2021年12月05日

観紅葉洋館

京都市街東部は永観堂門脇の楓黄葉

新肺炎小康の紅葉・催事参観

今年も遂に年末師走の12月に。

コロナ禍も解消されぬまま、また新たに新変異株の脅威も加わったが、一先ず日本では小康を保っていた。その間隙を衝くように、昨年中止された様々な行事が動き始めた。

折しも、ここ京都市街の紅葉も終盤となっていたので、それら催事の一つに参観がてら、近場・通り道の紅葉を眺め観ることにした。

その紹介を以て、毎年恒例の紅葉具合報告の代りとしたい。


上掲写真 「京の紅葉名所」とうより、今や世界名立たる名所となった観のある(コロナ禍で海外客はほぼ絶えたが)、京都市街東部は永観堂門脇の楓黄葉。


京都・永観堂の放生池辺りの紅葉。2021年12月5日撮影
先ずは表題写真でも紹介した今や世界の名勝・永観堂の紅葉。一見美麗だが、秋口等に気温が乱れた所為か、萎れ葉が混じるなど、その不揃いが目についた。係の女子によると、3・4日前が最も色づいたのでは、とのこと


京都・南禅寺、南禅僧堂南の紅葉。2021年12月5日撮影
永観堂の次はその南に隣接する南禅寺境内の紅葉。ここは毎年場所により紅葉具合の差が大きいが、場所によりこの通りの美麗が見られた


京都・青蓮院の大楠越しの紅葉。2021年12月5日撮影
続いては、少し移動した、南禅寺西南にある青蓮院の紅葉。樹齢500年を超すとされる境内縁の大楠(クス)越しに見たものである


京都祇園・円山公園の洋館・長楽館とその玄関。2021年12月5日撮影

東山の名洋館・長楽館

さて、洛東各寺の紅葉を眺め観て、やがて目的地・祇園円山公園に到着。公園内に残る写真の明治洋館・長楽館参観が今日の最終目的であった。


京都祇園・円山公園の洋館・長楽館と玄関室仕切戸と奥の洋菓子販売室。2021年12月5日撮影
フランス・バカラ社特注とされるシャンデリア輝く長楽館玄関内。これまで長楽館には入ったことがなかったが知人より招待券を頂戴した縁で参観することに。ただ、今日は長楽館特別公開の最終日。間に合って良かった


PC051641.jpg
長楽館内部は通常カフェやレストランとして使用されている。今日も公開と並行して営業しており、係の人らが忙しく行き交う様がみられた


京都祇園・円山公園の洋館・長楽館1階のホールの大理石柱や木製内装。2021年12月5日撮影
長楽館1階中央ホールの豪華な大理石の柱や木製内装。奥には喫茶室があった。喫茶室は2階までの各部屋が当てられていたが、感染防止の人数制限のため、館外に多くの待ち人があった。ただ、公開参観者は並ぶ必要なし


京都祇園・円山公園の洋館・長楽館2階に掲げられた伊藤博文揮毫の「長楽館」扁額。2021年12月5日撮影
長楽館2階に掲げられた明治元勲・伊藤博文公揮毫による「長楽館」の扁額。長楽館は明治末に京都出身の煙草王・村井吉兵衛氏によりその別邸・迎賓館として建てられた。伊藤公爵もここに泊まり、その造作と立地に感銘を受けて一文を詠じ、それに由来する館名の揮毫に至ったという


京都祇園・円山公園の洋館・長楽館3階和室への入口となる洋式階段。2021年12月5日撮影

意外の別格建築以て観覧終了

さて、長楽館の特別公開は、その3階にある和室エリアであったが、残念ながら撮影は許可されなかった。写真は唯一許されたその入口部分である。

3階の公開箇所は「御成の間」と呼ばれる主室と「長楽庵」と呼ばれる茶室で構成されていた。大名御殿のそれを縮小したような設えで、共に皇族にまで対応できる格式を備えている。

その為か、長楽館自体が、一般的な当時の公館以上の豪華さ・精緻さを以て造られていた。地方都市施設ながら、また民間建築ながら、これは実に意外なことであった。正に国指定登録文化財に値する価値があった。

なお、公開二所の写真は、館公式サイト内にあるので興味ある人は参照を……。

こうして、今日の紅葉・洋館の観覧は終了。有意義な機会をくれた知人等の諸々に感謝したい。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)
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