
失態犯すも予定通り入山
先月末から始まった黄金週間の後半開始日である今日、5月3日。野営会初日として、朝から隣県は滋賀南部の太神山地に入った。
今朝は忘れた上着を取りに戻り、列車に乗り遅れるという失態を犯したが、なんとか山麓行のバスには間にあう。とかく朝は、完全な業務以外では気が緩みがちとなるので、反省して教訓としたい。
とまれ、駅まで走るなどして朝から、そして山へ行く前から一汗かくこととなったが、予定通りの麓入りが叶った。天候は予報通り素晴らしく、絶好の野営日和である。
上掲写真: 野営地となる滋賀南部の、山麓の停留所近くの標識。足元を春の花にも飾られる。これより林道化する道路についての注意喚起。手描きによる昭和な感じがいい。

バス停近くの路端にて、山道に備えて荷物整理や準備体操を行う。山麓の停留とはいえ、ここから数kmの林道を30分以上延々と歩かねばならない。
写真は、準備地傍らの水田。今時珍しい手植え用か、田の中で苗代が用意されている。そういえば、はや田植えの季節であることを知る。普段街なかに住んでいると、意外と気づかないことである。

登山道途中の滝。沢沿いの道はその横を高巻きして上流へと続く
バス停から林道を歩き、登山口に到着して小休止。そしていよいよ登山道を進む。その始まりから岩場横の急登を行くが、長時間ではないので、気を軽くして進む。

山上の野営地着
そして、野営地に到着。ちょうど見ごろのヤマツツジがお出迎えである。気は軽いと言ったが、やはり荷は重いので、先ずは持参の茶などで一服。

休憩後、早速野営準備に。天幕を張り、水場や台所を整備し竈を作った。写真は、前回埋めた炉を掘り出し、再整備する途中の景。埋めないでいると、破壊や汚染の恐れがある為である。
ここは他の野営者や飯盒炊爨組も利用しているが、ゴミを炉に残したりすることが多いからである。

諸々の準備が完了し遅めの昼食を摂っていると、後発の仲間が上がってきた。
共に薪集め等の公共作業を行ったあと、夕食準備までの自由時間に。すると、写真如く何やら土木作業に勤しむ人が……。

どうやら堰堤を作り、水を貯めているようである。その訳は、また明日……

夕方から準備した夕食を済ませたあとは、焚火を囲んでの寛ぎ時間。随分と日が長くなったが、いつしか暗くなり、野営初日の夜となった。
初日とあって、諸々の疲れにより早々に寝る人もでた。

野営地の夜
暗くなると、空には半月が現れ、その存在を誇る。生憎の曇りだったが、月の反射もあり、意外と明るい夜となった。

月光に照らされる天幕(テント)
季節の過渡期。夜は8度以下に
昼は半袖でも十分な気候だったが、さすがに夜は下がってきた。然程標高の高い場所ではないのであるが……。
順次脱いだ衣を戻し、焚火で暖をとる。今日は昼から風が強かったので、山火事への細心の注意を払いながら、であった。
途中、近くで野営していた集団を仲間が注意。持ち込んだ音楽機材の音と、火柱上がる大きな裸火を焚いていた為である。
結局、先発組の一員として12時ぐらいまで起きていたのち、就寝。なんと気温はテント内で8度に。はや初夏到来のような一日であったが、まだその過渡期であることを思い知らされた。
そういえば八重桜は疎か、とうに散っている筈の山桜の花も観られたのであるから……。
とまれ、野営会初日は無事終了。万障繰り合せての参加の皆さん、一先ずお疲れ様でした。