2021年05月21日

梅雨早奔

朝の強雨の影響を夕方まで宿す京都・賀茂川(鴨川)の濁流

乗っけから手強い「5月の梅雨」

既に存知の通り、今年は例年にない早さで西日本各地が梅雨入りした。

ここ京都市街を含む近畿地方のそれは5月16日。5月初旬の連休やその後も天候が一定せず、異様に湿度を感じる日も多かったので一寸想像してはいたが、こんなにも早く梅雨入りすることとなった。

ただ、日曜であった16日当日も、朝出先で5月らしからぬ強雨に遭い、まさかの梅雨入りを確信し、午後のニュースで正に的中した。

平年は6月6日頃の梅雨入りなので、21日も早いこととなる。当然の如く、それは観測史上最も早いものとなった。ただ、早く梅雨入りしたからといって、早く梅雨明けする訳ではないという。

そうなると、梅雨明けの平年値は7月19日頃なので、場合により2カ月以上も梅雨が続くこととなる。湿気嫌いの身にとっては鬱陶しい限りの良からぬ「当たり年」だが、自然のこと故、致し方あるまい。

せめて近年多い梅雨入り後の中休みというか、前半の空梅雨を期待したが、何と今年はのっけから降りに降る、これまた当たり的様相を呈した。

昨日の20日には西日本各地で5月としては観測史上最多の降水量を記録するなど豪雨に見舞われた。そして、ここ京都でも今朝早く北部山間で避難指示が出る程の強雨となった。

幸い雨は午前までに収まったが、あまりに早く現れた、久々の凄まじい雨音に、身心引き締まる思いをさせられた。

画像は、夕方所用の際通過した、京都市街東部を流れる賀茂川(鴨川)。既に雨が収まりかなりの時を経たが、見ての通りの荒れぶりであった。

未だ多くの水を吐き出す北山上空をはじめ、未だ予断ならぬ様の厚い雲が垂れ込める。否応無しに「5月の梅雨」を感じさせる景であった。


豪雨後の賀茂川(鴨川)の濁流と河岸の枇杷の実
賀茂川の濁流と河岸の草木。その倒れ方等から最増水時は右高所の歩道近くまで水がきたかと思われた。河道が掘り下げられていない昔(昭和10(1935)年以前)なら溢水の可能性もあったであろう。ん?、河岸の野生枇杷の実が色づき始めている(中央下)。これもいつもより早いか……。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記
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