2016年11月23日
古家修戸
町家の敷居と建具改修
祭日の今日、懇意の大工さんが家に来て、敷居と建具の調整を行なった。
春くらいに頼んでいたのだが、先方の都合で漸く今日の施工となった。まあ、こちらも色々と無理をお願いするところなので仕方なく、どのみち年末までに完了すればよいことだったので問題はなかった。
先に掲げるが、写真は作事完了の様。結果、檜を削り出してもらった立派な敷居となった。元のものは入居時より調子が悪く、ガラス戸が中途で外れて危険だった為、一安心となった。
また、歪んでいた各部の水平出しや床下の補強も出来、更に建具の隙間も改善されたので、これからの厳しい季節への備えとしても喜ばしいこととなった。
可能な限り当初の部材を残すとの方針であったが、元の敷居は下部の大引(おおびき)共々虫食い等で腐食していたので、交換することに。
写真は、先ずはそれらを撤去したところ。根太(ねだ)等の状態から、そう遠くない過去に床の補修がされたようである。
敷居や根太等と受ける補強を床下に再構築
また、以前の補修が悪かった為に、床板を受ける根太の支えを兼ねた補強を行うこととなった。
当初の予感通り、建具調整の準備だった筈が、何やら大層な工事となってきた。
大工氏に作事を任せて奥で仕事を進めるつもりだったが、難工事ぶりをみて途中より手伝いに入る。
写真は、一度所用で抜けた際に覗いた真如堂の紅葉。どうやら境内盛りを過ぎたか……。
特設作業台で最終加工される檜敷居
外はすっかり陽が落ちたが作業は続く。路地に設けられた特設作業台ではライトを付けて、ひたすら二人作事。
敷居の設置に腕を揮う大工氏
難航するも完了して気分一新
敷居の設置後は、建具の調整。微調整の連続ながら、これが意外と難しい。結局午後13時過ぎから始めた工事は、21時完了となったのである。
とまれ、ガタもとれ、隙間も塞がり、正に気分一新。
大工さんお疲れ様でした。休日遅くまで有難う!
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