2024年04月29日
続2024春季野営会
早期撤収の秘訣発見?
一度は中止に傾きながら、予報好転で急遽開催した野営会2日目。
今夕16時頃から雨となる予報であったが、一先ず朝は昨夕と変わらずの薄曇りであった。
今日は雨を見据え、15時までには下山する予定で早めに行動していたが、結局14時までに下山出来た。
それには、昼食を簡易にしていたことも大きく作用した。いつもは昼頃に調理して食事し、そして片付けていたので、撤収が遅くなっていた。
朝食と昼食の間が短いことが原因だったが、今回は思い切って昼食を残りものの片付けのみとし、昼前から準備して早々に終らせたのである。
結果、急くことなく、無理に食を平らげることもなく、何事もゆったりと進めながらも早く撤収することが可能となった。これまでは、用意した昼食と残り物の処理に手間取り、苦慮していたので、良い発見となった。
費用・時間的にも一石二鳥。これからは、この方式で時短を図りたいと思った。
上掲写真 野営地・滋賀太神山中の沢や新緑の森。薄曇りの、朝の空の下にて。
下山時の太神山中の沢。薄曇りが続くも結局山で雨に遭うことはなかった
帰宅も爽やかに
下山後も時間が早かったため混雑に遭うことなく爽やかに帰宅することが出来た。その時間は15時過ぎ。
直前に雨に捕まったが、まあ、もはや家に帰るだけであり、ザック内で保護した道具等も濡れなかったので特に問題は無し。
とまれ、皆さん、お疲れ様でした。今回を参考に、より軽快に、そして更に有意義な野営をやりましょう!
野営会1日目はこちら。
2024年04月28日
2024春季野営会
諦めた筈が……
今年も、はや黄金週間入り。
まあ自身としては、基本休めても暦通りだが、気候も良く一先ずはめでたい。今日はそんな連休前半の2日を使い、恒例の野営会を催すこととした。
実は、今回の野営は天気予報の悪さ等の事情から殆ど中止することにしていた。ところが、直前で予報が変わったため、急遽行うことに。そのため、告知も急になり、行けなかった人には申し訳ない限りとなった。
上掲写真 踊るが如く水泡をたて岩間を流れゆく山中の清水。
今日は、連休前半の三日のうち最も天候が良い日と予報されていただけあり、この通りの快晴。向かった隣県滋賀・太神山地の新緑の眩しさも一入(ひとしお)である
ん?今年はやけに蕨(わらび)の成長が早い
そしてヤマツツジの花なぞは既に萎れていた。ここ暫く続いた季節外れの暑さのせいで、今年は色々と早まったのか……
とまれ、無事野営地に到着して設営し、記念すべき最初の湯を沸かす。晴天と少雨の所為で楽に火がつき有難い。そういえば条件の良い日にもかかわらず、いつもの場所は他者に取られず空いていた。というか、結局付近に野営者は来なかった。コロナ禍が明け、早くもキャンプブームが去り、関連品製造社の売上も半減したというが、その影響であろうか
炉と薪を雨や夜露から保護する天幕張りも板についてきた
やがて、夕方に。空は薄曇りに変り、新緑の森も心なしか霞んで見えるようになった。明日夕方から雨予報なので、早くもそれに向かい一変したか
そして、夜。安全に気を遣いつつ、飲食や語らいを楽しんだ
野営会2日目はこちら。
2024年04月18日
白霾蔽街
曇天続きの花季
次に現るは……
先月末からの気温上昇により、遅れていた桜の開花が進み、一気に季節が進んだような観があった、ここ京都市街。
だが、そんな花の繚乱や、はや夏と見まがう温暖に反し、長い時間晴天が続いた日はあまりなかった。雨天は除いても、殆どが曇りや薄曇りが多かったのである。
ただ、京都市街東部では、主役桜花の染井吉野の満開が、比較的長時間、晴れ間があった4月7日(日曜)と重なったのは幸いに思われた。
ところが、今朝は、雨がないのに写真の通り。賀茂川に架かる今出川橋から見た比叡山(中央奥)方面の眺めだが、朝だというのに薄暗く、そして霞んでいる。
その正体は砂塵で、即ち黄砂の飛来であった。実は昨日から霞み始めていたので、今日は二日目だったが、程度が酷く、マスクをしないと喉をやられそうな状況であった。
強い風に運ばれた白っぽい砂は、大陸西方深部のタリムやジュンガリア等の中亜盆地の砂漠のものか。
こちらは夕方の賀茂川や比叡山等。元々の曇天が去った影響か、明るくはなったが、砂の濃度は増しているように感じられた。河原には菜の花が咲き始めているが、少々残念な眺めに
比叡山より近くの大文字山も、この通り
そして、奇妙な太陽が現れた。黄砂で煙り、白光りする夕陽である。夕陽は通常周辺を含め赤くなるので、その出現に少々驚く
京盆地西北縁にある愛宕山(山頂は左端の凸部)の肩に沈む、黄砂で霞む白い夕陽
黒谷の丘辺りから見た、手前の京都市美術館や平安神宮大鳥居(下側左右)に、彼方の京都タワーや京都駅(上側の尖塔と背後の横長建造物)。京都駅から奥の市街や建屋は全く見えず。撮影地から駅までは直線5kmも無いので、恐らく今の視程は、それくらいまで落ちていると思われた
日没となっても風が強く、これからまだ荒れそうである。予報では明日収束するらしいが、この状況ではある程度の影響は必至かと思われた。
2024年04月06日
降桜茶会
予想通りの週末に
先日の予想通り、その後風雨があったものの、開花した桜は持ち堪え、今週末の満開を迎えた。
今日は午前の用を片付けたあと、午後からとある催事に向かう。
場所は京都市街東部の丘上にある金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)。「黒谷(くろだに)」と通称される、その広い境内の一部を成す、塔頭(たっちゅう。子院)の一つであった。
そして、潜る黒谷の山門前後でも、写真の如く、満開の桜に出迎えられたのである。
山門後方の黒谷最古の建造物・阿弥陀堂裏から眺めた、金戒光明寺東部境内。こちらも花盛り
はっきりした参集時間を知らされていなかったが、前の用が押しため遅刻を疑い恐縮気味に到着。しかし、まだ準備中で、しかも遅れる、との応対を受ける。よって、時間消費のため写真の真如堂(真正極楽寺)に立ち寄る。黒谷裏手の、丘続きの場所である。こちらも、まさに花盛り
緋毛氈ならぬ紅絨毯上に置かれる、花見茶会用の諸道具
桜降る恒例行事
さて、黒谷に戻り、催事に参加する。それは、野点茶会であった。
正確には「花見茶会」と呼ばれる、毎年の恒例行事で、主宰の塔頭は、以前からお世話になっていた茶道家元でもあった。
そして、「遅刻した」との思いとは真逆に、一番乗りとして、接待初回の正客(しょうきゃく。主客)を指名されることに。
気さくな薄茶会だったが、ブランクが長かったため重ねて辞退したが、「気にしなくて大丈夫」との、宗匠直々の言により、仕方なく務めることに……(苦笑)。
亭主横の枝垂桜を前に、そして上座の山桜を背にして行われる黒谷の花見茶会。空は生憎の薄曇りだったが、これが淡い雰囲気を醸して良かった
懐紙上に残る、頂く前の二個目の桜菓子。周りに散る花弁は背後の山桜から自然と降り落ちたもの
春の至福に感謝
風もなく、暖かい好条件のなかで茶会は進む。演出を疑うほど良いタイミングで降り注ぐ桜花弁のなかで。そして、美味しいお菓子や薄茶を頂く。
まさに、春の至福――。
世界中の人が、こんな平和を味わえる日が来ますよう。
宗匠を始め、先達方々、そして手伝いの皆さん等々、素晴らしい春日(しゅんじつ)の提供に感謝!
2024年04月02日
京桜漸始
意外の遅咲き
この冬は記録的暖冬とされるも、3月に入ってから意外の寒さが続いた。
ここ京都でも、先週まで北縁の山に雪が見えるほどであったが、3月末から漸く気温が上がり始めた。
そして、桜の開花――。
京都地方気象台の開花発表は3月29日で、今年は平年に比して3日、去年に比して12日も遅く、前倒し気味だった近年では意外の遅咲きとなった。
今日はそれからまた数日経ったが、身近に見た開花状況を報告したい。
上掲写真 京都市街東部・琵琶湖疏水分線際に続く「哲学の道」の桜。多くの花ある枝を狙ったが、殆どはまだ始まったばかり。
同じく琵琶湖疏水分線際の桜。ここも咲き始めたばかりで花は少なかった。著名観光地・銀閣寺門前でもあるので、朝から観光客が多い。平日の所為か、その殆どが外人であった
前出の写真では少なく見えるが、人の多さに辟易して、少し離れた分線際の桜を狙う。見ての通り、こちらの方が花が多いのに人がいない。観光客の流れが固定化されているようである。彼らにとっても、勿体ない限り
こちらは京都市街中心東を流れる賀茂川(鴨川)堰堤の桜。毎年多くの花見宴が見られるこちらも、まだ咲いたばかり
こちらは昼食後に視察した京都御所の桜。枝垂を中心に、幾つかの品種があるが、早咲きの枝垂れは無論、市街中心の温暖の所為か、その進行は早めであった。ただ、昼から空が厚く曇ってしまったのが残念
これは、夕方に再度見た賀茂河岸。昼の気温が20度を超えたためか、朝より開花が進んでいるのが遠目にも確認できた
満開は週末か
このように折角咲き始めた京都の桜だが、明日は一日雨になるという。しかも、結構な強雨とのこと。
だが、経験上、満開前の桜花は、かなり風雨に強いので、なんとか持ち堪えるであろう。
よって、恐らく満開は、ちょうど今週末辺りになりそうか……。