2025年03月22日

比良終雪

2025年3月下旬寒波後に一部雪が融けた比良山脈最高峰・武奈ヶ岳山頂

北陸行に代り隣県雪見

まさかの3月下旬寒波到来から数日後の週末の今日。空いた時間を使い、隣県滋賀は比良山地の雪具合を見てみることにした。

そこは近畿中部としては多雪で知られる山域ながら、今季は何故か比較的少ない筈の京都北山より奮わない印象のため殆ど出向かなかったが、入山容易なこの時期の寒波を好機とみて覗いてみることにした。

実は、本来今日北陸の奥山に登るつもりでいたが、想定外の寒波の強さにより途中の交通困難が予想されたため断念した。

年一回の貴重な機会だったので残念だったが、元より今季は近場で存分に雪が楽しめたので、また雪を欠く年にでも行くかと気持ちを切り替えた。


上掲写真 今季初めて登頂した京都市北部東隣の比良山脈最高峰・武奈ヶ岳山頂(標高1214m)。山頂標識付近は一見雪が無いようみえるが……。


早くも3月下旬寒波による雪が消えた比良山脈の難所・青ガレ
さて、比良の登山口までは一切雪がなく、一昨日の北山のことを幻の如く感じつつ登行開始。比良最深部・武奈ヶ岳への湖西側最短路となる正面谷を進むもやはり少なく、峠鞍部への急登始点の難所として知られるガレ場(というか中部・北陸方言での「ゴーロ」に相当か)「青ガレ」もこの通り


比良山脈・金糞峠下の雪渓
青ガレを越え、ひたに急登を進んで辿り着いた峠下の雪渓。陽当たりの所為か、降ってから日が浅いにもかかわらず、この道程の雪は急速に融けている観があった。やはり厳冬期とは異なり陽の力が強いのか。脇のルンゼ(細く急な枯谷)からの土石流跡や落石の音もしたため、注意しつつ登る


3月下旬寒波後に早くも雪た消えた比良山脈・金糞峠
程なく金糞峠(標高約880m)着。ここも標高の割に雪は無し。ひょっとして北山の同様域も急速に融けているのであろうか。少々思考の混乱を来す


春めく雪解けの金糞峠から見た、麓に広がる琵琶湖
金糞峠から見た来し側と麓に広がる琵琶湖。予想外の春めき


金糞峠裏から突然復活した深い雪原
ところが、峠がある主稜線裏にはこれまた意外の雪原が広がっていた。深く、滑りやすいので本日初めてアイゼン(靴底氷雪爪)を装着して進む


金糞峠裏の雪深い森なかの難儀な渡渉箇所
峠裏の森なかの道程には、この様に沢を渡る急な場所もあった。積雪は1m程もあり、前爪があるアイゼンでないと登り難い状態であった


比良山脈・金糞峠裏の沢からコヤマノ岳への急登へ続く大樹と雪ある斜面
沢に続く森なかの道程が終り、やがて武奈ヶ岳等がある後方山脈に続く急登となる。大樹の根元に厚く雪がある様子に先程の正面谷との違いを感じ、山の手強さを感じさせられた


比良山脈・コヤマノ岳山頂近くの雪原と足跡
延々と続く急登を進み漸く山上の雪原に至る。途中すれ違った人から踏み抜きの凄さを警告されていたが、多くの先行者で固められた踏み跡や体重の軽さからか(冬用の荷物は重いが)、ワカン(輪かんじき)を使うこともなく通過できた。ただ、ワカンより浮力が大きいスノーシュー(西洋かんじき)ごと盛大に踏み抜いた跡も見たので、人により要注意か(笑)


雪に覆われた比良山脈・コヤマノ岳山頂と彼方の琵琶湖や沖島
間もなく、武奈ヶ岳手前のコヤマノ岳着(標高1181m)。天気に恵まれ、眺望も良い


コヤマノ岳を少し下った鞍部から見えた、冠雪する比良山脈最高峰の武奈ヶ岳山頂
コヤマノ岳を少し下った鞍部から見えた武奈ヶ岳山頂。あともう少し。元より高めの気温が更に上がってきたため暑く、雪も湿りはじめて歩き辛くなってきた。実は麓から既に暑く、上着無しで登行していたが、それでも暑かった。後で知ったところによると、今日の京都市街は23度近くまで気温が上ったという。なるほど、雪の山上でも暑い筈である


コヤマノ岳を少し下った鞍部から見た、比良山脈最高峰・武奈ヶ岳山上の巨大な雪庇
しかし、武奈ヶ岳山上にはこの暑さにもかかわらず、盛大に成長した雪庇の姿が見えた。今日はカメラを忘れて電話で撮ったのであまり精細ではないが……


冠雪する高気温の急登を経て見えてきた、比良山脈最高峰・武奈ヶ岳山頂
武奈ヶ岳山頂への最後の急登を詰める。完全な雪山景だが気温が高い、という矛盾した状況に少々呆れつつ……


冠雪する比良山脈最高峰・武奈ヶ岳山頂からみた3月下旬の雪山景と霞む琵琶湖等
そして、山頂着。黄砂等で若干霞んではいるが、晴れて眺望よし。ただ、さすがに昼食時は雪の冷たさや風により上着を足すこととなった


冠雪する比良山脈最高峰・武奈ヶ岳山頂からみた3月下旬の雪山景(蛇谷ヶ峰・野坂山地方面)
同じく武奈ヶ岳山頂より北方は蛇谷ヶ峰(中央やや右)や野坂山地(中央奥)をみる。最初の写真の如く山頂標裏のこの辺りは広く雪が融けていた

今日こそ冬仕舞いか

昼食休憩後、来た道を戻る。上部に所々雪渓がある峠下の道に難儀したが、横着をせずアイゼンの脱着を繰り返し無事下山したのであった。

今日こそ、今季最後の雪山となろう。予想より雪は少なく、雪質も微妙だったが、冬仕舞いの山行を堪能することができた。自然よ、有難う!

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2025年03月20日

続北山再復雪

立木に吹雪の跡残る、3月下旬の奥貴船・雲取山の雪景

驚きの春前寒波再来

なんと、3月下旬にもかかわらず、京都市街から冠雪が見えるような寒波が再来した。

昨年冬前に発表された長期予報が訂正され、4月初旬まで平年並みかそれ以下と報じられていたが、それ以上の事態となったので少々驚かされた。

恰(あたか)も大寒頃の気候に戻ったような状況。まあ、本来は花見の頃でも雪が舞うことはあったので、一時的に昔に戻ったようなだけか。

今度こそ、今季最後の近場の雪かと思い、急遽また市街北の北山(丹波高地)を覗いてみることにした。


上掲写真 立木に吹雪の跡残る、3月下旬の京盆地北の雪景。一旦消えかけた積雪が、再度の寒波により盛大に復活していた。


京都北山・雲取山に続く灰屋川林道を覆う3月下旬のまさかの新雪
北山への車道は先週より氷雪で険悪なものとなり、苦労して峠越えを行い、なんとか林道始点に


京都北山・雲取山に続く灰屋川林道を覆う3月下旬のまさかの新雪と、その深さに苦労した自身の足跡
林道始点から歩き始めたが、最初こそ少なかった積雪も直に増えてワカン(輪かんじき)なしでは進み難くなった


京都北山・雲取山に続く灰屋川林道の橋を覆う3月下旬の多量の新雪と危険な穴
沢に架かる林道橋も、この通り雪に埋もれて端が判らない状態。水面まで通じる穴もあったので大変危険であった


京都北山・雲取山山頂直下の沢を埋める3月下旬のまさかの新雪
林道歩きを終え、本格的山道区間に入ると更に積雪が増し、また沢が埋もれるような状況となっていた。近くの集落の情報によると寒波が再来した火曜から水曜にかけての晩に一気に積ったようである。気温が低いため未だ殆ど崩落を見ないので、雪崩に用心して進む


京都北山・雲取山山頂直下の急斜に現れた3月下旬のまさかの新雪雪原
山頂下の急斜谷もこの通り真冬景に。近年の京都市内(一応ここも右京区内)としては、少々信じ難い光景であった


京都北山・雲取山山頂直下の急斜を埋める3月下旬のまさかの新雪と、自身のワカン・アイゼンの足跡
山頂へと続く急斜を進み、下部を振り返る。ワカンやアイゼン(靴底氷雪爪)を装着するも、深いところで50cmを超える新雪に喘ぎつつ登る。場所によりピッケル(手摺となる氷雪斧)が欲しいことも。まさに、春を前にした異状の雪塗れに


京都北山・雲取山山頂を覆う3月下旬のまさかの新雪
やがて標高911mの山頂着。祝日ながら、今日は先行者の足跡無し


京都北山・雲取北峰山頂を覆う3月下旬のまさかの新雪と広がる周囲の冬山景
今日も、同じく少し北方の雲取北峰山頂(標高約915m)まで進み、そこで最初で最後の休息に。完全な冬山景が広がるが、さすがに陽射しは厳冬期と異なる春の力があり、比較的寒からず


京都北山・雲取北峰山頂を覆う、まさかの3月下旬の新雪越しに見える、盛大に冠雪する武奈ヶ岳
雲取北峰山頂を覆う、まさかの3月下旬の新雪越しに見える、彼方の武奈ヶ岳(標高約1214m。滋賀西部・比良山脈最高峰)。比良山脈も盛大に積雪が復活したようである

有意義かつ貴重な山行に

休息後、自身の足跡を踏みつつ、また元来た道を下山。

前回と代り映えしない道程となったが、個人的には3月下旬の近場新雪を堪能できた有意義かつ貴重な山行となった。

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2025年03月09日

続近山終雪

京都北山(丹波高地)・雲取北峰(標高約915m)の山頂標識越しに覗く山上雪原と彼方の比良山脈・蓬莱山(左奥。標高1174m)

再度名残りの雪へ

先週末から高気温が続き、今季最後の近場雪山になるかと思われた先週土曜から一週過ぎの今日。また同じ山域に出掛けてみた。

今週末からまた寒波が来て市街から見るそこにまた雪原が現れたためである。長期予報では2月までは例年より寒く3月から一転して高気温となる筈だったが、最近、4月初旬までは寒冷気味と修正されたのであった。

そういった訳で、また「名残り惜しみ」の想いから、出掛けたのである。


上掲写真 京都北山(丹波高地)・雲取北峰(標高約915m)の山頂標識越しに覗く山上雪原と彼方の滋賀西部・比良山脈の蓬莱山(左奥。標高1174m)。


京都北山・雲取山へ続く灰屋川林道に載る残雪
前回同様、貴船奥より山に入るが、やはり峠手前から路上に雪があり、普通の装備での車行は無理であった。その後、集落奥の林道始点まで進み、そこから徒歩で奥へと進む。やはり根雪は減っており、靴だけで進めた


京都北山・雲取山へ続く灰屋川林道と積雪
ところが、途中から雪が増え、進み難くなった。標高は然程上がっていないのに不思議なものである。まあ、それでも少ない方なので、辛坊して進む。途中、珍しく下山者とすれ違った。それは何処か義務めいた感じの浮かぬ顔の男性組だったので、公務従事者の訓練か何かを想わされた


京都北山・雲取山三ノ谷ルートの積雪
林道歩きを終え本格的に山に入ると、目論見通り確りとした積雪があった。当初は不要かと想われたワカンやアイゼンを結局装着し、進む


京都北山・雲取山三ノ谷ルートの急斜雪原の雪玉
雪の谷みち(道なぞ埋まっており無いが)を進み、急斜の源頭雪原に出ると、ここ数日降った新雪による雪玉(スノーボール)が見られた。積雪量的に大丈夫だと思うが、なるべく急ぎ通過する。市街で19度まで気温が上った前回とは異なり、寒からず、暑からずの良い気候条件ではあった


京都北山・雲取山山頂と残雪
やがて雲取山山頂着(標高911m)。雪は少なめだが、陽当たりや風等の関係で元々少ない場所ではあった。先程すれ違った男性組のものとみられる足跡があったが、私とは別道程で登頂し、下ったようである


京都北山・雲取北峰山頂からみた残雪ある丹波高地や彼方の比良山脈
雲取山山頂から更に奥の北峰山頂に移動し、そこで今日最初で最後の休息をとった。確かに雪はあるが、地面の露出も多々見られる残雪期らしい眺め。果たして今季雪景はこれで見納めとなるのか……


京都北山・雲取北峰山頂の雪原に見られた雪紋
雲取北峰山頂の雪原に見られた雪紋

休息後、元来た道を下る。一瞬、別路を採ろうかとも思ったが、結局最初の道程が最も雪が多いことを知っていたため、自分の跡を踏み帰還した。

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2025年03月08日

小雨観家

格式ある格天井よりさがる京都新町通・旧川崎家住宅洋館のシャンデリア

「町家の日」に

写真は格式ある格天井(ごうてんじょう)と、その中心よりさがる、どこかで見たような古式の硝子洋灯。はたして、ここは何処なのか……。


京都新町通に広い間口をみせる、仕舞屋風大型町家の旧川崎家住宅「八竹庵」
答えは、京都市街中心にある新町通沿いのこの仕舞屋(しもたや。非商家造)風の大型町家。呉服関係者の旧宅跡だが、今日のみ無料公開されていたので、小雨舞う午後から訪ねたのである


旧川崎家住宅「八竹庵(はちくあん)」の門脇にさげられた「町家の日」の幡(はた)
旧川崎家住宅「八竹庵(はちくあん)」の門脇にさげられた「町家の日」の幡(はた)

その町家が特別公開されていたのは今日3月8日が「町家の日」の為であった。英語の3月(March)と8(や)をかけた名らしいが、これまで知らず、催事関係者の知人の紹介により初めて知ったのである。


旧帝国ホテルと同じ常滑タイルの外壁で仕上げられた京都新町・八竹庵の応接洋館
八竹庵の門を潜ると、町家では珍しく屋根のない通庭(とおりにわ)があり、その横にこの様な洋館が現れた。旧帝国ホテルと同じ常滑タイルの外壁は、小規模ながら正にこれが造られた大正期の最先端仕様であり、驚かされた。しかし、その前に破風小屋を置き、通りから見え難くしているところに、京都人の伝統的警戒心が感じられて面白かった(最近の調査でも最も資産を明かさない土地柄と判明。これも為政者等への警戒心か)


京都新町・八竹庵の豪華な応接洋館の内部
八竹庵の玄関(客用)は洋館後方にあり、誘導されて入るとすぐに洋館内のこの応接間が現れた。様々な豪華意匠・調度品があるなかで、最初に紹介した照明が先ず目についたが、正に当時物のアールデコ様式シャンデリア。精巧な造作からフランスのデザイナー、ルネ・ラリック(1860-1945)の作を想わされたが、もしそうなら、これだけでも相当な価値がある


京都新町・八竹庵の立派な台目茶室
洋館見学のあとは、その奥にあったここへ。寺社のものかと想わせるような立派な台目茶室であった。嘗ての繁華街にある町家がこの規模の茶室を持つこと自体珍しく思われた


京都新町・八竹庵の内庭
茶室のあとは更に奥へ進み、和室大広間などを見学。それらに接す広縁からは、この様な広く立派な中庭も見えた。しかも両側に、である。豪壮な広間は無論、もはや通常の町家設えとは呼び難い規模で、これぞ正真正銘の市中山居か。当時の縁側硝子が完存していることも素晴らしい


京都新町・八竹庵2階の洋間サロン
こちらは2階の洋間サロン。1階の応接より内向きの設えながらも、その豪華さは劣らず。恰も華族屋敷の食堂のようである


京都新町・八竹庵の2階から続く通路と洋館上の祇園祭巡行展望台
これはこの町家の最も特徴的な部分。2階から続く洋館屋上への通路である。実は祇園祭の山鉾巡行を見物するための設えらしく、鉾町らしい特徴であった。今や通り向かいに覗くマンションの無粋が残念で悲しいが……


町家の日の催事「町家マルシェ」が開かれていた船鉾町会所
その後、これまた豪壮な蔵の内部などを見学後、八竹庵を後にし、暫し新町通を南下。そして四条通を横断し到着したのが、この船鉾町会所であった。祇園祭・船鉾巡行の拠点であるが、今日は町家の日の関連催事が開かれていた


船鉾町会所の2階でも行われていた「町家マルシェ」
船鉾町会所の2階でも行われていた「町家マルシェ」

雨やまぬも有意義に

催事の名は「町家マルシェ」。会所建屋内に雑貨や軽食の小店が集まり、小さな市を成していたのである。

今回は私の紹介で出店した友人の店があったため応援がてら覗いた。意外の一等地に陣取る友人に挨拶し、内部を見学。皆、唯一無二の個性的な店ばかりで興味深かった。

その後、閉館間近となったので、撤収。本来はもっと早い時間に訪れたかったが、前後に用があったため仕方なし。

それにしても、午後から晴れの筈が、結局帰りも小雨は止まず。しかし、有意義な時を過ごせたので、良しとしよう。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)

2025年03月01日

近山終雪

京都北山・雲取山へと続く雪の急斜面に射す温暖の日射し

今季最後の近山雪?

今年も、早3月に入った。

思わず再来した2月後半の寒波も過ぎ、日々気温が上がり始める。そして、月変りの今日、遂に最高気温18度の予報が出た。

元来、長期予報では「2月までは寒く、3月からは暖かい」とあったので、その通りの進行といえた。しかし、同時に近山の雪も消えるので、今日が最後と思い、雪歩きに出掛けることにした。


上掲写真 京都北山・雲取山へと続く雪の急斜面に射す温暖の日射し。


京都北山・雲取山と芹生集落を結ぶ雪の林道に続くワカンの足跡
積雪の林道につづくワカンの足跡

今日向かったのは京都北山の雲取山。先週とは異なる奥貴船の山である。意外と手前の芹生峠までノーマルタイヤの車輌で進むことが出来たが、やはり峠向こうの北側から路上に氷雪が現れ、対策して進むこととなった。

そして、集落を越え、除雪端の林道際まで進出して、そこから徒歩で奥山へ。しかし、当初から林道の雪は深く、更にここ数日の温暖や雨の関係か重く疲労させる質だったので、すぐワカン(輪かんじき)履きとなった。


京都北山・雲取山山頂下の谷を埋める雪や雪崩
林道が終ると純粋な山道となるが、当然、雪に埋もれて道はなく、更に、珍しく沢さえ埋まる程の雪があった。積雪は60cm程か、恐らくは気温が上がった木曜までは1m程あったとみられ、これはその名残りであろう。右斜面の雪崩跡からもわかるが、危惧していた崩落は今日までにかなり進んだように思われた。ただ、今日は更に気温が上がるので注意して進んだ


温暖な日ながら、雪に覆われる京都北山・雲取山の山頂
そして雲取山山頂着(標高911m)。大した距離・高低差ではないが、今日は雪の状態の所為で大変疲れた。そして、頂には別路からの先行者や他の人の足跡もあった。皆考えることは一緒で、最後の雪を踏みに来たのか


雪に覆われる京都北山の雲取北峰
意外の疲労により珍しく山頂での休息も考えたが先行者が写真の撮り合いをしていたため、更に進むことに。これはやがて現れた雲取北峰(標高約915m)。全体の姿が見えるのは珍しく、この時季ならでは、と思われた


京都北山・雲取北峰から見た山上の雪と丹波高地や比良山脈の雪景色

市街近20度の暑さに汗
奥貴船の雪景見納めか


そして、雲取北峰着。ここも先行者の跡があったが、無人であった。写真の通り、遠望の比良山脈も含め、雪景が広がるが、気温が10度程と高いため、湯を沸かす食事はやめて軽食休憩に止め、元来た道を引き返した。

帰宅後知ったが、京都市街は結局今日20度近くまで気温が上ったという。道理で山上・雪上でも暑かった筈。お蔭で汗だくになってしまった(元来汗はかかない方ではあるが……)。

明日からも高気温に加え雨も続くため、これにて今季の奥貴船雪景は見納めとなりそうだが、さて如何(いかん)……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会