2019年11月15日

携宝来友

写真展「恒河少年」のメイン作品、高潔(GAO.J)作、ガンジスに飛び込む少年

志追う大陸の友との嬉しい再会

今週月曜に上海の友人から連絡があった。近々仕事で京都に来るらしく、週末の夜にでも久しぶりに会おうという内容であった。

そして、山会開催日の明日土曜は避け、今晩近くの居酒屋にて落ちあうことに。友人の名は上海漢人のG君。昔彼が京大の留学生だった頃に知りあい、交流を重ねた仲であった。8年前2年前の来京の際も会ったが、また時を経た再会だったので、嬉しく思われた。

本人の希望もあり店は騒がしい場所を避け、以前案内した地元左京区の良店を選んだ。大路から外れながら、その味や価格・個性が評判の店で、それ故に最近入店が難しくなっていたが、予約を入れたので問題なかった。

今回は、上海でギャラリー(画廊)を運営するG君の仕事仲間計4人との会食となった。勿論、事前に相席の可否を問う連絡があり承諾していたが、「美術関係者」という固そうな感じのない、気さくで気品ある人たちばかりであった。良い仲間に恵まれて何より。彼の元気な顔を見れたことにも増して嬉しい見聞となった。

ギャラリーを始めたことは前回聞いていたが、最近2店目も始めたという。同席の画家Z氏によると、それはとても大きな店とのこと。G君の店は中国で有りがちな著名芸術家の作品を投機的に扱う店ではなく、実力ある若手の活躍の場、新しい業態を目指している。そのため経営的には悪戦苦闘の日々らしいが、その様にも成長と逞しさが感じられて嬉しかった。

ちなみにZ氏も彼のギャラリーで個展を開いたという関係作家。既に無名の人ではないらしいが、見せてもらったその作品は凄いものであった。現在の作風は、擬人化された動物を主体とする優しい水彩画であるが、その中には中国伝統の南画や文人画、そして日本の漫画や欧州のナイーブ・アート(素朴画)等の様々が感じられる、正にこれからの美術表現であった。

縁深い作品との嬉しくも不思議な再会

Z氏の感性・力量に感服すると共に、元は文系学生だったG君の眼力や嗅覚にも改めて感心させられ、嬉しく思われた。そして、更に嬉しいことが待っていた。店で着座すると共に、G君から贈物を頂いたのである。それは、京大在学中に私が協力・監修して開いた、彼の写真展「恒河少年」のメイン作品を精巧にガラス表装したものであった。

今日の表題下に掲げた写真が正にその作品。アルミで下打ちされた重く大きなこれを、わざわざ上海で仕立て、遥々ここまで運んでくれたのである。実に感謝感激。彼は、個展の際、記念に私が買った別作品が火災で失われたことを気にかけてくれ、代品として用意してくれたのであった。

実は、彼から連絡がある数日前に、個展時にこの作品を欲しながら叶わなかった知人から久しぶりの間接連絡があり、この作品のことを思い出したばかりであった。その際、私がこの作品を買い取れなかったことを改めて悔いたが、奇遇にもこうして目の前に届けられる形となった。

縁深い作品との不思議な再会、そして実に嬉しい再会となったのである。今度は罹災しないよう、大切な記念品、宝物として大事にしたと思う。


京都市左京区のバーのカウンターに置かれた上海の美術関係者、C女史愛用のライカQ

嬉しき語らい深夜まで

G君とその良き仲間たちと共に左京区内の良店で語らい、そして美味の飲食を存分に楽しみ店を出た。ここでZ氏ともう一人の女史と別れたが、まだ時間も早いのでG君とC女史と共に拙宅近くのバーに移動することとなった。

その店もまた、地元の常連しか知らない、来ない店なので、土地を深く感じたいG君とC女史は共々喜んでくれた。

写真はその店のカウンター上に置かれたC女史愛用のドイツの名門ライカ社のデジタルカメラ。もはや21世紀の高級電子機器という意味合いも大きな光学製品ながら、物づくりの本質を感じさせる重厚感を備えた逸品であった。ただ、価格も新車(軽自動車)1台相当という超級品でもある。

実に羨ましく思われたが、そんな高級機を嫌味なく操るC女史もまた、カメラに負けぬ洗練された人であった。

バーを出たあとは、折角なので拙宅に寄り、お茶でも飲んで休んでもらうことに。日本の民家に馴染みないC女史にはここでも感心してもらった。

そして、話が尽きないなか、既に午前様にもなっていたので、お開きとすることとした。二人とも私の明朝の山行を案じること頻り(笑)。しかし、折角なので街なかのホテルまで歩いて帰るという二人を大通りまで送り、そこで感謝を述べ別れた。

G君、素敵な贈物と良き出会い、時間を有難う、感謝!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記
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