2025年02月23日

北山再復雪

京都特産・北山杉の合間に溜まる新雪と彼方の京都市街

近山の雪再び

今週火曜からまた寒波がきた。

今季は温暖化傾向のここ数年とは異なり、長めの寒波の谷が幾度も現れるのが特徴か。折角なので、また近山の様子を見に行ってみた。


上掲写真 京都特産・北山杉の合間に溜まる新雪と彼方に望む京都市街。


2月後半の寒波でスケートリンク状態となる奥鞍馬・花脊峠への道
向かったのは今月11日に視察した奥鞍馬。あのあと14度を超す高気温で市街から遠望できたその雪も一旦消えたが、火曜からの降雪で一気に復活していたのであった。よって、そこへの峠道もこの通りに。歩くだけでも転倒しそうな、正にスケートリンク状態であった


花脊峠から天狗杉に続く深い新雪についた、ワカン履き往復による溝
前回と同じく、峠に車輌を置き、稜線に向かうと、すぐに前回以上に深い新雪に阻まれる。先行者は無し、ワカン(輪かんじき)履きの自分の往復でこの様な雪の溝がついた


奥鞍馬・天狗杉山上からみた雪被る京都北山(丹波高地)の峰々
奥鞍馬・天狗杉山上からみた雪被る京都北山(丹波高地)の峰々

再び雪楽しむ幸い

今日も付近の最高点・天狗杉(山名。標高837m)までを往復するのみの短時間で下山。前回同様、時間が遅かったのと、そもそも前回とは別車輌の雪道走破試験が目的だったためである。

また、この後天候が悪化し、吹雪く恐れもあった。しかし、少しでも貴重な近山の雪をまた楽しめたのは個人的幸いであった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会

2025年02月16日

比良初試

比良山脈の主稜線上にある金糞峠(かなくそとうげ。標高約880m)からみた、登りきた急登谷と彼方の琵琶湖

今季初の比良試登

先週からの寒波が去り、雨や気温上昇が続いたため、近山の積雪は急速に衰えていると思われた。更に、明日からまた纏まった雨が降るとの予報のため、寒波の雪貯金も今日が最後となる可能性があった。

そのため今日は今季初の隣県滋賀西部の比良山脈に出掛けることにした。どうも今季は同山に雪が少ないらしく、その様子を見る為でもあった。

ただ、先日近山の積雪状況を知らせた友人から同行を頼まれたので、共に向かうことに。折しも朝から気温が高めで、しかも快晴の好日であった。


上掲写真 比良山脈の主稜線上にある金糞峠(かなくそとうげ。標高約880m)からみた、登りきた急登谷と彼方の琵琶湖。理想的冬山景。


腐り気味だが、雪のる比良山脈の難所・青ガレ
意外にも登山口駐車場手前で雪に阻まれ、その下部に駐車。友人親子の雪遊び準備に協力し、その後、急登の谷道に挑んだ。登山口から雪があったが、やはり融け気味のものであった。確りしたトレース(踏み跡)もあったので、ワカン(輪かんじき)は付けず、アイゼンのみで進む。写真は急登の開始点で、難所として知られる崩落地「青ガレ」の積雪状況


雨と温暖で衰えかける金糞峠下の積雪
稜線上の金糞峠下の積雪。上に行くほど雪は増えたが30cm程を超すことはなかった。明日の雨でかなり減ると思われたので、今日来たことに安堵


雪の急登の先に覗く比良山脈主稜線上にある金糞峠
そして、金糞峠着。短時間だが、休息なしで登るとキツい。ただ、その分鍛錬にはなった。峠で琵琶湖を眺めながら軽食休憩し、引き返す。今日は比良の雪具合をみつつ、新しい冬装備の試験を行うつもりだったので、目的は果たせた。また、幼児の雪遊び支援という側面も。そして、麓で皆とまた合流し、近くの温泉や道の駅などに寄りつつ帰路に就いた。車を出してくれた友人に感謝。有意義で楽しい一日を有難う!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会

2025年02月11日

北山復雪

境内・路上共に雪に埋もれる貴船奥宮

寒波最中、近山の積雪如何

今月8日からの寒波来襲で雪が降り難い京都市街でも8cmの積雪をみたが、それなら盆地北縁の雪山も復活したであろうとの目論見で出かけてみた。

貴船口から路上にも雪が現れたため、今回初めて用意した雪対策を施し車輌にて峠道を進む。しかし、事前に関係者から聞いていた通行止解除は行われず、途中で引き返すこととなった。

写真は峠道を下り切った場所にある貴船奥宮。土の境内は疎かアスファルトの路上も全て氷雪に覆われる危険な状況であった。その駐車場にもさすがに参観客の車は無し。


雪に塗れる貴船神社本殿下
奥宮下の貴船社本殿口の鳥居。神社までの途上で引き返す車も多かったが、意外と徒歩客は多かった。珍しく、そして美しい貴船社の雪景色見たさの内外客であろうか


寒波の雪に覆われる花脊峠横の山上
急遽行先を東隣りの奥鞍馬に変え、ノーマルタイヤでは絶対に登れない氷雪の急登・急カーブの細道を進み、花脊峠に着く。そこから、ワカン(輪かんじき)履きで山に入り、山上に出た。写真の通り一時的に天気が良くなったが、風が強く、雪も舞って寒い


花脊峠横の山上に積る新雪
目論見通り、山上は雪多く、しかも新雪であった


京盆地北縁の天狗杉(山名。同837m)付近の灌木ある雪原
京盆地北縁の一峰・天狗杉(山名。同837m)山頂付近の灌木ある雪原。峠から誰の踏み跡も無し


雪に覆われる旧花脊峠の祠や大杉
天狗杉山頂から雪深い斜面を下って旧花脊峠まで下る。今日は経路変更で時間を取られ、また夕方から所用もあった為ここで引き返した。元より、今日は車輌の雪対策確認に重点を置いていたという事情もあった


天狗杉北方の平坦地上から見た、吹雪に霞む京都北山の峰々
登り返した天狗杉北方の平坦地上にて。今日は午後から天気回復との予報があったが、結局、風と小雪続く寒い一日となった。なお、北山南部に当るこの付近の積雪量は最大50cm前後とみられた


風雪で消え始める、雪上の踏み跡
?、風雪の所為か、なんと自身のかんじき跡が消え始めていた。僅か30分前に通ったばかりなのに……


京都市街からみた冠雪する天狗杉等の京盆地北縁の山々
結局山中には休息を含め2時間程滞在して帰宅。これは京都市街から今日歩いた雪山を写したもの。中央奥の最高所が天狗杉山頂で、その右二つ目の鞍部が旧花脊峠、同左二つめの鞍部が駐車地の花脊峠となる。つまり今日はこの区間を往復。短時間だったが近場の雪山を楽しめてよかった

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会

2025年02月08日

立春雪寒

>雪かぶる哲学の道

10年一度の寒波来る

今月8日から10年に一度などと言われる寒波に、ここ京都市街も見舞われることとなった。そして、今日がその最も厳しいとされる日。

今朝の最低気温は-4前後まで下がり、積雪を見るなど、予報通りの朝を迎えた。折角なので午前遅くからだったが、近場の様子を見ることにした。


上掲写真 雪被る哲学の道。近年珍しい冬風情。


冷泉天皇・櫻本陵と大文字前山(善気山・多頂山)の雪景色
冷泉天皇・櫻本陵と大文字前山(善気山・多頂山)の雪景色。また盛んに雪が舞い、墨絵的世界に


茅葺山門共々雪被る法然院
大文字・善気山麓の隠れた名刹・法然院の名物・茅葺山門もこの通り


山門からみた法然院境内庭の雪景色
法然院山門越しに見える額縁的庭景も雪景色


既に雪が落ちた昼前の銀閣寺垣
一番見たかったこの銀閣寺垣(銀閣寺拝観口前)の雪(生垣のもの)は、残念ながら既に落ちていた。元々早い時間でないと見れないので、そのつもりで早出を考えていたが、明け方に雪がなかったことに油断して見逃した。今日は日の出後に急に積ったようである


積雪で珍しく車ない銀閣寺観光駐車場
結局、気象台発表の今日の積雪量は8cmとのこと。それでも、ここ京都市街ではまあまあの量ではある。その証拠に、いつもは車が多い、観光駐車場も、この通りの空きぶりであった

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記

2025年02月01日

雲取融前

珍しく路面に氷雪のない厳冬期の花脊峠

雪消える前に

今冬は例年になく近山に雪が降り、近場の雪山を楽しめたが、暖冬的日も頻出し、根雪からの積雪増加は望めなかった。

今回もそんな繰り返しのうちで、折角積った雪がなくならない内に急ぎ山へ向かう。場所は年末年始同様、奥貴船の雲取山(標高911m)だったが、途中の峠道が通行止めだったため、一先ず東隣りの奥鞍馬を目指した。

そして、急坂と急カーブが連続する細道を進み、写真の花脊峠(はなせ峠。同759m)に到着。

路傍の温度表示はこの時期の午前としては珍しい0度。お蔭で路面にも氷雪がなく、これまた珍しく車輌にて進出することが叶った。


薄く雪積る京都北山・天狗杉山
先ずは京盆地北縁の城丹尾根を縦走し、天狗杉(山名。同837m)に到着。雪が覆うが、然程深さはなく、ワカン(輪かんじき)等は不要であった


薄く雪積る旧花脊峠
天狗杉を少し下ると旧花脊峠に。一面の雪景色だが、量は少ない


旧花脊峠から寺山へ続く雪の山上林道
旧花脊峠からは北へ続く尾根上の林道を踏み雲取山方面を目指す。少し雪が増えてきたが、それほどでもなし


雪が融けた寺山峠
途中の寺山峠(標高約807m)に至ってはこの通り、全融状況


積雪量が増え始めた寺山峠北の林道
ところが、更に北に進むとこの通り雪が増え始めた。ワカンを装着すべき量だったが、先行組の踏み跡により低減されていたため、そのまま進む。まあ、この辺りはいつも雪深い場所ではあるが……


周囲の雪が少ない状況でも豊富な雪量をみせる雲取峠
北への尾根筋はやがて西寄りの完全な山道と化し、雲取山塊の中心地・雲取峠に達した。更に雪が増え、下りではアイゼンの必要も感じたが、先行者の踏み跡を利用するに止める。根雪の全融を悟っていたので、ただ驚く


雲取峠付近の雪面に残る踏み抜きに苦労した先行者の足跡
雲取峠付近では踏み抜きに苦労した先行者の足跡が見られた。ここだけ50cm程の積雪がありそうである。そういば、先程の奥山渡りで、珍しくガイド付パーティーに遭遇するなど、今日は入山者が多かった。天候は今一だが、年初の多忙が終ったので、皆一斉に山に出てきたのであろうか


雪積る雲取北峰山頂からみた地蔵杉山等の京都北山の峰々
そして、目的地に雲取北峰山頂着。先行者が去ったあとなので、気兼ねなく休息兼昼食をとることができた


花粉が色づく地蔵杉山
今日は残念ながら北峰からの遠望は叶わず。ただ、向かいの地蔵杉山(同899m)の植林が先月より赤くなっているのに気づいた。花粉の成熟か。今年の京都府のスギ花粉量は例年の5倍以上と報じられているが、大変なことになりそうである。花粉症を脱した身ながらも、身構えざるを得なかった


雪の少ない、雲取山一ノ谷
雲取北峰で休息後、雲取峠に戻り、一ノ谷即ち灰屋川最源流部に下る。アイゼンの装着を考えたが、谷に下ってみると、やはり雪は少なく、そのまま花脊峠まで難なく帰還することが出来た。

正月の多雪期を体調不良で逃した分、多くの雪を踏みたかったが、今回は微妙な山行となった。まあ、2月中はまだ寒さが続くとの予報なので、次に期待したいと思う。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会