2023年11月19日

飛閣秋覧

済んだ秋空に黄葉を広げる西本願寺・御影堂門脇の銀杏

今日の表題写真は、済んだ秋空に黄葉を広げる銀杏。

背後の大門や土塀からすると社寺境内に見えるが、果たしてここは何処であろうか……。


巨大な国宝佛殿・御影堂と阿弥陀堂を対で並べる京都・西本願寺
その答えは、これ。京中に巨大木造堂宇を対で並べることで著名な本願寺で、そのうち桃山遺構を保つ西本願寺であった。今日は、今ここで開かれている桃山期を代表する建築「飛雲閣」の特別公開を覗いた


西本願寺境内地からみた塀越しの鐘楼と飛雲閣
西本願寺・御影堂(ごえいどう)前境内からみた塀越しの鐘楼と飛雲閣

「それにしても」の特別公開

しかし、特別公開は飛雲閣前の苑池対岸から眺めるだけで、撮影も禁止されるという、限定的で期待外れのものであった。

勿論、飛雲閣自体は繊細優美な日本建築の粋を集めたような名建築で、その外観見学だけでも価値があったが、それなら以前観たことがあり、しかもその時は撮影可能ですらあった。

今回、私は文化財関係者から頂いた招待券を用いたが、これで拝観料1000円は高く感じられ、実際、怒っている参観者もいた。

事前の報道では建屋入口階段に敷物が置かれた映像があったため内覧可能と思っていたが、報道用だったのか。それならサイト等で確り説明しておくべきであろう。

庭に立つ係の女子にそのことを伝えると、各部の傷みのため内覧には耐え難い状態の旨を聞いたが、それにしても、の状況であった。


西本願寺・茶所にて公開されている、平安末期製の鐘楼の旧鐘
結局、近くで観られたのはこの鐘のみ(境内茶所にて常時無料公開。撮影許可取得済)。飛雲閣と同じ公開敷地内にある桃山建築の鐘楼に嘗て懸けられていた鐘である。平安末の貴重なもので、宇治・平等院の鐘と同時代・同工房製とみられている。飛雲閣も、内覧は無理でも、せめて近くで観られれば良かったのだが。是非、次回の企画としてお願いしたいと思う


西本願寺・御影堂の軒廊からみた、京都タワーと共存する飛雲閣
何やら収まりがつかないので、御影堂の軒廊より再度飛雲閣を観てみた。左端に建設当初物議を醸した昭和の高楼・京都タワーが見えるのが面白い。そういえば同タワーも個人的好みの建築家山田守氏の晩年作であった


く西本願寺・御影堂軒廊よりみた飛雲閣の2層目と3層目
同じく西本願寺・御影堂軒廊よりみた飛雲閣。2層目と3層目を望遠撮影したものである。三十六歌仙が描かれた板戸が見えるが、その他の障子や雨戸も閉じられたまま。以前観た時は夜間だったが、障子に明りが灯されていた分特別感があった。しかも、あの時は書院等の内部も共に拝観出来た

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)