2025年04月05日

開花融雪

ほぼ満開の様相を呈す、京都・銀閣寺下の疏水分線沿いの関雪桜

春めきと花、一気に

京都市街は3月下旬まで断続的に寒波に見舞われたが、遂に同月22日から20度を超える日が続くようになり一気に春めいてきた。

同27日には桜の開花宣言も出、その他遅れていた花も待ちわびたように咲き誇る百花繚乱の様相に。

梅の開花がひと月遅れ、その後を追う河津桜やハクモクレン・雪柳等が、桜と同時に一気に咲いたような感じである。

なにやら目まぐるしいというか、気分も切り替わり難いが、今朝、近所の花の様子でも見てみた。


上掲写真 銀閣寺参道下の琵琶湖疏水分線に咲く桜。所謂関雪桜で、既に多くの遊山客の姿があった。平日は殆ど外国客が占めるが、今日は週末なので国内客も混ざり大盛況である。ここは並木全体が撮りやすい人気の場所だが、長時間おかしなポーズをとって画角を占有する中国人が多く、他客の失笑を買っていた。配慮と謙譲は将来の不利益を避ける賢策だろう。


2025年4月5日午前の、銀閣寺下・疏水沿いのほぼ満開の桜と大文字山
同じく疏水分線を下流側から。背後に頭を出すのは、「大」字の火床を見せる、かの大文字山


2025年4月5日午前の、銀閣寺参道下・哲学の道のほぼ満開の桜と多くの観光客
因みに、銀閣寺参道下の様子。遊山者で溢れるが、歩行者天国が実施されている訳ではない、三叉路の只中である


奥山に春めいた陽射し届く、京都北山・雲取山麓の森と林道
朝からの人の多さに辟易気味の桜下から一転、午後からは全く人のいない場所に至った。先月まで通っていた奥貴船の山中である。前回林道さえ深く埋めていた雪は消え、奥山にも春めいた陽射しが届いていた


春の煌めきを放つ、京都北山・雲取山二ノ谷の沢
氷雪から解き放たれ、完全に露出する沢水も春の煌めきを放つ


雪解けが完了したばかりの風情をかもす、京都北山・雲取山二ノ谷の沢
奥貴船(京都北山)深部の谷なか。まさに雪解けが完了したばかりの風情で、下草もまだ雪の重みで寝たままであった


京都北山・雲取山の山桜の大木

奥山の開花確認に

雪のないここに今日来たのは、写真の樹が見たかったから。奥山の桜の大樹で、樹齢2、300年程とみられる。恐らくは寒冷地に自生するオオヤマザクラかと思われるが、以前見つけて以来、その花期を気にしていた。

去年一緒にここにきた海外の友人から先日偶然問合せがあったため思い出し、確認に来たのであった。本来は今日別の友人と湖北の雪山に行く予定だったが、それが中止となったため、替りに来ることが出来た。

ただ午後から曇る予定だったので、近所の花見を優先し後回しとなった。


京都北山・雲取山の山桜大樹の梢の冬芽
しかし、残念ながら大桜の花はまだであった。梢を見ると、いまだ冬芽しかなかったのである。やはり京都市内とはいえ、北陸的寒冷傾向がある特異な山中のため花期は遅めなのか


すっかり雪がなくなった、京都北山・雲取山山頂
大桜確認後、折角なので、標高1000m弱の山頂まで上がったが、やはり、ここにももう雪は無かった


京都北山・雲取山山頂付近からみたほとんど雪が消えた比良山脈・蓬莱山
山頂付近から更に北の比良山脈を見る。先週登ったその最高峰より南の峰だが、スキー場で知られるこの蓬莱山(標高1174m)もこの通り山頂の谷筋に僅かに雪をみる程度であった。やはり、方々春到来は確かである


雪が消えた京都北山・雲取山の急斜の登山ルート
もはや一片の氷雪もなくなった奥山の斜面を下り、麓に戻る。同じ場所で雪に足をとられたことが幻のようである

春到来ならではの早さで

それにしても、林道含め、雪がないとこんなに早く移動できることに改めて驚かされた。

そして、麓集落の知人に手土産持参での挨拶を済ませ、難なく15時過ぎには帰宅出来た。これも、無雪期入り、春到来ならでは早さであった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会