2021年11月14日

小康婚儀

京都市街の教会玄関

コロナ小康の秋
漸く開かれた慶事


夏の終りに突如勢いを失くし、小康の秋を迎えたコロナ禍。原因も判らず所謂「ピークアウト」したので、制限緩和後すぐに第6波が来ると思われたが、意外とその小寧が継続していた。

まあ、抗原接種の先進地・欧州等でまた感染が急増してきたので、日本だけこのまま終るとは思い難く、近々また第6波に見舞われるであろうが、一先ずは喜ばしい。

そんな、まだ気を抜けぬが、比較的人心平穏となった秋一日(いちじつ)の今日。京都市街某所で友人の婚儀が行われ、臨席することとなった。


上掲写真 友人の婚儀「人前式」が行われた京都市街某所の教会。


京都の教会中庭でフラワーシャワーの祝福をうける新郎新婦
教会内での人前式のあと、中庭で参列者からフラワーシャワーと呼ばれる祝福の生花弁を受ける新郎新婦(即ち友人夫妻)

本来は、こうした既製式典への出席はしないのであるが、新郎友人たっての要望もあり臨席することに。また、その友人自体が元来式典にこだわらず、招待者も厳選した等の事情も影響した。

元より、夫妻共々、我が平会(ひらかい)湖会(うみかい)野営会等の常連で、交際当初から懇意にしており(新郎とは交友15年)、近年では新居の古民家改装を支援するという仲でもあった。

しかし、実は本来この婚儀は今春予定されていたもの。コロナ感染拡大による緊急事態宣言の再発出により2度の延期を経て漸くの開催となった。

また、延期中も様々な難儀があり、一時は二人ともかなり参っていた様子だったが、何とか年内の開催が実現出来て何よりであった。

一先ずは喜ばしい限り――。

そして待望のその式は午前に教会内で行われたが、牧師が立ち会うものではなく参列者に婚姻とその永続を誓う「人前式」という形式で行われた。

個人的に初めて見た形式だが、宗教性を排したものらしく、21世紀の今、令和の日本らしい礼式と感じられた。長く人類にお決まりだった神佛の類を持ち出さなくとも婚儀の体裁が整うことを示す、画期的な形式である。


披露宴会場のテーブルに並ぶ食器類と、除菌ティッシュやアルコールスプレー等のコロナ対策品

コロナ厳戒の披露宴

式のあとは中庭にて記念撮影等が行われ、その後、近くの披露宴会場に案内されて飲食を伴う宴席となった。コロナ禍に於いては最も危惧される場面で、感染拡大中はこれを憚り、式自体が延期された観があった。

だが、今回は幸い感染小康の時期で、制限も解かれたという好機。しかしながら、当然警戒はすべきなので、会場の様々な場所や場面で感染対策の用意・実施がみられた。

例えば、写真にある会場の卓。私の名が付された招待席だが、除菌ティッシュ(左端)やマスクケース(中央上の横長の紙)にアルコールスプレー(奥の黒いボトル)等が用意され、隣席との間には透明板の仕切りも設置されていた。

また、行動的対策としては、シャンパン乾杯の際に全員マスクを外し黙って乾杯することが案内されるなどした。準備側も参列者も面倒だが、安全に式を行うためには致し方あるまい。


友人披露宴で出されたデザートのケーキやアイスクリーム
友人披露宴で供されたデザートのケーキやアイスクリーム。この後、珈琲及び紅茶を再度頂き、本日の婚儀は全て終了に

手作り感ある良き婚儀
感謝、そして祝福!


披露宴にも当然進行があり、ケーキ入刀やビデオ上映等の余興も行われたが、その間隙を利用して新郎新婦と挨拶を交わす。二人共非常に喜んでくれたので(本来現れないような者が来たためか。笑)、少しは役に立てたように感じられ、何よりに思った。

また、婚儀自体も基本既製に則したものではあったが、その中にも、二人の意思や好み反映した手作り感が随所に添えられた良い集いだと感じられた。勿論、山海の幸を用いた数々の料理や飲料も美味しく頂けた。

とまれ、お二人共々おめでとう、そしてお疲れ様でした。良き慶事へのご招待に感謝。どうか、お幸せに!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 逍遥雑記
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