2024年05月20日

道東周忌行(其四)

大雪山越えの東部拠点たる白滝付近から見えた雪を戴く天狗岳

道東からの帰路

道東周忌行最終日。

今日は朝から移動で、帰京するだけである。また長時間の移動となるが、海外並みの遠さなので仕方なし。先ずは陸路で札幌を目指す。


上掲写真 大雪山越えの東部拠点たる白滝付近から見えた雪を戴く天狗岳(標高1553m)。去年より10日強早い姿だが、その時より雪が少なそうである。義父さんが言っていたように、今年は暖冬だったからか。


比布パーキングエリアから見た冠雪する5月末の大雪山主要部
やがて大雪山を越えて西麓の旭川付近に下る。所謂「道央」地区である。これは山麓から見た大雪山主要部。右端の鋭角峰が、主峰であり北海道最高峰である旭岳(標高2290m)。こちらも、去年より雪が少ないか


空港バス車内よりみた、予報に反し雨のない関空構内
空港バス車内よりみた、予報に反し雨のない関空構内

最後の周忌、お許しを

そして、札幌から空港に移動し、また飛行機に乗り関空に帰着。本来近畿は雨予報であったが、急に変ったらしく、悪くない天気であった。

しかし、その後、約3時間の陸路移動のあとの帰宅直前に雨に降られた。まあ、ギリギリ間に合ったともいえる。

とにかく、早めに実施した周忌行はこうして終った。まだ一周忌だが、親族の高齢化等のため、これが最後となるらしい。

これも、本来は皆が集い、祭祀がある時に行きたかったが、仕方なし。義母さん、どうかお許しを……。

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2024年05月19日

道東周忌行(其三)

若々しい野菜苗同様に緑眩しい道東の山

道東行予備日にて

今日は北海道の義母さんの周忌行の予備日。

特に予定変更等がなかったので一日空いたが、「折角なので」ということで、親族が近くの名所に連れて行ってくれた。


上掲写真 若々しい野菜苗同様に緑眩しい道東の山肌。


多くの人で賑わう花盛りの上湧別チューリップ園のチューリップや風車
最初に連れていかれたのは、このチューリップ園。道東らしい広い敷地に色とりどりのチューリップが植えられている。しかも、満開状態


丁寧に育てられる上湧別チューリップ園のチューリップ
チューリップ園では丁寧にチューリップが育てられている様子が見てとれた。大変な労力、まさに力作。「うちの花だけじゃなく、有名なこっちも観ていって!」と亡き義母さんが言ってるような気にさせられた


上湧別チューリップ園の施設
チューリップ園の施設。右の建屋は立派なコンサートホールでもある。園内では野外ライブなども行われており、沢山の人で賑わっていた


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チューリップ園の次は、私の希望で義母さんの実家近辺に連れて行ってもらう。それは、義父家とは違う地区だが、そう遠くない場所にあった。写真は、その実家最寄りの駅跡と停車状態で展示されるSLや客車。恐らくは義母さんも使ったであろう思い出の施設で、今は記念施設となっている


計呂地駅跡の廃線上に現れたキタキツネ
廃線上に現れた北海道名物・キタキツネ。暫くこちらを観察しつつ、湖畔方面へ走り去った


旧計呂地駅の網走方面に残る錆びた鉄路
かつて、遠く網走までを結んでいた廃駅の鉄路。しっかりと役割を果たし、今は静かに眠る。もう列車が通ることはないが、それが築いた「道」はこれからも続く。まるでお義母さんみたいだ。共々感謝、有難う!

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2024年05月18日

道東周忌行(其二)

居並ぶ墓石の向こうで、道東の大地相手に作業を続けるトラクター。

道東行の目的

昨朝、家を出て結局夜到着した道東は、親類がいる場所。今回はその法事(宗旨的にこう記すのはおかしいが)の為に訪問したのであった。

実は昨年見舞った義母さんが、残念ながらその後亡くなり、今夏その一周忌が予定されていた。しかし、都合により早めに墓参させてもらうことにしたのである。


上掲写真 居並ぶ墓石の向こうで、道東の大地相手に作業を続けるトラクター。


道東の義父宅にあった義母さんが大切にしていた色々なお花たち
道東の義父宅にあった、義母さんが大切にしていた色々なお花たち。今年も綺麗に花を咲かせたが、それを育てた彼女はもういない

葬儀欠席の後悔

今日は一先ず墓参に向かい、その後義父さん宅にお邪魔して祭壇に挨拶後、ご馳走を頂きながらの思い出話となった。

昨年は葬儀に出られなくて申し訳ない限り。これまでは生きている内の面会を重視したが、今回の後悔によりその考えが変わった。

故人は無論、自分にとっても周囲の人にとっても、見送りも重要、と自覚したのである。


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そして夕方。義父家を後にして宿泊家に戻る。送迎の車の車窓からは、牧草地広がる道東らしい景色が黄昏に染まるのが見えた。昼は京都より暑いほどだったが、急速に冷え始める。実に印象深く、色々と考えさせられた

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2024年05月17日

道東周忌行(其一)

海上という立地のため無辺の広さに感じられる関西空港第二ターミナルの駐機場や滑走路

久々の搭乗なるも

今朝は珍しくラッシュ時のバスに乗り京都駅へ行く。

そこから更に専用バスに乗換え到着したのは、写真の広場。広大な舗装面が広がるのは、駐機場や滑走路がある飛行場であった。

場所は大阪湾上の関西空港。その特殊な立地により、無辺の広さにも感じられた。

久々の航空搭乗。天気は良いが、旅行気分にはなれない。


上空に低い雲が広がり浮かぶ新千歳空港の駐機場
そして、搭乗約2時間にて次の飛行場に到着。一気に空模様が変化したのもその筈、関空から北北東へ約1100km離れた北海道は新千歳空港であった


道央自動車道から見た、微妙な天候下の夕景に続く北海道米の水田
新千歳からは札幌に移動して更に陸路で道東へ。大雪山越えの数百kmの道程である。車窓からは、平野や山麓の方々での降雨が見える少々不思議な夕景の下、最近増々盛んと化す北海道米の水田が続いていた

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2024年05月11日

2024山茶手工

鮮やかな新緑の芽を伸ばす、京都東山山中の野生茶

復活

黄金週間が終り(半ば仕事だったが)、次の行事の合間となる今週末。鍛錬がてら、以前採取した京都東山の野生茶の具合を見に行くことにした。

このサイトでも紹介した通り、最初期に伝来した古代品種の可能性があるそれは、昨年自生地が施工で荒れて以降採取が叶わなくなっていたが、冬に視察した際、僅かに残存しているのを発見していた。

そして、今日現場を覗くと、写真の通り――。

茶樹特有の、鮮やかなな新緑の芽をすっと立てた姿があったのである。しかも、冬確認した時より多くのものを。

元より、灌木なのである程度の荒廃には強いと思っていたが、予想外の残存ぶりであった。少々安堵の心地にさせられた。


京都東山山上からみた京都市街
風薫る5月の山上から見た京都市街


縁側に新茶葉を広げ、風に当てて水分を飛ばす萎凋作業
折角なので少々新茶葉を摘み下山した。とはいえ、摘んだ時から製茶作業の開始となり、途中で止められないので、帰宅後早速始める。先ずは、縁側に葉を広げ風に当てて水分を飛ばし、香りを高める萎凋作業から。夕方から外出する用があったが、さて間に合うか……


先端のまだ巻き尖った新芽を中心とした「一芯二葉」の姿
まだ巻き尖った先端の新芽を中心とした「一芯二葉」の姿。新茶葉摘みの基本形である


笊に入れられた野生の新茶葉
2時間くらいの萎凋作業後にいよいよ製茶本番に。簡易、及び時短法として今回もレンジ蒸し・乾燥法で行った


電子レンジ製茶で仕上がった山茶の新茶
そして、1時間程して新茶の出来上がり。相変わらず色が良くないが、風味は新茶そのものであった。ただ、今回は以前より短時間での抽出が叶う。揉み作業をしっかりした所為か。1年のブランクがあったが、僅かながら進歩した気にさせられた

さて、その後の用は……。見事遅れて不興を買ったのである(笑)。

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