2021年07月17日

雨往暑来

黒谷(紫雲山)山上からみた京盆地の屋並と梅雨明け空

最長の「湿季」去る

本日午前11時過ぎ、遂に近畿地方の梅雨明けが宣言された。

今年は梅雨入りが大変早かったため、それが明けるのも早いのではないか噂されていたが、ほぼ平年通りであった(平年値は7月19日)。

個人的にも、親類らが言う今月初旬の梅雨明けを一蹴し、今日の梅雨明けを10日程前から予想していたが、正にその通りとなった。

ただ、梅雨入りが5月16日だったので、その期間は2カ月を超す長期に。気象台によると、これも梅雨入り同様、観測史上初で、最長の記録という。

とまれ、昨今梅雨後半特有の強雨が多かったため一先ずの安堵となった。

低湿地ではないが、ただでさえ湿度が高い京盆地内の、地面直上の古屋に住んでいるため、その不便や不快を感じざるを得なかったのである。

いつになく朝から煩い蝉の声を聞きつつ、雨期明けの解放感を求め、近所を歩く。写真は京都市街東部にある黒谷の丘「紫雲山」山上より見た、京の屋並や西の空。

まだ雲が多めだが、夏らしい明瞭な空が広がっている。そういえば、陽も照ってきたので、暑さも増してきた。鬱陶しい存在ながら、熱射を遮っていた密雲が去り、代りに猛暑の時季がやってきたのである。

今日はまだ32度程の予報だが、来週辺りからは一段上がり、また梅雨とは違う愚痴を日々唱(とな)うこととなるのであろう。


京都金戒光明寺塔頭・西雲院の木槿
黒谷で見た大輪の花。恐らく管理塔頭の由緒関係で木槿(ムクゲ)と見たが如何……。芙蓉(フヨウ)とも思われたが、どちらにせよ夏らしい姿


京都黒谷・金戒光明寺の蓮池の蓮花
こちらは紫雲山麓の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)中心地区にある蓮池の蓮。幾つかの花が咲き始めているが、これも盛夏らしい眺めである


泉屋博古館の中庭越しに見た梅雨明け空と大文字山
黒谷の次は、東山裾野の「泉屋博古館(せんおくはっこかん)」という私営博物館を訪ねた。旧財閥コレクションの大陸青銅器を所蔵する場所だが、今日はそこで併催されていた古い浴衣や関連絵画等を集めた「浴衣展」を見学した。写真は博物館中庭越しの夏空。梅雨明けを強く実感させる、乾いた暑さ感じる景。中央奥には大文字山と送り火用の火床も見える


泉屋博古の庭にある自噴井戸越しに見た閉館直後の博物館玄関と、浴衣でゆかた展に来た参観者らの姿

早くも水慕う人の性

浴衣展や常設の青銅器展示をじっくり見せてもらい、閉館に。夕方ながら、館外にはまだ身を焼く暑さが残っていた。

この後も出掛ける予定があったので、閉館後も暫く開放されている敷地端の「泉屋博古の庭」の木陰にて暫し休息させてもらう。

写真は、園地の自噴井越しに見た閉館直後の博古館玄関。浴衣で来た観覧者の姿も見える。

それはさて置き、梅雨明けと同時にやってきた格別の暑さに、早くも水に焦がれる身勝手に気付く。井戸以外にも、庭園内にはその水を集めた曲水的なせせらぎが造られていたからである。

これも、常に気象・環境に左右される生身の人の性(さが)なのか……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記