2021年11月03日

紅葉試登

比良山地・武奈ヶ岳の登山口となる、葛川明王院の参道に散り積る黄葉

紅葉の山へ試験登行

今年も、はや11月に入った。

先月10月23日に近畿地方で木枯らし1号が吹き、もはや同月前半のような30度前後の夏日は失せたが、それでも比較的温暖な日が続いていた。

祭日の今日も、そんな好日が期待出来そうなため、奥黒部での怪我で医師から止められていた山行の再開日とすることとした。

向かったのは、隣県滋賀西部の比良山脈最高峰「武奈ヶ岳(ぶながたけ。1214m)」。当初は雷注意報と午後からの一時荒天予報もあったため近場の大文字山等にしかけたが、丁度1000m級の山の紅葉時期でもあるので、その具合確認のためにも変更した。

勿論、そんな怪しい空模様等のため、低山とはいえ装備は日帰り用のフルセットで出動。ただ、怪我明けで、午後から来客やその後の約束もあったので、短時間にとどめるつもりではいた。言わば、リハビリ明けの試験登行といったところか。因って、独りで、さっと往復することにした。


上掲写真 比良山系の主峰・武奈ヶ岳の登山口となる、葛川(かつらがわ)明王院の参道に散り積る黄葉。


葛川明王院前の明王谷にかかる三宝橋と黄葉
武奈ヶ岳麓の坊村集落からこの赤い三宝橋渡って明王院境内を抜け、10時半頃より登り始める。この道程は所謂「西南稜ルート」と呼ばれる主路で、昔山会で通った道だが、いきなり急登で始まりそれが延々と続く。ところが、乗っけにストック(山杖)を忘れ、取りに戻ったため、いきなり10分程のロスを出す失態を犯す。まあ、気付くのが早かっただけマシか。とまれ、麓の紅葉はまだ始まったばかりのように思われた


比良山脈・武奈ヶ岳西南稜ルートの標高850m付近の尾根の黄葉
足下の悪いキツい傾斜が容赦なく続くが、休まず高度を上げ尾根上に出ると、この様な秋風情が。標高は850m程。三宝橋が同300m程なので40分程で550mを稼いだか


比良山脈・武奈ヶ岳西南稜ルート
そして更に進み、麓から80分程で標高1120m程の灌木の稜線に出ると更に鮮やかな紅葉が現れた。ただ、見ての通り雲が多く、タイミングにより光量不足となった


武奈ヶ岳山頂の標識と寛ぐ登山者
そして山頂着。麓から丁度1時間半程かかり、900m以上の標高を稼いだが(積算標高は1035m程)、その時点では膝に支障はなかった。それにしても人が多い。昼時とはいえ、かなりの多さである。写真は少ない時を狙って撮ったが、本来は撮影待ちが出来る程であった。そういえば、登りの最中も最初から最後まで多くの個人・ペア・パーティーがあり、50人以上に道を譲ってもらったような気がした


武奈ヶ岳山頂から見た、東方の広谷の天然林や釈迦岳等の紅葉と背後の琵琶湖

山頂にて初めて休み、水を口にした。そして、昼食がてら山上の紅葉を暫し観賞。写真は、山頂東の、広谷の天然林(標高950m前後。左)や釈迦岳(同1060m。左奥)等の色づきと後背の琵琶湖。美麗だが、標高1000mを超える場所は既に冬枯れが進んでいるようであった。


武奈ヶ岳山頂から見た、東方は広谷の天然林の紅葉・黄葉
同じく、広谷部分を拡大。広谷も以前山会で通過したことのある良地。広葉樹と台杉の程よい混合ぶりが特徴的で、魅力でもある。また時間をとって、じっくり散策してみたい


武奈ヶ岳山頂付近から見た、西方は丹波高地の紅葉・黄葉
こちらは同じく武奈ヶ岳山頂付近から見た西方は丹波高地の紅葉具合。標高が1000mに満たないので、天然林がある場所は良さげに思われた

試験終了。治癒経過は

さて、30分程にて武奈ヶ岳山頂を後にした。途中、また写真や動画を撮ったりしたが、無事1時間強で下山することが出来た。

肝心の膝の具合だが、さすがにツェルト(携帯テント)等の非常装備を含む重荷だったので下りでは少し負荷を感じた。しかし、あと少しの期間養生を心がければ完治するように思われたのである。

こうして試験山行は終了し、その結果、治癒具合は良好との判断を得た。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会
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