2020年08月03日

甜瓜払暑

床の間上の胡桃盆の上に置かれた訓子府メロン

北地より緑宝来る

先月下旬、北海度の親類から実家に寄った際に送った荷物が届いているか確認して欲しいとの連絡があった。

そして、その週末立ち寄った際、佛前に置かれたその到着を確認。それは、大きく立派な甜瓜(てんか。メロン)であった。ちょうど届いて間もない頃で、冷蔵配送に因り盛大に水滴が生じていたので、箱から出して丁寧に拭き、乾燥促すよう供え直した。

この時機で立ち寄れて良かった。この暑さのなか、家人の無知ぞんざいな扱いでは、忽ち黴だらけとなるところであった(笑)。

親類によると、普段出回らない良品が手頃な値で出ていたので、すぐに押さえ、中元がてら送ったのだという。これも、コロナ不況の影響か。

まあ、それでも、遥か遠方(国内とはいえ直線距離は北朝鮮北端より隔たる)からの特殊送料を含め、高額な出費となったことは否めまい。一応、私の食べる分も含んでいるとのことで、荷物の到着と共に、礼を伝えた。

そして先週末、甜瓜が熟れてきたので、その一玉もらい受け、頃合いをみた今日、頂くこととした。


上掲写真 追熟のため数日床の間に置かれた甜瓜。大きく立派なもので、その形状も工芸品の如き端正さと完成度を有している。宮崎檬果(マンゴー)等と同じく、我が国の高級果実には、生物とはいえ、日本人のものづくりの特徴が良く表れていると感じる。それは、木工や漆工・金工等の伝統工芸に通じる、抜かりなさや執念の如きが感じられることである。


蔓が枯れ食べごろとなった訓子府メロン上部と生産・品種ラベル
程よく枯れた蔓が食べごろを報せる甜瓜上部。北海度を模った絵のあるシールには、産地の訓子府(くんねっぷ)の名や生産者さんの氏名(個人情報保護のため画像処理済)等が記されていた

道内著名の名産地「訓子府」

訓子府は北海道東部の主要都市・北見西郊にある地区で、寒暖差の大きい内陸立地を活かした各種甜瓜づくりで知られている。夕張や富良野に比して知名度は高くないが、道内では贈答品として知られた存在だという。

そして、品質共々、その味も著名産地に劣らず、私も以前青肉種をもらった際、美味しさに感銘を受けたものである。


食べごろを狙い切り分けた赤肉の訓子府メロン
食べごろを狙い切り分けた赤肉の訓子府メロン

美味賞玩と暑気払い両用

果たして、宵口に食す今回の甜瓜の味は如何なものか。写真は3時間程野菜庫で冷やして切り分けた、その甜瓜。見ての通り、今回は赤肉である。

写真では解り辛いが、その色味や香りも素晴らしく、そして味も期待以上の美味しさであった。実は昨日切ろうかと思っていたが、一寸硬さがあったので延ばしたが、正解であった。また、井戸水くらいの冷却を狙った、冷えすぎない冷蔵準備も功を奏したと思われる。

ところで、個人的な思い込みかもしれないが、瓜類を食べると身体の熱が下がる気がする。昔、盛夏の沙漠の街に長く滞在していた時、夕方屋台で切り売りのそれらを買って、涼んでいたことを思い出した。

とまれ、今回のものは大玉で肉量もあるので、残りをしっかり保存し、1年で最も暑いここ数日の暑気払い両用で楽しませてもらおうと思う。

親類・生産者さん共々、美味しく、涼しい贈物を有難う!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記