルプス太神山系(最高海抜約600m)です。比較的気軽に味わえるそのアルペン的風情を楽しんで頂こうと思っています。ご希望の方は奮ってご参加下さい。なお、変更連絡等の恐れもありますので、当日までこのページを確認して下さい。

詳細

開催日: 6月8日(日曜日)
時間: 9:15〜17:00頃(打上げ不参加の場合)
集合場所: JR石山駅南口 帝産バス「アルプス登山口行」乗場
集合時間: 9:15
費用目安: 往復交通費¥800前後、プラス打上げ費(非高級店)&銭湯代
行程: 石山駅〜(帝産バス0.3時間)〜アルプス登山口〜(徒歩1.5時間)〜堂山山頂〜(徒歩2時間)〜太神山山頂〜(徒歩1.5時間)〜アルプス登山口〜(帝産バス)〜石山駅〜京都駅

備考

・雨天の場合は中止します。
・最大登坂高低差は約450m、歩行距離は5キロ強の初心者向き行程となります。
・各自のペースを尊重し、早い人が遅い人を少し先で待つ行路スタイルとなります。足の早さに自信がなくても問題ありません。
・石山か京都市内帰着後、入浴(銭湯)と打上げ夕食会を予定しています。参加希望の方は適宜着替え等の持参を考慮下さい。

参加条件

どなたのご参加も歓迎致します。登山の経験は問いません。今回は比較的穏やかな行程なので、最初の体験をご希望の方にも適しているかと思います。この山会は参加費等を徴収する集いではありません。よって何の補償もない自己責任参加となることをご承知下さい。なお、参加希望の場合は出来るだけ事前にメール等でのご連絡をお願い致します。

持ち物その他

・水(恐らく補給し難いので適宜。煮沸すれば飲める水はあり)
・昼食
・帽子
・手袋
・歩き易い靴&厚手の靴下
・化繊混等の乾き易い服(長袖&長ズボン)
・雨具(出来れば上下合羽)
・防寒着

その他、着替えやタオル、御菓子(非常食)等は適宜ご考慮ください。靴は運動靴でも可能ですが、泥濘遭遇の可能性があります。基本的に、登りは暑く、休憩並びに下りは少し寒くなる可能性があると思っておいて下さい。荷物は極力軽くした方が楽です。


以上、何かご不明あれば、ご連絡願います。


上掲写真 神楽岡より見たご存知「大文字山」春景。毎度のことながら、予定地のものではない単なるイメージです(笑)。
posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 23:39 | TrackBack(0) | お知らせ

2008年05月04日

江東鯰会U


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

今年も、人々の期待を裏切ることなく清爽の日が供された黄金週間。去年に続き鯰会が開かれることとなった。私の主催と言う訳でなく、参加の予定はなかったが、新座(しんざ)の人の為の連絡係として参加することとなった。いわば「つなぎ粉」である。


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

今回は前回来られなかった人や、新たに興味を持った知人らも加わった為、賑やかな集いとなった。幼児を含めたその数は18人。拠点となる知人宅での待機者を含めると実に20人の大所帯となった。広々とした田圃の中、青々とした爽空の下で大人も子供も皆一緒に休日を楽しむ。

何かと忙しい時代、忙しい世代の知己たちが、多く集えて共に楽しめるのは、めでたい限り。


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

鯰の捕獲法も前回と同じく網への追込み。子供より大人が水に入って懸命に獲物を追う様が面白い。因みに、私は今回それを行うつもりはなく、その用意もしなかったため水には入らなかった。あくまでも「つなぎ粉」、水につかれば役に立たなくなるのである。


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

主線水路にて置き仕掛け調査や、魚影探索を行う参加者と、彼方まで広がる「麦畑」。驚くべきことに今年は水田が著しく減って麦畑が増大している。早くも、小麦高騰の世界潮流を見越した転作が行われたのであろうか。


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

水田減少のせいか、鯰の姿が見えない。子供らが行う「ざりがに」や「おたまじゃくし」等の小物獲りは好調のようだが……。


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

鯰は獲れないが、蛇は早々2匹目をみた。さすがは沖縄原生林「ヤンバル」帰りのK君(笑)。


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

転作のせいか、日が悪かったのか、2時間程挑んだが結局捕獲は果たせなかった。唯一、置き仕掛けの1つに掛かっていたが、去年と同じく針が外れて逃げられてしまったのである。一同やむなく拠点宅へと引き返したが、そこには主宰氏が念のため用意していた鯰の姿があった。なんでも、この様な事態を想定して1週間程前に捕獲しておいたものだという。体長は40センチ程か。


逍遥雑記「鯰会U,江東,湖東,麦畑,水田,内湖,水路,繖山,観音寺山」

という訳で、あわれにもその鯰が犠牲となることとなった。今回は、1週間の飼育を経て臭みが抜けたのではないかとの推察のもと、ぶつ切りの炭焼にされた。結果は知る由もない。つなぎ粉の私は、皆に供する手打ち蕎麦作りに勤しんでいたからである。

去年の参加者で、今回中心になって焼さ作業をしていたH氏に聞くと、強い臭いが去年の味を髣髴させた為、食せなかったという。やはり、つなぎ粉として蕎麦つなぎに徹したのは正解だったようである。まあ、K君を始めとする新座の人には満更悪いものではなかったようであるが……。

ともかく、去年の様な捕獲の面白さはなかったが、皆が集えた楽しいイベントとなった。犠牲になられた鯰様には、その冥福を祈るばかりである。
posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 23:16 | TrackBack(0) | 逍遥雑記