
申し訳なくも、嬉しき礼物頂く
今日、友人と会食した際、贈物をもらった。先日、祝いの品を贈ったことへの返礼であった。
こちらが贈ったのは細やかな物であり、また親しい仲なので、事前に辞退する旨を伝えるべきであったが、失念し、結果、気を遣ってもらうこととなった。実に申し訳ない限り。
今となっては、もはや致し方ないので、有難く頂くことにした。
上掲写真: 色とりどりの内容物で溢れる、友よりの贈物の一部。果たして、その全容や如何……。

包を解いて現れた友の礼物。おめでたく、松葉柄の熨斗と紅白の紐(一度触って崩れているが)が添えられている。本体の箱は、なんと本物の杉箱であった

「和菓子宇宙」に顔綻ぶ
今頃見ない杉箱、しかも木質も上等のそれに興奮しつつ、開けてみたのが、写真の景。
中身は素晴らしい和菓子の詰め合わせであった。四畳半の畳敷きを模した区切りの内には、好物の干菓子を主とした様々な上質菓子が詰まっていた。しかも二段で!これは凄い、正に和菓子宇宙か――。
友の解説と添え紙によると、「亀末廣 (かめすえひろ)」という京都市内の老舗の手になる「京のよすが」という著名製品であった。
しかし、友は本質主義の人なので、こちらの好みと物の良さや値打ちを吟味して選んでくれたものである。同店の菓子は、これまで茶席で幾つか食したことはあるが、詰め合わせは初めてであった。
いやぁ、嬉しい限り。申し訳ないと詫びつつも、恥ずかしながら顔は綻ぶばかりであった。
無理させて本当に申し訳ない。そして有難う。師走の日々の楽しみに、美味しく、有難く頂きます!