2015年10月24日

訪阪観華

杉田一弥・来田猛写真展「FLOWERS」が開催されている、大阪中之島裏の古ビルギャラリー「白(gallery HAKU OSAKA)」(右手中央3階建)

大阪中心裏に目的地求める

週末の午後。人と待ち合わせてとある場所へと向かう。

列車等を乗り継いで着いたのは、大阪市内中心部は中之島近く。そこにてもう一人とも落ち合い、更にその裏街を歩く。

住居とオフィスが混在する路地を進むと、やがて目的の古ビルが見えてきた。ギャラリー白(はく)という画廊が入る建屋――。初めて訪れる場所であった。

今日は、ここにて友人の写真展を観覧する予定であった。友人の名は来田猛(ころだ・たける)君。このサイトでも以前より何度か取りあげている、俊英の写真家である。

真鍮製ドアノブ付の木扉などが残る、昭和30年代以前の造りを濃厚にするビルに入ると、突き当りに会場の入口が。既に観客があり、賑わっている。今日は週末かつ、展示最終日であった。


上掲写真: 今日の目的たる写真展が開催されている、大阪中心地裏の古ビル(右手中央の3階建て)。「裏町」とは記したが、付近には古書や古美術の店が多く、文化的な雰囲気を有する場所である。


杉田一弥・来田猛写真展「FLOWERS」が開催されている、大阪中之島裏の古ビルギャラリー「白(gallery HAKU OSAKA)」の壁面に「輝く」存在感を示す、大判の来田猛写真作品
ギャラリー壁面に「輝く」存在感を示す、大判の来田作品群

杉田一弥&来田猛作品展「FLOWERS」

部屋は3階までの各階にあったが、夫々は然程広くはないので、人が出るまで少し待った。その後、1階より順に観覧していく。

最初に入ったところから、同行3人共々、声を挙げる。大判で鮮やかな作品群が部屋一杯に出迎えたからである。

A5版フルカラーで作製された、豪華なパンフ型案内状で既にその良さを予告されていたが、実物の凄味に圧倒される。

今回は、被写体が生け花作家の杉田一弥氏の作品となっている。それ自体が独創的で尖鋭的な氏の作品を「精確に」写しとり、自身の写真作品として昇華させることは、並大抵のことではない筈。しかし、来田君はそれを見事成功させていたのであった。

全方向抜かりなし

上階にて来田君と会い、作品についての話を聞く。確かに難しく、大変な作業だったが、それでも楽しみながら出来たとのこと。そして、やはり杉田氏の作品を活かすことに腐心したという。その為に、照明や背景等々を工夫したとのこと。彩色の背景は、なんと自身で描いたりして成したという手間のかけようだった。

また、当然ながら、生け花は「生」で「1度きり」の作品な為、他の被写体とは違い、時間や場所に大きな制約があったことも語ってくれた。ただ、今回の作品は、あくまでも杉田作品が主体で、自分は単なる裏方、引立て役であることも言う。

その他、展示方法・作品外観にも気を遣っており、分厚く光沢が素晴らしいアクリル額を特注したという。あまりの大きさに画面が撓む為、裏側には金属の骨材も使用される重量物であることも明かしてくれた。

さすがは来田君、作品表現は疎か、全方向で抜かりない。パンフレットの刷直し等の細かいことも含め、作品完成の為、展覧会実施の為、惜しみなく費用も投入したという豪気ぶりもあった。

ある意味、そんな地味ともいえる作業・気遣いの積み重ねが、素晴らしい作品を産む根源であることを改めて教えてもらった。


写真展「FLOWERS」が開催されている、大阪中之島裏の古ビルギャラリー「白(gallery HAKU OSAKA)」の一室で、美麗かつ艶っぽい生け花作家・杉田一弥氏作品とのコラボ作の前に佇む写真家・来田猛君
美麗かつ艶っぽい、杉田作品とのコラボ作の前に佇む、これまた色男な来田君

パンフにも使われた本展覧会のメイン作の一つ。裏方に徹したとは言うが、淡泊な来田君の秘めた艶やかさや情念の如きが表出した、彼独自の作風の一つ、側面が感じられる作品と想われた。

全作堪能、感謝!

全作品を堪能した後、来客の応対に忙しい来田君に挨拶し、画廊をあとにした。その後は、観覧途中に合流したもう一人の友と4人で近くのカフェに移動して、お茶や食事に。

その後、時間が中途だったこともあり、京都に帰ったあともまた食事に。来田君との別れ際に京都での一献も提案されたが、片付け等が忙しかったようで、叶わなかった。

とまれ、良い機会、良い作品を有難う。華やかな催しや作品に、気持ちや一日も華やいだ。

付き合ってくれた友人達も含めて感謝!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)
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