
気になっていた公開、折よく
日曜の今日。先輩夫妻に誘われ、市街西郊で開催される古墳の特別公開に出かけることとなった。
以前、何かの記事で目にして以来、気になっており、折よく誘いがかかったのである。午前は所用があった為、午後から遅れて現地入りすることとなった。
その古墳とは、京都市西京区の山手、桂坂地区にあった「大枝山古墳群」。大規模な宅地造成によって近年生まれた丘陵街只中に保存された群集墳遺構であった。
直径15〜20mの円墳が14基あり、3度に渡る発掘調査で、6世紀後半から7世紀初頭までの古墳時代後期に築かれたことが判明している。
葬者は不明だが、在地の豪族が推定されている。現在は京都市が所有する市の指定史跡となっている。
上掲写真: 新興宅地内の森なかに保存される古代の円墳。14号墳と呼ばれるもので、元の場所から移築・再製されたもの。石室口手前の人物は案内の人。

14号墳石室口。内部見学が可能で、ちょうど中で説明が行われている最中
結構な見学者。課題も
受付で説明パンフをもらい、入場。最寄の14号墳から巡る。他の古墳はここから下手に降りた谷なかにあり、移築されたこの墳のみ、上方は入口近くにあった。
石室も見られるというので、入ろうとするが、結構な見学者が。前宣伝で評判をよんだのか。仕方なく暫し待って入ると、今度は解説者を独占するマニアの姿が。
気持ちは解らなくもないが、もう少し周りに配慮して欲しい。いつまで経っても解説を聞けない見学者からは怒りの声も聞かれた。
まあ、仕方あるまい。管理側の今後の課題でもあろう。

谷なかの円墳の一つ。どれも森と同化しつつあったが、明らかに自然地形ではないその様は見てとれた

谷の最奥にあった21号墳の石室内部。こちらは造り直しなしの当初の姿である
意外な広範、貴重な実見
全体的に小規模なものを想像していたが、意外と広範にあり、全てを見終えるのに時間を要した。谷なかには自然の沢も残され、さながら森林公園の趣も。
とまれ、こうした小規模墳の石室こそ、あまり入る機会がないので貴重な実見となった。春秋に公開を行っているらしいが、担当される地元保存会や関係者方々に謝意を表したい。
見学後、先に見終えた夫妻と合流し、近くにて珈琲休息並びに歓談。そして、その後それぞれ引き上げたのであった。
地味ながら、その土地所縁の文化財と直接触れる良き催し。無事参加でき、有意義な余暇を過ごせたのである。