2021年06月20日

嵐峡解厳前

大堰川(保津川)の水面に浮く嵐山の屋形船

戻り梅雨翌日の景勝地にて

戻ってきた梅雨の雨も昨夜までに止み、またその中休みが続きそうな形勢となった。

ただ、昨日は京都市街で23度程しか気温が上らず過ごし易かったが、今日は真夏日の暑さとなる予報が出された。

何かを得ると別の何かを失う典型のような状況だが、まだ猛暑日とはならない分、マシといえた。

とまれ、そのような今日日曜午前、屋形船浮く涼し気な写真の地を訪れた。ご存じ、京都市街西北郊の景勝地・嵐山である。


朝の曇天と冷ややかな湿気に包まれる嵐山・保津峡の水面や樹々とコロナ休業中の茶店
朝の曇天と冷ややかな湿気に包まれる嵐山・保津峡の水面や樹々。右岸にはコロナ休業中の茶店がみえる。そう、今日は緊急事態最終日であった

涼しい嵐山での目的

嵐山には朝の10時台に着いたが、その時はまだ曇っており、雨が降る様な気配さえ感じられた。

ただ、そのお蔭や、昨日の雨の水気の所為か、比較的冷やかな温度に感じられた。

実は、今日ここへ来たのは嵐山散策が目的ではなく、河畔背後にある亀山(小倉山)でちょっとした初心者登山試行をするため。それ故、予報に反したこうした冷涼な気候は、好ましい状況であった。


嵐山公園亀山地区上部の展望所からみた保津峡景や大悲閣・星のや等

人の空いた午前の嵐山河畔から早速河崖の石段を登り、山裾の嵐山公園(亀山地区)に至る。その後、公園内の遊歩道を更に上がり、公園最上部付近の展望所から見たのが、写真の保津峡景。

渡月橋上流1km程の場所で、丹波・亀岡方面から山中を貫き東流する保津川(大堰川・桂川)の流れや、樹々繁る山肌が壮観を見せていた。そして、折しも陽が射し始める。

この画像では判り難いが、中央左岸に旅館・旧嵐峡館(らんきょうかん)を改めた高級旅館「星のや」や、その背後の山腹に、近世保津峡舟運を開いた角倉了以創建の大悲閣が見える。また、右岸には旧山陰線路線を流用した観光トロッコ線も見えたが、折悪しく列車が来る時間ではなかった。


コロナ緊急事態宣言下、嵐山公園亀山地区上部の展望所から見た多くの客を乗せ保津川を進む保津川下りの舟
しかし、トロッコに代わり、折よく保津川下りの舟は現れ、眼下にその様子を望むことが出来た。それは、続くように2艘現れ、共に意外の盛況が窺えた。1列4人掛けの椅子がほぼ埋まっているように見えたのである。皆マスクはしていたが、距離がとれない状況なのは如何なものか……


嵐山亀山公園外の展望所より眺めた嵯峨野平野や最奥に聳える比叡山
公園外の展望所より眺めた嵯峨野平野や最奥に聳える比叡山等。かの広沢池(中央上右)や大沢池(同左。大覚寺境内)、嵯峨釈迦堂(中央やや右。清涼寺)等も一望

公園外の山域へ

公園上部の展望所から更に上へ進み、やがて公園地区を抜け更に上へと向かう。道はもはや完全な山道となり道標もほぼ消失。公園外上部の山中は、地図や山になれた登山者の領域と化したのである。

陽が出て気温も上昇してきたので、初心者に配慮して休みつつ進む。写真は標高220m辺りに現れた展望地での休憩の際見た嵯峨野。


展望のない小倉山(亀山)山頂
「展望台」と記された標示に反し、眺望のない小倉山(亀山)山頂

ひたに急坂の尾根道を進み、やがて緩傾斜地に達する。亀山の別名通り、小倉山は亀のような山容をしており、その上部は台地状の比較的平坦な場所が広がっている。即ち、亀の背中に達したのである。

本来はこの亀の背に達した時に目的を終えるつもりであったが、同行初心者に余力も窺えたので、最高所の山頂まで向かうこととした。

ただ山頂は台地後方にあり、また林道や柵に制限されるため近道が採れず、比較的長い距離を経て達した。

山頂の標高は296m。麓の河岸は同50m程なので、250m程高度を稼げたか。初心者の試行と靴等の装備試験には丁度良い行動量であろう。

なお、山頂の様子は写真の通り。展望台と大書された札が樹に付けられているが、全く遠望が利かぬ状況であった。

亀の背辺りまでは過去何度も来たことがあるが、ここに来た記憶を呼び出せない。山頂は主道の外れにあるため、寄らずに過ぎたのか……。

山頂からはそのまま来た道を返し下山した。中途に休息を挟みつつ、である。下りは急で滑り易い場所が続き、慣れない人には少々辛い道程だったが、幸い事故や故障なく下ることが出来た。

下山後の驚きと懸念

下山後は折角なので少々麓を見歩いたが、暑さと急増した人出に驚かされる。やはり、事前に緊急事態宣言を解除する旨を発表したことは間違ったメッセージの発出となったのではなかろうか。

五輪開催まで約一月――。

無事個人的試行は終えたが、感染者下げ止まりの傾向と共に、諸々案じざるを得ない気にさせられた宣言解除前日となった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会
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