
町家の建具調整続編
今日は、先日23日の祭日同様、大工さん登場での作事。
実は、先日は工事が午後からの開始となった為、完全に終らせることが出来なかった。因って、その為の再出動であった。
今日は朝9時に開始。前回と違い、建屋に対する工事はなく、新しい建具を調整するだけだったので、無事午前中に終ることが出来たのである。
写真は、前の硝子障子に代わって取り付けられた障子。紙の柔らかさと腰板の木目模様がいい。京間1間半を4枚で仕切るもので、新しいものではなく、以前中古を格安で入手していたもの。
勿論、先日調整した前の硝子障子も、何時でも交換が楽しめるよう、保管してある。

新建具の実体は……
この障子、実は普通のものではなく、写真の如く、下部が跳ね上げられるものであった。即ち、雪見障子(猫間障子)である。
どうしてこれを欲したかというと、前の曇り硝子の建具だと、冷暖房時に外が見えず息苦しさを感じたからである。これなら熱気・冷気を遮断しつつ(跳ね上がり部には透明硝子あり)採光と庭への視界が得られる。
そう、時により本当に雪見も可能なのである。まあ、ささやかな風流、贅沢といったところか……。
とまれ、敷居の問題等々、課題解決や希望が叶ってよかった。これも、親身に工事に当たってくれた大工さんのお陰である。