2016年11月26日

続古家修戸

硝子障子に代わり京都市街東部の町家居間(客間)に取り付けられた、紙の質感と腰板の木目が良い雪見障子(猫間障子)

町家の建具調整続編

今日は、先日23日の祭日同様、大工さん登場での作事。

実は、先日は工事が午後からの開始となった為、完全に終らせることが出来なかった。因って、その為の再出動であった。

今日は朝9時に開始。前回と違い、建屋に対する工事はなく、新しい建具を調整するだけだったので、無事午前中に終ることが出来たのである。

写真は、前の硝子障子に代わって取り付けられた障子。紙の柔らかさと腰板の木目模様がいい。京間1間半を4枚で仕切るもので、新しいものではなく、以前中古を格安で入手していたもの。

勿論、先日調整した前の硝子障子も、何時でも交換が楽しめるよう、保管してある。


障子下部を跳ね上げガラスを露出させた、京都の町家居間(客間)に取り付けた京間1間半を4枚で仕切る雪見障子(猫間障子)

新建具の実体は……

この障子、実は普通のものではなく、写真の如く、下部が跳ね上げられるものであった。即ち、雪見障子(猫間障子)である。

どうしてこれを欲したかというと、前の曇り硝子の建具だと、冷暖房時に外が見えず息苦しさを感じたからである。これなら熱気・冷気を遮断しつつ(跳ね上がり部には透明硝子あり)採光と庭への視界が得られる。

そう、時により本当に雪見も可能なのである。まあ、ささやかな風流、贅沢といったところか……。

とまれ、敷居の問題等々、課題解決や希望が叶ってよかった。これも、親身に工事に当たってくれた大工さんのお陰である。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 手工
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