雪消える前に今冬は例年になく近山に雪が降り、近場の雪山を楽しめたが、暖冬的日も頻出し、根雪からの積雪増加は望めなかった。
今回もそんな繰り返しのうちで、折角積った雪がなくならない内に急ぎ山へ向かう。場所は年末年始同様、奥貴船の雲取山(標高911m)だったが、途中の峠道が通行止めだったため、一先ず東隣りの奥鞍馬を目指した。
そして、急坂と急カーブが連続する細道を進み、写真の花脊峠(はなせ峠。同759m)に到着。
路傍の温度表示はこの時期の午前としては珍しい0度。お蔭で路面にも氷雪がなく、これまた珍しく車輌にて進出することが叶った。

先ずは京盆地北縁の城丹尾根を縦走し、天狗杉(山名。同837m)に到着。雪が覆うが、然程深さはなく、ワカン(輪かんじき)等は不要であった

天狗杉を少し下ると旧花脊峠に。一面の雪景色だが、量は少ない

旧花脊峠からは北へ続く尾根上の林道を踏み雲取山方面を目指す。少し雪が増えてきたが、それほどでもなし

途中の寺山峠(標高約807m)に至ってはこの通り、全融状況

ところが、更に北に進むとこの通り雪が増え始めた。ワカンを装着すべき量だったが、先行組の踏み跡により低減されていたため、そのまま進む。まあ、この辺りはいつも雪深い場所ではあるが……

北への尾根筋はやがて西寄りの完全な山道と化し、雲取山塊の中心地・雲取峠に達した。更に雪が増え、下りではアイゼンの必要も感じたが、先行者の踏み跡を利用するに止める。根雪の全融を悟っていたので、ただ驚く

雲取峠付近では踏み抜きに苦労した先行者の足跡が見られた。ここだけ50cm程の積雪がありそうである。そういば、先程の奥山渡りで、珍しくガイド付パーティーに遭遇するなど、今日は入山者が多かった。天候は今一だが、年初の多忙が終ったので、皆一斉に山に出てきたのであろうか

そして、目的地に雲取北峰山頂着。先行者が去ったあとなので、気兼ねなく休息兼昼食をとることができた

今日は残念ながら北峰からの遠望は叶わず。ただ、向かいの地蔵杉山(同899m)の植林が先月より赤くなっているのに気づいた。花粉の成熟か。今年の京都府のスギ花粉量は例年の5倍以上と報じられているが、大変なことになりそうである。花粉症を脱した身ながらも、身構えざるを得なかった

雲取北峰で休息後、雲取峠に戻り、一ノ谷即ち灰屋川最源流部に下る。アイゼンの装着を考えたが、谷に下ってみると、やはり雪は少なく、そのまま花脊峠まで難なく帰還することが出来た。
正月の多雪期を体調不良で逃した分、多くの雪を踏みたかったが、今回は微妙な山行となった。まあ、2月中はまだ寒さが続くとの予報なので、次に期待したいと思う。
posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00|
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