2018年09月04日
強颶一過
命の危機感じる台風襲来
今日午後、台風が通過した。ご存じ、関西では戦後最強ともされる台風21号である。
それは突然やってきた。午前中は曇りではあったが雨もなく、自転車等で出かけられるほどの状況だったが、午後から一転し、突如強い風雨が吹き荒れた。
予報通りであったものの、やはりその凄さには驚かされた。外に出ることはおろか、窓のその外を見ることも危険な状態であった。今までに経験したことのない強風。
比較的風の来ない奥まった地に家があるのだが、それでも倒壊しそうなほどの揺れとなり、命の危険を感じた。
しかし、これも予報通り、台風自体の動きも速かったため、比較的短時間に小康を得られた。そして、十分安全な状況となった夕方、外に出て周囲を確認した。
支えをして備えていた自転車が倒れ、シート等が遠くまで飛ばされていたが、幸い建屋等に目立つ被害はなかった。ただ、トタンや木片、枝葉等の飛来物が多いため、掃除に手間取りそうである。
そして隣家を見ると、なんと飛来した多くの瓦が壁を直撃し窓を割っていた。その跡は恰も市街戦の跡のようであった。窓の内側は無人だったようだが、あと数mズレれていれば、うちが同様になっているところであった。
全く以て危険な限り。襲来時、自転車を直しに外へ出なくて良かった。
来るべきもの来たる
今後の教訓に
今回の台風では京都市街でも風速40m近くを記録したとのこと。戦前家屋倒壊等で多くの犠牲者出した、かの室戸台風に次ぐ強さである。
歴史的見地から、京都での大風の危険性は予てから指摘していたが、やはり来るべきものが来た観が強い。
「京都は盆地なので風害はない」「雨戸は不要」等の根拠不明の言説を弄する「専門家」が多く見受けられたが、今日が良い教訓となったのではなかろうか。
今回は交通機関や公共施設の事前休止等が功を奏したのか、京都では死者が出なかったが、今後は十分注意せねばなるまい。
上掲写真: 台風21号により倒された銀閣寺前の桜とベンチ。台風通過後の本日夕刻撮影。本来は人家等にもっと酷い被害があったが、プライバシー保護のため紹介を止めた。
東山山麓の名刹・法然院門前も、倒れた大木が処理されていた。境内も倒木が多く危険なため、立ち入りが制限されていた(翌5日撮影)
法然院敷地際の石垣も崩れかけていた。風で木が根ごと揺れたためであろう(翌5日撮影)
折れ倒れた枝が寄りかかる法然院横の電線。幸い切れなかったようだが、同様が原因で停電になった場所も多かった(翌5日撮影)
台風21号の風で根こそぎ倒された哲学の道の桜(当日確認、撮影翌5日)。その他、至る所で倒木が見られ、東山などは、方々に折れた幹も見え、山の形が変わる程であった
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