2018年09月23日

山中颶跡

台風21号による法然院境内の倒木

彼岸の午後、裏山視察へ

朝、彼岸の墓参等を済ませたあと、訓練がてら久々に山へ行くことにした。

とはいえ、時間も時間なので裏の大文字山にさっと行くくらいである。実は月初の台風21号の被害状況を確認したいという思惑もあった。

直後から気になっていたが、危険なため、そしてその後は長雨等により叶わなかった。しかし、朝のうちに出るつもりが、友人からの電話や聴き逃し難いラジオに接したため、結局は昼前の出発となった。

当初は自然林豊かな法然院から登る予定であったが、森への入口が立入禁止となっていた。境内の拝観は復旧していたが、写真の通り、未だ倒木が散乱する状況であった。

罹災より既に4週弱。想像以上の威力である。


台風21号による銀閣寺境内林の倒木被害

仕方なく一路北方銀閣寺へと向かい、その裏手のメインルートを採ることにした。写真は登山道に続く林道から見た銀閣寺境内林の被災状況。

麓にあり、三方山に囲まれた恵まれた場所にもかかわらず、かなりの倒木がみられた。


台風21号により、根こそぎ、または幹から折れる大文字山の樹々
根こそぎ、または幹から折れる大文字山尾根上の樹々

曇りではあったが夏日の暑さに疲労しながら急登をゆく。所々に倒木をみるが崩落等はない。ホルンフェルス(硬殻)地質故の賜物か。

しかし、五山送り火の「大」字を過ぎた尾根辺りから倒木被害が大きくなった。枯木は元より、強健な大木も根こそぎまたは幹から折れている。


台風21号による大文字山登山道の倒木の切断箇所

しかし、それでも東山ハイキングの主路の所為か、写真の如く、道にかかる倒木は切断されたり、端に片付けられていた。


大文字山傍の鹿ケ谷道(如意越)の倒木

鹿ケ谷道(如意越)の凄まじい状況

時間も経っていることもあり、主路は大方安全なことが判った。よって、帰りはマイナールートである鹿ケ谷道を下ることにした。

大文字山山頂から続く東山稜線にあるその入口から荒れ風情であったが、やはり、写真の如き凄まじい倒木と遭遇した。台風通過時にこの谷に逃れれば、かなり危険な状況に晒されたであろうことが想われた。

谷川の流れが倒木や土砂で変わっている箇所や、それにより以前はなかった泥濘等も見られた。


如意越道で遭遇した台風21号の倒木による「絨毯爆撃」

そして、更に下った場所で写真の景と遭遇した。道は疎か、辺り一帯が全て倒木で埋め尽くされている。

写真では判り辛いが、この場所は平安期の寺跡と戦国期の城跡がある広い山中平地となっており、その殆どが埋め尽くされていた。まさに倒木による絨毯爆撃――。

先程の箇所とは異なり、ここは樹下を潜ることも出来ず、難儀して山際まで抜けて漸く通過出来た。

台風時、もしこの地形に安堵してここに居れば、誰一人命を保つことは出来なかったであろう。


如意越にある戦国土塁付近の台風21号による被害状況
山中平地の入口に立ちはだかる戦国期のものとされる土塁(中央)付近の状況


台風21号罹災後の「楼門滝」直下の状況
「楼門滝」直下の状況。急斜ながら殆ど被害はない

山中での風の怖さ実感し、良き教訓得る

凄まじい状況の山中平地を過ぎ、急斜が始まる「楼門滝」付近を下降するも意外と被害はなし。しかし、その後の谷道では、また多くの倒木が道を塞ぎ、道ごと斜面が崩落した場所も見られた。

そして、やがて麓着……。

短時間ながら、山中での強風被害を実見し、その恐ろしさを実感することが出来てよかった。

以上、参考までに。皆さんもくれぐれもお気を付けて……。

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2018年09月04日

強颶一過

哲学の道の折れた桜と倒れたベンチ

命の危機感じる台風襲来

今日午後、台風が通過した。ご存じ、関西では戦後最強ともされる台風21号である。

それは突然やってきた。午前中は曇りではあったが雨もなく、自転車等で出かけられるほどの状況だったが、午後から一転し、突如強い風雨が吹き荒れた。

予報通りであったものの、やはりその凄さには驚かされた。外に出ることはおろか、窓のその外を見ることも危険な状態であった。今までに経験したことのない強風。

比較的風の来ない奥まった地に家があるのだが、それでも倒壊しそうなほどの揺れとなり、命の危険を感じた。

しかし、これも予報通り、台風自体の動きも速かったため、比較的短時間に小康を得られた。そして、十分安全な状況となった夕方、外に出て周囲を確認した。

支えをして備えていた自転車が倒れ、シート等が遠くまで飛ばされていたが、幸い建屋等に目立つ被害はなかった。ただ、トタンや木片、枝葉等の飛来物が多いため、掃除に手間取りそうである。

そして隣家を見ると、なんと飛来した多くの瓦が壁を直撃し窓を割っていた。その跡は恰も市街戦の跡のようであった。窓の内側は無人だったようだが、あと数mズレれていれば、うちが同様になっているところであった。

全く以て危険な限り。襲来時、自転車を直しに外へ出なくて良かった。

来るべきもの来たる
今後の教訓に


今回の台風では京都市街でも風速40m近くを記録したとのこと。戦前家屋倒壊等で多くの犠牲者出した、かの室戸台風に次ぐ強さである。

歴史的見地から、京都での大風の危険性は予てから指摘していたが、やはり来るべきものが来た観が強い。

「京都は盆地なので風害はない」「雨戸は不要」等の根拠不明の言説を弄する「専門家」が多く見受けられたが、今日が良い教訓となったのではなかろうか。

今回は交通機関や公共施設の事前休止等が功を奏したのか、京都では死者が出なかったが、今後は十分注意せねばなるまい。


上掲写真: 台風21号により倒された銀閣寺前の桜とベンチ。台風通過後の本日夕刻撮影。本来は人家等にもっと酷い被害があったが、プライバシー保護のため紹介を止めた。


台風21号による倒木のある法然院門前
東山山麓の名刹・法然院門前も、倒れた大木が処理されていた。境内も倒木が多く危険なため、立ち入りが制限されていた(翌5日撮影)


台風21号の風で木根が揺れ、崩れかけた法然院の石垣
法然院敷地際の石垣も崩れかけていた。風で木が根ごと揺れたためであろう(翌5日撮影)


台風21号の風で折れ倒れた枝が寄りかかる法然院横の電線
折れ倒れた枝が寄りかかる法然院横の電線。幸い切れなかったようだが、同様が原因で停電になった場所も多かった(翌5日撮影)


台風21号の風で根こそぎ倒された哲学の道の桜
台風21号の風で根こそぎ倒された哲学の道の桜(当日確認、撮影翌5日)。その他、至る所で倒木が見られ、東山などは、方々に折れた幹も見え、山の形が変わる程であった

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2018年09月03日

菜園凶暑

暑さで不作の菜園収穫(茄子・枝豆・茗荷・ピーマン・鷹の爪)

我が菜園も世間同様か

久々に菜園の話題。

今年も春から準備して色んなものを育ててきたが、初夏収穫の香菜と馬鈴薯の豊作を最後に、猛暑の影響を受け始めた。

比較的暑さに強い茗荷や里芋も葉先が枯れる程で、実の成らないものや、そもそも発芽すらしないものが続出した。影響を受け難かったのは、ニラとエジプト伝来のモロヘイヤぐらいか。

原因は暑さと水分不足かと思われる。雨なら7月の豪雨時にとんでもない量が降ったが、その後は夕立すら来ない状況が続いていた。そして40度近くにも達する連日の猛暑。途中2度の台風もあったが不足を補えた観はない。

お蔭で、連日2度以上大量の水を撒くことを強いられたが、それでもすぐに方々乾く有様であった。

世間でも、野菜の値段が上がり、モロヘイヤがホウレンソウの代用にされるなどといった、同様の動きがみられた。

写真は、そういった状況下での本日の収穫。千両茄子は立派だが、漸く出来た一つ。その他、枝豆や茗荷、ピーマンも小型で量も少ない。鷹の爪も色はいいが小さめか。オクラを採るのを忘れていたが、それも今夏は成長が遅かった。

こういうことも偶にあるのか、これから良く起こるのかは分からないが、残念なことである。

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2018年09月02日

白雲湖会

白く光る琵琶湖東岸の入道雲

初秋残暑での湖会開催

今年もまた9月に湖会(うみかい)を開催。

淡水湖、琵琶湖での水浴を楽しむ催しで、いつもはもう少し早くから行うのであるが、今年は皆の日が合わせ辛かったため、遅くなってしまった。

ただ、初秋とはいえ、まだまだ暑さが続いていたため、不都合は全くなし。強いて言えば、台風や前線の所為で天候が不順なことであったが、快晴も肌が焼けて暑いので、個人的には減点とはならなかった。


上掲写真: 夕方、琵琶湖対岸に現れた入道雲。白く光る様が鮮烈で、珍しく感じられた。


ビニールのシートや紐を使った代用タープ

先ずは代用日除けを実験設営

浜に着き、最初に日除けを設営する。参加者の発案で、ビニールのシートや紐等の手持ち資材と簡易な方法により、市販品に劣らぬ実用的なその構築を目指す。まあ、ちょっとした実験である。

初めてのこともあり、試行錯誤を繰り返したが、皆で手分けしてなんとか写真のような「代用タープ」を張ることが出来た。以前、現地のツルヨシでタープを張った我々なので、然程苦労はない。

見栄えと広さが足りないという問題もあったが、日除けとしては一先ず問題なし。まあ、今後の課題としよう。


砂で閉塞された河口を掘って河水を排出

鮎の遡上手伝う

日除け設営後、食事や水浴等、参加者各々で湖岸を楽しむ。その後、岸に集まってきた稚鮎の群が、砂で河口が閉塞されて川に遡上出来ない様子を見たため、皆で助けることにした。

写真がその様子で、浜の砂を掘って右から流れきた河水を湖に排出させた。水路を曲げているのは、沖合を暴走するジェットスキー(水上バイク)やモーターボートの波による再閉塞を防ぐため。

ボートの波が湖岸の生態系に影響を与えているニュースを以前目にしたことがあるが、図らずも実感させられた。勿論、ここだけの状況で全体は論じられないが……。


開削した河道を遡上する鮎(中央上と右)
開削した河道を遡上する鮎(中央上と右)

河水が琵琶湖に注ぎ始めると早速鮎が遡上を始めた。一気にではなく、一群づつの段階的にである。

ただ、夕方になると川自体が細ってしまった。やはり元から水が少なかったのか。先週現地を見た参加者によると、完全に渇水していたという。先日の台風で少し水が戻ったが、猛暑の日照りを回復させるほどのものではなかったのか。

遡上した鮎が結構な割合で湖に下り戻るのを訝ったが、再渇水の危険を感知していたのかもしれない。


IMGP7005.jpg
対岸に光る入道雲が現れた夕刻の湖岸

光る雲に送られ撤収

そして、十分涼み、寛いだあとの夕方、撤収して湖岸を後にした。趣ある湖岸の夕景や市街の暑さを想うと離れがたいが、まあ仕方あるまい。

稚鮎の群が集まる美麗な水や環境がまた楽しめますよう……。

今日は近くを襲った激しい夕立が外れたことも良かった。皆さん、お疲れ様でした、色々と有難う!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 湖会