2016年10月06日

夏果秋賞

小玉以下の大きさながら叩くと意外と音が良い、京都市街東部の町家奥庭の菜園で獲れた西瓜

夏野菜不作年での期待の果実

今年は夏暑くして雨少なく、反面9月からは著しく天気が悪かった。

そんな状況を反映してか、菜園の夏野菜も不振となった。

先ずは、毎年晩酌のつまみくらいにはなった枝豆が育たず、茄子やミニトマトも小さいな物数個のみの収穫であった。そういえば、苦瓜(ゴーヤ)も遂に一つもならなかった。

ただ、暑さに強い、モロヘイヤ・オクラ・茗荷・ニラ・鷹の爪等は例年通りかそれ以上であった。

そんな訳で、今年の夏野菜収穫に関しては、最早諦めの境地であったが、一つだけ今年が初めて、という楽しみがあった。

それは、西瓜(すいか)である。去年の夏に暑気払い用の果実自給を思いつき、瓜類の栽培を企てたが、間に合わなかった。そこで、今年は適期に苗を買い、準備していたのであった。

苦瓜と同じく、壁際の園芸網に蔓を這わせ空中栽培を試みていたが、先月結実しているのを発見。一つのみであったが、元々一株だけの栽培なので、期待は高まった。

しかし、やはり暑さのせいか、直径10cm程まで育つも、その後成長しなかった。一縷の望みをかけて採らずに成長を待ったが、先日蔓の衰えが始まった為、遂に収穫することにした。

写真は、収穫した西瓜。小玉以下と言えるその大きさから、期待はしていなかったが、指で叩くと意外といい音がする。

味の良い西瓜は音が良いとの格言から、また俄に期待が高まった。


青い切子硝子鉢に入れられた、京都市街東部の町家菜園産の、瑞々しい切りたての黄色西瓜
瑞々しい切りたての自家製西瓜

失敗に学ぶ

実は西瓜を収穫したのは今月1日。絵的にも面白いので、暫く床の間に飾っていたのである。しかし、西瓜は劣化が早いことを知り、今日慌てて食すことにした。

情報通り、栽培時に壁で擦れた傷から、いたみが始まっていた。劣化のこと共々、来年の教訓にせねば……。

そして包丁であっさりと割れたその中から、また意外の光景が。なんと黄色の西瓜だったのである。そういえば、苗の札にそう記されていたような気も……。

とまれ、自家製初の果実を食す。売っている西瓜の如きものではないが、優しい甘みがある素朴な触感である。また、味云々より、あの連日の猛暑と日射にこの小さな身と水分を保ったことにも驚く。

生命の不思議、自然の妙といったところか――。

栽培としては失敗であったが、また色々と学習させてもらった気にさせられた。

まあ、また来年頑張ろう!(笑)

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 手工
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