
ワクチン接種完了翌日
先月28日に不意に受けることが叶ったコロナワクチン。その時記した通り、紆余曲折あった末で、特に熱望した訳でもなく、懸念もあったが、無事1回目を済ますことが出来た。
そして昨日、その3週後に行われる2回目、つまり接種完了の注射を受けた。前回と同じく、馴染みの近隣医院にて、これまた馴染みの病院長氏により実施された。
結果は、前回あれほど痛かった接種が嘘のように、何事でもない一瞬に終った。やはり、前回周囲の人らが指摘したように、1回目の痛さは、院長氏の腕前に因るのか(笑)。
更に前回注射直後に感じた、薬液が接種部に染み渡るような感覚もなかった。ただ、接種直後から微かに息切れというか、ダルさを感じた。
それでも思考や行動に問題はないので、待機時間後の問診に異常なしと答え、許可を得て帰宅した。
その後、一応、今日一日の安静を言い渡されていたので、近隣以外は出かけることはなかったが、家では結構忙しく用をこなすなどして過ごした。
そうして、当初感じ、その後も続いていた微かな息切れやダルさのことは、いつしか気にならない(敢えて気にしない)ようになっていた。
ところが……。
まさかの事と予定頓挫
接種翌日の今朝、不調を感じて額に手を当てると、何やら熱い。念のため温度計で計測すると、何と37度以上の熱があった。
いつもは寝つきが良い方であるが、前夜何故か寝難かったという理由が判明した。どうやら、ワクチンの副反応が出たようである。
前回全く問題が無く、ワクチン種も比較的副反応が少ないファイザー製だったため、高を括るっていたが、見事当ってしまったようであった。
参った。実は今日山行に出掛けようと思っていたのである。山入りは明朝で、今日は麓で前泊する予定だったが、中止せざるを得なくなった。
折角準備を重ね、シルバーウイークの混雑期をぬった、絶好の日取りと天候だったのに……。残念この上ない。
家事が出来るくらいの軽症ではあったが、「激しい運動」とされる登山は憚られるため中止とし、仕方なく関係者への連絡を済ませた。
親類・知人らには、元々接種直後の行動計画に呆れられ、自分の前調査でも一週程は大人しくした方が良いとは知っていたが、前回影響がなかったことと、ワクチンの説明書自体に、激しい運動を控えるのは当日のみ、とあったことから、2日後なら問題ないと踏んでいたのであった。
そうした事情もあり、まさかの副反応に驚いたが、何より、夏休みを兼ねた年一回の演習行が潰えたことに落胆した。
本来は時期的に接種前に行きたかったが、荒天が続き、また下山遅延等による接種不能を恐れて今日に設定していた。正に、ここでもコロナに振り回される有様となった。
致し方ないこととはいえ、丁度観られた筈の、高地の名月や好天の絶景等々を想い、恨み言の尽きない一日となった(何やら、大昔流行った「夏をあきらめて」という歌謡の歌詞を地で行くような心地か……自嘲)。
上掲写真 中止となった山行用の1/25000地形図上に放ち置かれた、副反応熱37.5度を示す体温計。
接種2日後追記
翌日、即ち接種後2日経った朝、熱は下がったが、やはり微かな息切れやダルさが続く。医療関係の知人などからも昨日程度の状態なら翌日には良くなるとの助言を聞いたが、熱だけが下がったような状態であった。
仕方なく、今日も一日大人しく過ごすこととする。そして、その不調を裏付けるかの如く、夜からまた37度を超す熱が出た。結果的に、油断せず、静かにしておいて正解であった。
接種3日後追記
接種3日後の朝にはまた熱が下がっていたが、昨日同様、若干の不調を保ったままであった。何か、数字的な熱はないが、身体の深部にそれが潜んでいる感じである。
そういえば、接種1日後辺りからあった、腿のリンパ節の微かな違和感も時折感じられた。そして夕方、37度弱までだが、また熱が上昇した。
接種4日後&5日後追記
両日とも全日熱はなかったが、いまいちすっきりしない感じであった。無理すると、何かが起こるような予感さえする状況である。
しかし、軽微とはいえこんなに後を引くとは中々の困り物である。ファイザー製を含む現在日本で主流のワクチンは、伝統的な生体利用ではなく人工合成された新薬なので、身体がその未知に迷っているのであろうか。
そして、結局、接種後6日目で漸く元の体調に復した。それまでにも、一応普段の生活が出来たとはいえ、こんなに長く影響が出るとは予想外であり、少々驚かされた。
やはり1週間は安静にすべきとの噂(シンガポール等では政府が推奨しているとのこと)は本当だったのか。それなら、配布されているワクチンの説明書をそう改めるべきであり、接種当日以外の安静期間中に仕事や運動で死んだり治療したりした人に対して補償を行うべきであろう。
ともあれ、私自身に関しては、これにて落着し、以後何も起こらないことを願うばかり……。