
秋好日の野営開催
今朝は6時過ぎに起床。その後、7時過ぎに友人が訪れ、荷物の分担を依頼する。
今日は秋の野営会開催日。つまり、出発前の待合せと準備を行ったのである。そして、列車に乗り、滋賀県内の駅で他の友人とも合流した。
天気は快晴。気温の上昇に危惧するが、もはや真夏日とはなるまいという安心感はあった。
正に、秋好日の開催である。
上掲写真: 野営会の恒例開催地、湖南アルプス山中の砂防新堤を下る沢水と飛沫の虹。これまで何度も通過している場所だが、こんな表情があることに初めて気づいた。季節・天候・時間等々……、この世は色々奥深い。

野営地までの山道を進む野営会一行
いつも通り、鉄道から郊外行きのバスに乗り換え、山辺に到着。そして、ひたすら林道を進み、途中から山道に入る。
いつもながら、食材等の荷物が多い、この登り往路が一苦労。

野営地の炉(竈)作りの際に石の下から現れた蛙ちゃん。はや冬眠開始の山蛙か
夏日気候の山上野営地
今回は初参加となったS君がいたので、少しゆっくりめの登路となったが、小休止を入れながら、難なく現地着した。
少し休んで、早速、炉や水場の整備等々の準備を行う。まだ、午前中だったので、当然昼食も白飯を炊くところからすることとなった。

準備が整った野営地炉際の風景

同じく、設営が終ったテントサイト

山中の砂原で午後の陽射し反す沢水の流れ
予想通り、午後からは山上ながら夏日の陽気となった。半ズボン・裸足で沢に浸かると心地よい程に。陽射しも強力で、また日焼けしそうである。

夕方の野営地の空。雲の姿はやはり秋そのもの
夕刻から日没へ。気温急降下
しかし、陽が傾くと途端に気温が下がり始めた。
先ほどより3度、5度と、その変化を皆自覚出来る程の変わり様であった。一枚ずつ上着を足し、対処する。いつものことだが、今回は特に急激な気がした。

沢の源辺りから忽然と現れた満月
満月の宵、寛ぎの時
そして日没。
秋のそれは急激な宵闇を呼ぶが、今回はまた様子が違った。ちょうど満月の日と重なり、それが早々に上ってきたからである。
林間より顔を出した満月は、一際大きく、強烈な光を放つ。森も砂原も照らされ、沢筋もその光の帯となった。一同、その奇遇と美麗さに、ただ感心。

シチューや焼物等々の夕食を楽しんだ後は、寛ぎの時間に。
気温も息が白くなる程となったので、焼酎のお湯割り等を飲みながらであった。初参加のS君は、写真の如く自ら小さな炉を作り、専用の暖炉、キャンプファイアーを始めた。
こうして、時に語らい、時に夫々物思う野営地の夜を過ごした。諸々の始末をつけ、就寝したのは12時頃のことであろうか……。

静かに月光が降り注ぐ野営地の夜