
台風来たりて雨降るも……
昨日西日本に最接近した台風10号は恵の雨をもたらし、猛暑日の気温を下げてくれたが、それでも35度近い最高気温が続く。また、湿度も頗る高く、暑さ・不快さから解放してくれるものではなかった。
そんな中で迎えた、お盆最終日の今日8月16日。曇り空を衝いて墓参に出かけたが、結局日射を受け、難儀なものとなった。
盆初日にも午前であることに油断し半時程の掃除で暑さにやられ気分が悪くなったが、今日もその二の舞的なものとなった。猛暑が早く始まった去年よりマシとはいえ、そろそろの一段落を待望するばかりである。
ただ、この暑さの所為か、蚊や油虫が減っていることだけは、不幸中の幸いか。一見暑さに強そうな、それら夏虫も、さすがに猛暑日の気温や30度近い熱帯夜は耐え難いのであろうか。
写真は、墓参途中に寄った真如堂(真正極楽寺)本堂北側面の縁側。京都市街東部にある神楽岡(吉田山)から続く丘上にある天台古寺で、檀信徒ではないが、本堂にあがり、参拝させてもらった。
写真の如く方々の扉が開かれ、巨大な木造建築による洞窟的効果もあり、比較的涼しく、熱暑の徒歩行の良き小休となった。

真如堂本堂北の庭。楓の青葉が醸す見た目の涼しさを知る

真如堂本堂裏の境内から見える、大文字山と中腹の火床面。ご存じ、五山送り火の「大」字が灯される場所である
そういえば、今晩は京の終盆を飾る五山送り火が行われる予定であった。真如堂境内から見上げた大字の火床にも準備のテントが見えた。
きっと山上では、酷暑のなか、雨後再開された支度に追われていることであろう。台風が1日早かったため、今年も何とか実施が叶いそうである。
そして、その夜、京盆地から離れた外出先で送り火を見る。地元放送局によるその中継は、奇しくも真如堂書院(有料区域)を中心に行われたのであった。