2020年02月15日

雲取融雪

溶け残る雪に印されたワカン(かんじき)歩行の跡(京都・雲取山山中)

またも気温上昇
先日の深雪如何?


待望の寒波到来と降雪により、先日水曜に急遽貴船奥は雲取山で行った近隣雪山鍛錬。

目論見通り良い訓練となったが、その後また気温が上り、なんと昨日は京都市街で20度を超す高温となった。夜も10度弱程までしか下がらず、また雪の存続が危ぶまれることとなった。

実は、先の寒波を受け、明日知人と滋賀県西部の比良山脈辺りに雪山登山する予定であった。しかし、高温と全日降雨の予報により中止となった。

よって、その代替として、また近山の雪の具合を視察せんと、今日また個人で雲取山へ行くこととした。今回は予め雪が少ないことを承知の上で行う、気候と雪山の関係を知る学習・鍛錬ともしたのである。


上掲写真 京都北山・芹生(せりょう)の雲取山(標高911m)麓の林道に続く謎の残雪模様。その正体はまた後ほど……。


僅か3日で多くの雪が消えた2月半ばの芹生峠
いつもの如く京都市街東部の拙宅から車行数十分で辿り着いた芹生峠(標高約700m)。先日は雪が多く、この先は車行出来ない状態であったが、この通り。橋上等に残る若干の雪さえ気をつければ、夏同様に走行出来た


僅か3日で多くの雪が消えた2月半ばの芹生集落
芹生峠北向こうの芹生集落もこの通り雪が激減。その里道も難なく車行することが出来た


若干雪が残る芹生集落から雲取山方面へと続く林道
芹生奥の林道には雪が残っていたが、作業車等の轍により地面が露出していたため、慎重な運転をすれば通行限界点付近まで車行することが出来た


大堰川(桂川)水系の灰屋川源流部にある三ノ谷分岐の積雪
大堰川水系、即ち桂川上流の灰屋川源流部にある三ノ谷分岐の積雪。結構雪が有るように見えるが、溶けかけた薄いものである

適当な場所で下車し、徒歩で進む。すぐに雲取山山頂方面への入口となる三ノ谷分岐に到着。僅か3日前は芹生峠から雪道を延々3kmも歩いて辿り着いたので、改めてその違いを実感。


雲取山山頂下へと続く三ノ谷の支流沢の入口部分
雲取山山頂へと続く三ノ谷支流沢の入口。3日前は道を塞ぐ中央の倒木上には厚さ30cm以上の雪が載っていたが、今はこの通り。なお、最初の画像はこの分岐手前で見つけた、3日前の私のワカン(かんじき)跡である


僅か3日で雪が激減した雲取山山頂下に続く三ノ谷の支流沢
三ノ谷の支流沢に入り、その雪の無さに驚く。もはや如何なる雪上装備も不要であった


僅か3日で雪が激減した京都・雲取山山頂直下の急斜面
それでも高度を上げると少しは雪が残っているかと思ったが、頂上直下の急斜面ですらこの状態


僅か3日で大量の雪が消えた2月末の京都・雲取山山頂
そして頂上も驚きのこの景色。全く雪がなく、恰も晩秋か初春の風情であった。昨年等は平地で気温が上っても山上には多くの雪が残り逆に驚かされたものであるが、今季の温暖は格別なのか……


僅か3日で雪が激減した京都・雲取山の山頂北面

雪による身体への負担もないため、山頂で休息することもなく北へと進む。写真は、通常最も雪が多い雲取山山頂北面であるが、他のハイカーの足跡が地に着く程しか残っていなかった。


僅か3日で雪が消えた2月半ばの京都・雲取山北峰の山頂
雲取山山頂から北に進み、間もなく達した雲取山北峰(標高約915m)の頂もこの通り。雪で大きく膨張していた山頂が痩せたかのように感じられた


京都・雲取山北峰山頂から見た、僅か3日で雪山風情が失せた京都北山(丹波高地)や滋賀比良(中央奥)の山々
雲取山北峰山頂より見た京都北山(丹波高地)や滋賀比良山脈(中央奥)の眺め。先日、折角戻ったそれらの雪山風情もまた失せてしまった


京都・雲取山北峰山頂より見た、2月半ばにもかかわらず雪が激減し山上地面の露出も観察された比良山脈
雲取山北峰山頂より見た比良山脈。付近名立たる多雪地であるその最高峰・武奈ヶ岳(左奥。標高1214m)や蓬莱山(右奥。1174m)も雪が減り、山頂付近での消失すら確認出来た。明日あそこで予定していた山行は雨予報で中止したが、この状態なら元より雪山ハイクが出来ないので、結果的に良い気象時機となった


京都・雲取山北峰山頂から見た、2月半ばにもかかわらず雪が消えた鈴鹿山脈
同じく雲取山北峰頂より見た滋賀県東部に連なる鈴鹿山脈(奥)。ここも雪が多い場所で知られるが、見る限り冠雪している様子は窺えない

意外の融雪
また山や自然学ぶ


雲取山北峰山頂で昼食後、雲取山頂に戻り、山頂南に下る二ノ谷の道から帰還した。

しかし、ある程度予想していたが、これほど雪が無いとは思わなかった。あれほど有った雪は一体何処へ行ったのであろう。沢にもそれほどの増水は見られなかった。

雪が融けたのは、やはり、昨日の20度以上の気温が効いたのか。山上はそれほど上がらなかったとは思うが、夜も含めて気温が高めだったので、短期間でもこの様な状態になったのかもしれない。

また山の奥深さ、自然の不可思議を学び、山を後にしたのであった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会

2020年02月12日

雲取深雪

芹生の里道に佇む雪を戴くカーブミラー

今季最後の機会?

先日の日曜、寒気と降雪により待望の近隣雪山鍛錬が出来ると期待して貴船奥の雲取山に出掛けたが、雪が多すぎ麓に近づくことが出来なかった。

替わりに帰路寄った比叡山で実施したが、そこそこの雪歩きが行えたものの、根本雪が少ない場所のため雪山装備を用いた鍛錬は叶わなかった。

ただ、今ならまだ雲取山にも多くの雪が残り訓練には最適である。予報では明日から気温が上り雨も降る。今年の暖冬傾向から、恐らく今日が最後の機会とみられた為、急遽予定を調整して出かけることにした。

本来は昨日が天候・積雪量共に最適であったが、都合により致し方ない。


上掲写真 貴船奥の峠を越した場所にある高位集落「芹生(せりょう)」の里道に佇む、雪を戴くカーブミラー。


周囲を雪に覆われる芹生峠と北山の青空
周囲を雪に覆われる芹生峠(標高約700m)と北山の青空

いつも通り、山際の貴船の料理街と神社を経て芹生峠に達する。道中少々雪が残っていたが、日曜と比すべくものではなく、なんとかその手前まで車行が叶った。

しかし、ここから先は積雪があり危険なため、徒歩にて雲取山を目指すことに。後方から女史が運転する1台の大型スクーターが現れたが、暫く躊躇したあと、そのまま先へ進んでしまった。

恐らくは私同様、非冬用タイヤと見えたので、少々心配に思った。


雪が載って危険な芹生峠北側の道
そう、芹生峠は裏は実にこんな感じだったのである。ノーマルタイヤにとっては、もはやスケートリンク、歩くことすら危ない(笑)


雪に埋もれる芹生集落
雪に埋もれる芹生集落。轍からすると、先の女史は何とかこの先を下っていたったようであった


積雪多い大堰川(桂川)水系・灰屋川上流の三ノ谷分岐
積雪多い大堰川(桂川)水系・灰屋川上流で、雲取山麓の三ノ谷分岐

芹生峠から雪の車道・林道を延々3km歩いて三ノ谷分岐に到着。全く雪が無く、この手前まで楽に車行出来た時との違いを感じざるを得ない。

しかし、目論見通り雪は実に豊富であった。良い鍛錬となりそうである。


芹生三ノ谷雪上でのワカン装着
三ノ谷に入って間もなくワカンを装着。山頂下の石沢を過ぎるまで我慢するつもりであったが、雪質が新雪気味で、深く進み辛いため用意した


芹生三ノ谷から山頂下の支流谷に入る道を塞ぐ倒木とその上に載る深雪
三ノ谷から山頂下の支流谷に入る道を塞ぐ倒木とその上に載る深雪。樹上の積雪は30cm以上か。雪が無かった1月18日の同所と比べて欲しい


雪に埋もれた芹生三ノ谷の支流沢ルート
雪に埋もれた支流谷のルート。ここから急登が始まるが雪が深く登り難い


雪に埋もれた芹生三ノ谷支流沢の炭焼窯遺構
石積でU字に造られた炭焼窯遺構も、雪に埋もれてこの通り


芹生三ノ谷支流沢に雪崩れる雪の急斜面
三ノ谷支流沢の急斜面では既に雪崩れたような跡も見られた。降雪が多く、かつ急だった所為か


雲取山山頂直下の急登雪原
雲取山山頂直下の急登雪原

山頂直下の最後の急登では更に歩行困難に。ピッケルの良い訓練場となったのに持参しなかったのは失敗であった。


雲取山山頂下の急斜面に生じた雪玉(スノーボール)
雲取山山頂下の急斜面に生じた雪玉(スノーボール)。大きい物で直径50cm程


雪深い京都・雲取山山頂

そして雲取山山頂(標高910m)着。そこは写真の通り見事に雪深かった。

ここにて荷を置き一旦小休止。無雪時には通過点に過ぎなくなる場所だが、雪の状態により体力や時間が大きく奪われることを再認識した。

これも、重要な鍛錬である。


雲取山山頂北から見た雲取山北峰の雪景色
雲取山山頂北から見た雲取山北峰(標高約915m)もこの通り完全な雪山景


積雪が多い雲取山山頂北でワカン履きながら深く雪に沈む足
積雪が最も多い雲取山山頂北ではワカン履きでもこんなに深く足が沈む


深く雪載る雲取山北峰の山頂から見た京都北山や比良山脈の冬景色

小休止後、雲取山山頂から更に雪深い稜線を進み、雲取山北峰に達した。頂の様子は写真の通り。漸く本来の冬の北山と再会出来た気分となった。


深い積雪を想わせる滋賀県西部比良山脈の最高峰・武奈ヶ岳
滋賀県西部に連なる比良山脈の最高峰・武奈ヶ岳(1214m)。ここなぞは更に雪深いか……

有難い近場鍛錬
再度叶うや否や


いつも通り雲取山北峰で昼食休息をとり、その後、芹生峠までの約5kmの雪道を戻った。

ピッケルを忘れたのは残念だったが、今日は狙い通りの鍛錬が出来て良かった。身体・時間負荷は大きいものとなったが、やはり近場で鍛錬出来ることは有難い限りである。

さて、今季はまた同様が叶うや否や……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会

2020年02月09日

叡岳雪記

音羽川河畔から見た、雪を纏い、雪に煙る比叡山

寒さ厳しい日曜に

先月末から冬の寒さが戻ったような日が続いていたが、それでも昼間の気温は二桁台に達した。ところが、この週末から更に気温が下がり、昼間も一桁台となる本格的な寒さとなった。

そして、今日9日も市街でも雪が舞う厳しい気候に。朝遅い時間でも気温は1度しかなく、雪が本降りになれば積りそうな状況であった。

今日はいつもの如く近場での雪山鍛錬に出る予定だったが、道の凍結を警戒して遅くに出発せざるを得なくなった。

場所は、前回同様、京盆地北縁の北山山地(丹波高地)・雲取山。かの貴船奥の山域である。ところが、京都市街岩倉まで順調に車行出来たが、貴船谷に入ると一変して雪が増え、やがて路上を覆い、貴船社にも達せぬ内に進めなくなった。

残念。折角良い鍛錬が期待できる状況だったのに、さすがにそこから歩いて山上を往復するのは遠かったため、やむなく撤収することにした。

更に残念だったのは、美しく珍しい貴船の雪景色を撮影出来なかったこと。積雪のため路肩に退避するのも憚られたためである。こちらも絶好の機会を逃した。

時折降る雪から逃れるように戻ったが、前夜から準備した赤飯握り等のことも考え、帰路寄れる近場の比叡山に登ることとした。

叡山の麓に着くと写真の如く、雪纏う姿が見られた。普段あまり雪の載らない山であるが、今も降り続く今日ばかりは少々期待出来そうであった。

というか、時間的にも今日はここで鍛錬する他なかったのである。


つづらの崖道が続く比叡山・雲母坂の入口部分

早速準備して登る。ルートや状況的にワカン(かんじき)は雪装備に加えず、アイゼンのみ保険的に加え、持参した。

ルートは京都側から登るのに一般的な雲母越(きららごえ)。市街東北の修学院から入山する道で、古来都と山上の延暦寺を結ぶ主路であった。

写真は、登り始めに現れた、つづらの道が続く崖。上部の古い石積の向こうへと道が続く。見ての通り、この辺りにはまだ雪はない。


雲母坂城址の郭跡に通された登山道と積雪
崖道を過ぎると雪が現れ始めた。本来、道は風化花崗岩質を薬研状に深く穿った場所「雲母坂」を通るが、何故か通行止めになっており、その脇上に誘導されるようになっていた。そこは薬研底に矢や礫を浴びせかけるための中世城塞の郭跡とされているが、その遺構面が傷むことを危惧した


比叡山雲母越の登山道と厚い積雪
更に高度を上げると、この通り、道は完全に雪に埋もれた。時折晴れ、時折吹雪くという天候が終始に続く


ケーブル比叡駅付近の積雪と冬景色
そして標高700m弱のケーブル比叡駅に達するとこの通り。積雪は20cm程か。ワカンは不要だが、足の負担が増す。気温は-6度程、以降も休息適地はないため、冬季閉鎖中のケーブル駅の軒を借りて昼食を済ませた


降雪のため一時的にその姿を蘇らせた旧比叡山人工スキー場のゲレンデ
降雪のため一時的にその姿を蘇らせた旧比叡山人工スキー場のゲレンデ

ケーブル駅からは基本林道歩きとなる。スキー場跡を過ぎ、二つある山頂のうちの一つで遊園地となっている四明岳(しめいがたけ)下やドライブウェイ駐車場等を、雪を踏みつつ進む。


雪に埋もれる叡山最高峰・大比叡山頂(標高848m)
周辺の樹々共々雪に埋もれる叡山の最高峰・大比叡山頂(標高848m)

油断禁物。人気ない山中に……

そして、山頂の三角点がある大比叡山頂に到着。その後は更に東に進み、延暦寺東塔(とうとう)方面に下る。

車道以外誰とも合わない静かな山歩きを満喫していたが、突如雪道を軽装で登ってきた若者と遭遇する。しかも2人連続。身形などから外国人らしかったが、マスクはしていなかった。当然こちらも想定外の為していない。

こんな時季に地元文化に接してくれる彼らに恨みはないが、例の肺炎騒動に対する政府の対応が甘いため、少々緊張を感じざるを得なかった。


雪化粧した比叡山延暦寺東塔の伽藍
雪化粧した比叡山延暦寺東塔の伽藍

つづらの急坂を東塔の伽藍面まで下ると、なんとまた別の外人が現れ道を尋ねられた。拙いながらも日本語で話す姿勢に感心しながら、その訛り、顔立ち等から大陸客と判じてとその言語で訊くと、韓国人だと返された。

しかし、彼が返した「han guo」という語は正に大陸人の言葉であり、複雑な気にさせられた。まあ、時勢柄、正直に明かして不利益を被ることを恐れたことは理解できるが、少々残念に思われた。

気を直して、延暦寺の西塔(さいとう)の存在や場所を教える。帰りのバスを心配しつつ礼を言い先を急ぐ彼とは、私も西塔に向かったため、すぐ再会することとなった。

西塔の主要地までまだ距離があるのかと訊かれて、近くだと答え共に向かおうとしたが、彼は雪が載る長い石段に怖気づき意欲を失ってしまった。

冬の山上を全く考慮しない装備では難しかろう。お勧めの場所を見てもらえなくて残念だが、致し方あるまい。


深い雪と静けさに包まれる比叡山延暦寺西塔・浄土院
深い雪と静けさに包まれる比叡山延暦寺西塔「浄土院」

西塔の深雪

そして、私独り石段を下って先ず浄土院を訪れた。宗祖・伝教大師を祀る山内で最も神聖な場所である。私はここに来たかったため、西塔まで足を伸ばした。

雪のない時期も極めて静かな場所だが、深いそれに閉ざされた今日は更にその静けさを増しているように感じられた。いつも通り堂奥から読経が聞こえる。未だ生けるものとして大師に使える番僧の声かと思われた。


雪に包まれる比叡山延暦寺西塔・常行堂
雪に包まれる比叡山延暦寺西塔・常行堂

浄土院の後は、「にない堂」の俗称で知られる常行堂や、西塔の本堂・釈迦堂(転法輪堂)を参拝してケーブル駅方面への帰路に就いた。


西塔とケーブル駅を結ぶ林道から見えた雪積る大原集落
西塔とケーブル駅を結ぶ林道から見えた雪積る大原集落


ケーブル叡山駅横の展望所から見た寒日の京都市街と夕陽
ケーブル叡山駅横の展望所から見た寒日の京都市街と夕陽

どうか無事で

意外に距離と高低差のある雪深い道を辿り、やがてケーブル駅に着いた。山上西半分を一周した形である。

しかし、ここからは叡山登山に於ける本番的山道を下らなければならない。欲張って山上を巡ったため既に時間は17時前になっていた。

まあ、日も長くなったので、暗くなるまでには下りられるであろう。

そして順調に下ったのであるが、中間点辺りで奇妙なことに遭遇した。なんと、こんな時間から雪の山道を妙齢の女子が独り登ってきたのである。

怪しい雰囲気はなかったが、黒っぽい街歩き風の出で立ちで、なんと肌が見える切り込みのあるズボンを履くという軽装ぶりであった。

急の意外に驚き、挨拶を交わしただけで通り過ぎたが、直に日は暮れるし、山上は昼でも氷点を切っており、雪も深く腰を下ろして休む場所もない。また未だ天候も不順で、いつまた吹雪くか判らない状況であった。

一体何が目的で独り登ってきたのであろうか。謎は深まるばかりであった。せめて電灯の有無や目的を訊ねておくべきであったと後悔した。

実は、驚いたのは急に彼女が現れただけではなかった。それは、昔山上であった事件のことを、昼間ふと思い出していたからである。

故に大変心配にもなった。もし事情を知る人や本人がこの記事を読んでいたら、どうか、その後の無事を知らせてもらいたいと思う。

さて、奇遇の人への心配を他所に私自身は暗くなるまでに無事下山することが出来た。今日は雪諸々に因り意外と身心に負荷を得た山行となった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会

2020年02月03日

還寒節分

吉田神社節分祭(火炉祭)の火炉に集められた古札類

節分らしい寒さのなか吉田社へ

先月末から漸くこの時期らしい寒さが戻った京都市街。

その雰囲気のまま、今日の節分を迎えることとなった。例年大寒過ぎのこの日は最も寒さが厳しい頃と重なり、小雪が舞うことも少なくない。

今年は、その様な厳寒とまでは言えない状況ではあったが、十分寒さを感じる、真冬らしい気候となっていた。

節分といえば、拙宅付近の左京区南部では、吉田神社の節分祭が思い起こされる。同社の大祭としても有名なのだが、近隣に住む者としては、そこで行われる火炉祭が重要であった。

それは、節分の晩に境内で古札や注連飾等を燃してくれる所謂「どんど焼き」の類であった。無下に捨てられぬそれらを神域で処分してくれる火炉祭は、近隣住民とって欠かせない貴重な行事となっていた。

その為、この付近では正月の注連飾りを節分まで飾る家も多く、私もいつしかそれに倣うようになっていた。

その様な訳で、夕方早めに仕事を中断し、吉田社へと向かったのである。


上掲写真 吉田神社節分祭の火炉に集められた古札類。


吉田神社本殿と大元宮を繋ぐ参道に連なる露店と参拝者

マスク持参。例年より人少ない?

知っての通り、武漢肺炎の拡大を受け、今月1日に武漢がある湖北省滞在者の入国が禁じられ、一気に国内でもそれへの危機意識が高まった。

その為、観光客が多く、既に感染が発生した京都でも人ごみへ出掛けることが憚られるようになったが、前述通り、拝観にまして重要な用があったので、マスク持参で出かけた。

写真は本殿と大元宮(だいげんぐう)を繋ぐ参道に連なる露店と参拝者。平日で、しかも少々早い時間のためか、例年に比して人出が少ないようにも感じられたが、肺炎の明確な影響は感じられなかった。

ただ、やはりマスク掛けの人は例年より多いように感じられた。そして、近年増えていた観光客、特にアジア系外国人が少ない。


吉田節分祭「火炉祭」の火炉
火炉祭の火炉。吉田節分祭2日目の3日夜11時に点火され、燃やされる。灰の処理問題で平成27(2015)年以降中止されたが、平成29年から元に復された。実用的観点からも、地元民には有難い限り催事である


吉田神社本殿前広場と節分参拝者
吉田神社本殿前広場と節分参拝者

共々平安となりますよう……

火炉前の受付で注連飾類を無事神職に預け、本殿に参拝したあと、帰路に就いた。その途中、境内外れの神楽岡山上にて特別公開中の大元宮にも立ち寄り参拝。これも例年通り。そして帰宅したのである。

未だ全貌がよく解らない肺炎の影響はまだ限定的に感じられたが、今後どうなることやら……。


吉田神社大元宮と節分参拝者
吉田神社大元宮と節分参拝者。とまれ、新肺炎流行の彼の地共々、平安となりますよう……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記

2020年02月02日

雲取雪見

左右の斜面にしか雪がない冬の芹生峠

初雪後早速山へ

先月31日に漸く出された京都での初雪宣言から間もない今日、鍛錬がてら山の様子を見に出かけた。

場所はお馴染み京都・貴船奥の雲取山(北峰の場合標高915m前後)。京盆地北縁山地の最高峰である。

初雪宣言と共に寒気が強まったため、道の凍結を警戒し午前遅くに車行で向かう。峠下の細く険しい道を経るが、市街から1時間足らずで麓高地に着く近さであった。

写真は、その途中通過した芹生峠(標高約700m)。初雪宣言から雪があまり降らなかったためか、例年見られる路上積雪はなかった。


2月初めながら雪が少ない芹生集落
京盆地北縁高地にある芹生集落(標高約600m)

芹生峠をそのまま車行で越え、峠裏の芹生集落に下る。ここは更に雪が少なく、例年との違いを感じざるを得ず。


京都・雲取山中の三ノ谷林道に積る雪
三ノ谷の林道に積る雪

芹生集落を過ぎて林道に入るも路上に雪がないため、そのまま車行を続け、雪がなかった前回同様、三ノ谷分岐近くまで遡行することが出来た。

そして、徒歩にて三ノ谷を進む。標高も上がってきた為、さすがに路上に雪が現れたが、特段の対策を必要としない程度のものであった。


雪はあるが少ない、2月初めの京都・雲取山の三ノ谷奥
三ノ谷から分かれた支流谷も雪はあるが少ない


2月初めながら積雪が少なめの京都・雲取山山頂直下の急登道
雲取山頂上直下の急登ではさすがに雪が多くなり、アイゼン等の入用を感じた。深いところで積雪15cmくらいか


2月初めながら雪の少ない京都・雲取山山頂と三角点標石
京都・雲取山山頂と三角点標石

そして山頂に着くとまた雪が少なくなった。風で飛ばされたように見えたが、それでも全く雪がなかった異状の前回とは違う冬山景が戻っていた。


京都・雲取山山頂北側の、例年より少ない積雪
雲取山山頂北側は、例年最も雪の深い場所であったが、それでも20cm程。それも、恐らく風で集められたもので、倒木上の積雪からすると、実際は10cmから15cmくらいとみられる


雲取北峰頂からみた丹波高地や比良山脈の雪景色
そのまま歩き通して雲取山北峰の頂を踏む。雪は少ないながらも、山上からの眺めは完全に冬景色と化していた。雪がないまま春になるのかと危惧していたので、少々安堵の気分となった


雲取山北峰からみた冠雪した山々と武奈ヶ岳
雲取山北峰からみた滋賀県西部に連なる比良山脈の最高峰・武奈ヶ岳(ぶながたけ。中央奥。標高1214m)。こちらには相当雪がありそうである。先週視察した比良山脈手前の京都府最高峰・皆子山(同971m)にも雪が戻っているかもしれない


2月初めながら雪の少ない雲取峠
雲取峠(中央下に標識)

未踏の一ノ谷道へ

いつもの如く、雲取山北峰で独り食事をしつつ冬風情を楽しんだあと、北に進んで雲取峠(標高約870m)に出た。以前雲取四箇峰を巡った際にも通過した、府大小屋があるなだらかな峠である。

今日はここから未踏の一ノ谷を探索しつつ三ノ谷分岐に戻ることした。


雲取峠から南の一ノ谷に下る道の入口部分
雲取峠から南の一ノ谷に下る道の入口部分


雲取峠下の急な下りを経て現れた、植林地内に続く緩やかな道
雲取峠下の急な下りを経て現れた、植林地内に続く緩やかな道


京都・雲取山一ノ谷の谷なかに現れた雲取山荘
谷なかに現れた山荘。アルミサッシや雨戸等を備えた立派なもので、「雲取山荘」との表示があったが所有者は判らず。社会人同好会等のものか


京都・雲取山の一ノ谷から寺山峠へと続く支流谷と、その傍に続く道
一ノ谷から寺山峠へと続く支流谷と、その傍に続く道

一ノ谷の中ほどでは分岐路も現れた。鞍馬奥の花脊別所(はなせべっしょ)集落と芹生集落を結ぶ寺山峠への分岐路で、花脊までバスや車を利用する多くの人が利用する雲取山の主路である。


京都・雲取山の一ノ谷にある、並木状の大木に擁護された道
一ノ谷の谷なかにある、並木状の大木に擁護された道

一ノ谷の道をそのまま下るが、谷なかの低地を這う沢を幾度も渡る湿地的な道程であった。

そんな場所にも植林が続くが、途中幾度もその大木を並木にしたような場所を抜けた。水蝕から道の破壊を防ぐ為に敢えて残したものであろうか。


京都・雲取山の一ノ谷の沢に散らばるチャートらしき岩石
一ノ谷の沢に散らばるチャートらしき岩石

一ノ谷は天然林が少ないことや庭石的な岩が見られないため、二ノ谷や三ノ谷より風情に欠けるように感じられたが、そもそも地質も異なるようであった。

二ノ谷・三ノ谷では石灰岩らしき岩が多かったが、ここでは硬い堆積岩「チャート」が多いことに気づいた。


京都・雲取山の三ノ谷分岐付近の斜面にあった桂の木らしき大木
三ノ谷分岐付近の斜面にあった桂の木らしき大木。前回紹介した樹とは異なる個体である

雪は少なし今後に期待?

そして、三ノ谷分岐に達し、山行を終了した。

雪はあるにはあったが、まだ少ないものであった。この先増えるかどうか……。出来れば遠出することなく、ここで雪中鍛錬したいのであるが、まあ様子を見るほかあるまい。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会

2020年02月01日

遠雪蝋梅

京都市街東部の街なかに咲いた蝋梅の花。2020年2月1日撮影

怪しい?初雪宣言翌日

昨日の1月31日、遅れに遅れた初雪宣言が漸く出された。

実に、昨年より53日、平年より47日も遅い観測といい、明治前期の19世紀後半に観測を初めて以来の遅さという。

ただ、京都市街中心部・中京の気象台で出されたこの宣言。自分やその周囲では怪しまれていた。それは、当日皆雪を目にしなかったからである。

私は、31日午前9時半頃、仕事の準備中に聴いていたラジオの速報で知ったが、市街中心にあり、窓がある放送室でも確認出来なかった旨を聞いた。また、親類等からも雪なぞ見なかった旨の話を聞いていたのである。

つまり、自分やその周囲にとっては幻の初雪に思えたのである。

そういう訳で、あまり納得のゆかない、すっきりしない初雪到来となったが、気温は確かに格段下がったことは実感出来た。


上掲写真 本日出先で出会った蝋梅の花弁。139年以上なかった暖冬であっても変わらず花を咲かせる姿に感心させられる。特に好みの花なので、何やら安堵する思いにもさせられた。


京都市左京区南東部から見た北方の市街と北山山地
京都市左京区東南の市街と北方の北山山地(中央奥)

昨日の来客から、京都駅辺りで京盆地北縁山地の冠雪を見た、という話を聞いたが、今日は如何であろうか。


初雪宣言翌日でも冠雪していた京都北山の一峰・天狗杉
京盆地北縁・北山山地の一峰・天狗杉(標高837m)

高台から北山を良くみると、やはり冠雪していた。量は少なさそうだが、個人的には1月5日以来の確認であった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記