2017年10月03日

糖果成熟

夕方、京都市街東部・銀閣寺橋から見た、大文字山頂から昇る秋の月

※2020年7月24日 水さらしと仕上げについて追記
※2020年8月05日 皮の整形について追記
※2020年8月08日 箇条書部分を要点記述から手順・要点式に改変

中秋近し

10月となり、早3日。

昨今、日の入りが随分早くなり、日没後も急に暗くなるようになった。迫る宵闇に追われるように歩く夕方の山辺にて月の出を見る。

それは、山の端より昇る大きなものであった。まだ満月ではないが、秋の気を射通す強い光を放つ。そういえば、中秋の名月が近づいていた。


上掲写真: 夕方、大文字山頂より昇る秋の月。


骨董の塗膳とガラス鉢に盛り付けた、手作り「日向夏ピール」

秋夜に日向夏ピール調理確立

その夜、昨日仕込んでおいた調理の仕上げを行う。日向夏蜜柑の皮を使ったピールづくりである。昨晩調理して冷まし、砂糖を化粧がけして乾燥させていたのであった。今晩は、殆ど片付けるくらいであった。

材料は春に出た日向夏の皮を冷凍保存していたもの。煮詰めて水分を飛ばすのに時間がかかるため、涼しい時期まで延期していたのであった。そして昨晩、中秋も近づく確かな秋到来をみて一気に仕上げたのである。

些細なことながら、またも紹介するのは、今回で一応調理法が確立されたため。砂糖と炒めるだけの簡単なものだが、乾燥具合等色々あって奥深い。今回はこれまでの経験を基に一応自分なりに納得出来る仕上がりが得られた。その手順と要点は以下の通りである()。

【日向夏ピールの作り方】
(藤氏式・手順と要点)

1. 実を食べて生じた皮を1cm×5cm程の短冊状に切って整形し、すぐに密閉容器で冷凍保存し、貯めておく(皮の原形が判る大きさは廃物利用の観が強くなり、見た目と食感が悪化)。

2. 調理の1週間程前から冷蔵庫での一晩の水さらしを何度か行う(水の色が透明になるまで。1週間弱。風味保護のため茹でこぼしは行わない。なお、エグミは完成後暫くして減少)。

3. 調理に当たり砂糖を用意。色のくすみや味のクセをなくすためグラニュー糖を使用。その量は、さらし後に水を切った皮重量の半分くらい。

4. 水を切った皮と砂糖を厚めの鍋に入れて煮詰め、更に炒めるようにして乾燥させる(天日干しやオーブン乾燥は色や風味の劣化原因となるので行わない。また完成後に進む乾燥を考慮し、水分は少し多めで仕上げる)。

5. 仕上の粉糖等は味が変わるので不要だが、必要なら鍋に付いた糖分を再利用するのが最適で、無駄もない。


このような感じか。以上、自分の備忘を兼ねて掲げておくので、ご参考あれ。このやり方で上手くいったとか、報告を頂ければ嬉しいかも。


骨董の塗膳とガラス鉢に盛り付けた、自作「日向夏みかんピール」の接写
自作「日向夏ピール」の接写。正に手前味噌だが、一応最高傑作となった。次は形状、即ち切り方を工夫してみたい

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 手工
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