
曇天なるも意義あり
今日は今年初の湖会(うみかい)。
京都隣県の滋賀・琵琶湖にて、世界的に珍しい中緯度低標高・都市圏での湖水浴を楽しむ恒例の集いだが、今回は急な開催となった。しかし、意外にも10人を超す参加となった。
熱中症か何かで気分がすぐれなかった昨日の晴天猛暑とは変わり、朝から曇天となったが、体裁はかなった。しかし、高湿高温であることには変わりなく、水浴や会の実施という面でも意義ある一日となった。
とまれ、こんな日に家や街に居ても辛いだけ。それなら、皆で近場の自然にて避暑を堪能すべき、という意図通りの展開となったのである。
上掲写真: 湖会開催地となった琵琶湖西岸「湖西」地方の砂浜湖岸。風があり、若干波もあるが、気温も30度を超え水浴日和に。

私的水浴場的な穴場砂浜へ
いつもは近江舞子の雄松浜に行くのだが、今日は車輌支援もあったため、更に北方を目指すことにした。
そして、到着したのが水質・環境共々上々な穴場的砂浜。一応、正規的な湖水浴場域だが、少し隔離された場所であったため他客は居らず、正にプライベート・ビーチ状態を得られた。
写真は、早速日除けのタープやパラソル・椅子等を設置して荷物を収めた様子。特段変哲ない様子だが、実はいささか特異な状況があった。

蔓ロープにて難を克服
それが、タープに渡された写真の植物ロープである。
参加者の1人が去年新調したというタープを持ってきてくれたが、ロープを忘れてしまい、とっさの判断で、現場にあった蔓状の植物を利用することとした。
実は、以前ここでパラソルを立てた際、強風対策のため苦肉の策で用いた方法を発展利用したのである。
これが意外と丈夫で扱い易く、正に適材となった。節毎に砂に根を張っているため群生地から引き寄せる場合はアンカー不要という長所もあった。
ただ、引き抜いて別方向に張る場合は色々と工夫が必要となった。写真の箇所は落ちていた竹に蔓を括って石や砂で埋めてアンカーとしてある。
一時は諦めの声も上ったが曇天とはいえ盛夏の陽射し、そして午後から雨予報もあった為、皆を宥めつつ例を示し手分けして完成させたのである。
我々先行到着の左京組は皆大人の為、方法が決まれば、あとはそれぞれ黙々と動いてくれた。蔓を副条化して補強する人、アンカーを設置する人、石を集めて柱やアンカーを補強する人等々……。
気心知れた仲だけに円滑に気持ちよく事が進んだのであった。とまれ、これで一安心。

タープ側面。石で固定した竹をアンカーとして蔓を張り渡す
葦(ヨシ)に似たこの植物。あとで調べるとやはりその仲間で、「ツルヨシ」というものであった。道理で丈夫な筈である。
背丈は葦より低く、地下茎ではなく、地上に蔓を張り巡らせて繁殖するとのこと。ということは、使用したのはその蔓で、ここではまだ上部の茎を持たず、浜を覆い始めたばかりの段階であろうか。

貸切状態の浜と湖水を楽しむ湖会面々
昼前に、列車と徒歩による京都東部組も合流し、皆思いおもいに楽しむ。ここでも沖の水上バイク等の暴走がうるさいが、それ以外は湖水も貸切状態であった。

あとから到着した子供組も湖水に親しむ

大浴場的に楽しむ二人組や

投網に初挑戦する人もあり

そして、ひと泳ぎ後に流行りの「任天堂スイッチ」を楽しむ子も(笑)

差入れの豪華な昼食重とツマミ類。唐黍は小生より(友人父君栽培品)
豪華な差入れも楽しめた昼食を挟んで、午後から滋賀組が到着し、その投網を借りて鮎獲りに興じたりもした。
途中やはり雨が降ったが、幸い予報以下の雨量と短時間で過ぎ去った。皆の知恵と労以てタープを張った甲斐はあり。

夕方の浜にて撤収に向け準備
存分に楽しみ解散
そして、それぞれ存分に楽しんだあとの夕刻。
天幕類をたたみ、荷物を片して撤収した。3組はここにて解散。左京組は朝と同じく同乗車行にて帰路に就いたのである。

夕照に馴染む湖岸の木々と山々。今頃晴れてきたが楽しめたので悔いなし
途中、少々工事渋滞に遭ったが、その後は難なく山道を抜けて京都市街へと帰れた。
その後、出町柳付近の中華店にて夕食会を行い、日を終らせる。参加者全員で打上げが出来れば良かったが、それぞれ家が遠いため、致し方なし。
皆さんお疲れ様でした。色々と有難う!