2017年04月11日

相遇春味

チーク材の唐木座卓上の古い切子鉢に切り分けて盛られた日向夏蜜柑

春の好物と偶然会う

今夕、昨日買い忘れたものの買物に出たが、偶然好物と出会った。

写真の「日向夏(ひゅうがなつ)みかん」である。宮崎原産の柑橘類で、例年3月から4月辺りまでに出荷される、旬の果物。酸味ある素朴な甘さが、純日本的な味覚を感じさせて好ましい。

京都では人気がないのか、殆ど見ないので、いつもは送料覚悟で取り寄せたりするのであるが、今年は幸運なことに近くで見つけることが出来た。

早速、夕食時に食べようと準備したのが写真様子。偶々切ったものに種が多かったが、1年振りの味は格別であった。これを欲する、また食べるようになると、個人的な春到来となるのであった。


表皮を剥かれ俎板上に置かれる日向夏みかん

日向夏の特徴の一つに、表皮下の白い「ワタ」ごと食べられるということがある。これにより、繊細な味や瑞々しさと共に、しっかりとした食感を味わうことが出来る。

写真は、その特徴に従い、夕食時に皮むきしたもの。何やら、螺旋の剥き様に綺麗さび的な律義さが出たが、単なる偶然である。

薄く剥いた表皮は捨てずに冷蔵保存する。ある程度たまった段階で、ピール即ち砂糖菓子を作るのである。これは例年人に配って喜ばれているので、ほぼ恒例化している。

まあ、ピール自体も自分の好みではあるのだが(笑)。

とまれ、今年初の日向夏の味は、瑞々しい姿通りの美味であった。


「地に舞う」花弁の様もまた良い、京都市街東部を流れる白川沿いの桜
白川沿いの桜(左京区)。「地に舞う」花弁の様も、また良し

雨後の桜や、さて如何

さて、今月は近隣の桜の紹介を多くしていたので、その続きを……。

昨晩から今夕までの風雨は予報通り強いものであったが、意外と花はその姿を保っていた。勿論、昨日の満開と全く同じという訳ではないが……。


夕方までの雨により桜の花や樹々が色を増した、京都市街東部・琵琶湖疏水分線(哲学の道)
琵琶湖疏水分線(京都市左京区)の桜花

そして、僅か1日ながら、多く降った雨の所為か、花や樹々が色を増し、一気に季節が進んだように感じられた。

写真にある如く、今年初の「潤いの光景」の出現である。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記
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