2018年11月10日

両志不撓

火災から復活した、京都市街東部山麓の安楽寺客殿

復活の場所で旧交温む

今日午後、一時仕事の中断し、友人と近くのギャラリーに向かう。

それは、知己の写真家・サカネユキさんの写真展に行くためであった。

今回の写真展は家事等で忙しい彼女の久しぶりの個展。久々の面会や当方主催の歴史・地理の催事「平会(ひらかい)」に興味がある友人を紹介したい等のこともあり、直々に招待状を頂いていたのである。

場所は左京区の東山山麓にある浄土宗寺院・安楽寺。その境内に近年設けられた、「椛(もみじ)」という名の客殿が展示場であった。

左京の安楽寺といえば、今年1月末の火事で人命を含む大きな被害に遭われたことが記憶に新しい。客殿にも延焼の火が入った映像が公開されていたが、なんとか補修されたようである。

かつて同じく年初の冬空に罹災した身として、亡くなられた方へのご冥福と、早くも催事再開を果たされた不撓の志への敬意を表したい。


上掲写真: 色づき始めた樹中に佇む安楽寺客殿。年初の火災では屋根や2階窓から炎が上がる報道を見て心配したが、見事復活されたようである。


京都・安楽寺客殿「椛」2階の展示場
安楽寺の客殿であり多目的スペースの「椛」2階のサカネ個展主会場。その内装も年初の延焼被害を超え、不撓の復活を果たしていた

作家も不撓の活動再開

さて、サカネさんの写真展は、主として客殿の2階で行われていた。飛騨大工が施工したという建屋内の銘木の床や階段を踏みつつ、そこに上がる。

豪壮な梁を見せながらも柔らかな木造空間を見せる、展示室の完璧な復旧振りに先ず驚かされた。そして、その中に飾られた作品を一つずつ巡る。

サカネさんの作品はこれまで写真集でしか観たことがなかったが、今回の展示では、一見絵画的で静謐な作品がもつ、スケールの大きさを感じさせられた。

知人への甘さやお世辞抜きに、男勝りの力ある作風である。何でもこの場所での個展は10年振りという。それ以外の場所でも近年は家事等の関係で活動し辛い状況にあったようである。

よって、彼女にとっても、ここでの展示は不撓の活動再開を示すものであった。是非頑張ってもらいたい。また豪気な作品との出会いを心から期待したいと思う。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)
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