2017年05月17日

糖果手工

香り高い日向夏ピール作りのため、湯通しせず1晩以上替え水に浸けた日向夏みかんの刻み皮を鍋で炒める

意外に奥深い夜半の炒め物

夕食を終えたにもかかわらず、夜遅くに長時間の炒め物を始める。

果物の皮を使ったピール(糖果)作りである。材料は先月紹介した好物の日向夏みかんから出たもの。近年、自分の食用や人に進呈するため恒例的に行っている手工である。

手工といっても、砂糖を加えてひたすら炒めるだけ。料理をする人からすれば、調理の内に入らないものともいえるが、これが中々奥深い。

砂糖の分量や種類は勿論、渋味抜きや炒め(乾燥)等の具合や方法についてのことが、である。

写真は、1晩以上替え水に浸けた刻み皮を炒めているところ。いつもは渋味抜きに茹でこぼしを行うのであるが、今回は香りを保持する為に湯通ししない方がいいとの説を知り、従ってみた。


日向夏みかんの刻み皮を鍋で炒めて乾燥・完成させた、自家製「日向夏ピール」

完成。香りは良いが……

そして1時間近く炒め、写真の如く水分を飛ばし完成させる。

色や香りは中々。しかし、やはり渋味というか若干エグミが残った。水さらし時間を増やした方がいいのであろうか。また、グラニュー糖を使ったが、甘味に角が立つ感じもした。諸本を参考にした、「さらし後の重量比で半量」という量が多すぎたのか。

なお、これを楽しみにしている甥らに送付後感想を訊くと、問題なしとの返答も。何度も作っているので、作り手の感覚が細かくなっているということもあるのか。

実は、これは先月の結果。作業は変わらないが、今日はそれをふまえて準備を変えてみた。即ち、一度茹でこぼしを入れたのである。

結果は、やはり香りは大幅に減じ、色も赤黒くなってしまった。完成度としては先月が上か。今日の画像をそれにしたのはその為である。ただ、今回は砂糖を三温糖にして量を3分の1にしてみたが、グラニュー糖であればこれくらいでいいのではないか、との経験則の如きも得た。

やはり、簡単に思えて、やるほどに難しいものである。

なお、これまでの実験により、乾燥は最後まで炒めきることが最短・最良ということだけは判明させている。諸本には天日干しやオーブン入れ等も紹介されるが、基本的にそれらでは無理であった。

以上、興味ある人はご参考あれ……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 手工
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