2022年03月05日

雲取難雪

京都北山・芹生奥の林道脇の樹に付けられたウクライナカラーの道標。2022年3月5日撮影

山には無関係ながら……

今日も先日に続きウクライナ・カラーを。

今日の記事とは直接関係のないことだが、孤立無援の現場で悪辣な利己主義暴力との戦いを強いられている彼の国の人々への連帯の意を込めて。

実は、この画像は特にその為に用意したものではなく、今回本当に道中偶然見つけたもの。山中の林道脇に付けられた古い目印であった。個人か何かの団体が取り付けた私的な道標とみられる。

奇しくも、そして折よく、こんな無縁の山中で繋がったウクライナ。こうしている間にも、現地では正に死闘を余儀なくされている。

そんな彼らへの支援と関心を忘れないようにしたい。これは彼らのみならず、我々の自由や平和のための戦いである。不正義を見逃し、社会を100年後退させるようなことを断じて許してはならない。


両脇に雪が多く残る京都北山・芹生峠。2022年3月5日撮影

一月振りの雲取山

さて、今日は一月振りに近場は京都北山の雲取山群(最高標高920m弱)へ雪中鍛錬に向かった。

市街から見る北山の雪も、ここ最近の温暖で殆ど消えていたが、彼の貴船の奥で京盆地北縁にある芹生峠(せりょう・せりうとうげ。標高約700m)には、写真に見る如く、意外にもこんなに雪が残っていた。ただ、路面には無いのでそのままノーマルタイヤの車輌で進めるかと思いきや……。


ノーマルタイヤ車輌の進入を未だ阻む、京都北山・芹生峠北裏のアイスバーン。2022年3月5日撮影
うーん、芹生峠の北裏からは、なんとアイスバーン状態となり、進めなくなってしまった。仕方なくここからまた歩いて山へと向かうこととした。前回よりまだ近い場所とはいえ、長い車道歩きをまた強いられることとなったのである。麓は春めいているというのに、やはり恐るべし京都北山!


50cmを超える雪で埋もれる、京都北山・芹生集落の旧芹生小中学校前の橋。2022年3月5日撮影
転倒に気をつけつつ府道を歩き、やがて芹生集落に着くとやはり雪が……。旧芹生小中学校前の橋には未だ50cm以上の雪が通行を阻害していた。勿論今日は雪目当てで来たが、集落に於ける雪の多さは意外であった


20cm程の雪で埋もれる、京都北山・芹生集落奥の林道。2022年3月5日撮影
その後、芹生集落奥の林道へと進むが、除雪範囲外のため、すぐに多量の雪に足を取られることとなった。まともな積雪は山頂直下辺りからと予想していたので、これも意外であった。林道の雪は厚さ20cm程だったが、融解の所為か、新雪の如く沈み易く、歩き難かった


京都北山・雲取山山中の三ノ谷分岐と残雪。2022年3月5日撮影
ワカン(輪かんじき)を履くのを我慢して歩き難い林道を進み、山頂下の登山口に続く三ノ谷分岐に到着。見ての通り、地面が露出した場所もあるが、この先、装備転換の適地がないため、ここにてワカンを装着した


京都北山・雲取山の三ノ谷と山頂直下へ続く谷との分岐部分と積雪。2022年3月5日撮影
分岐から三ノ谷の林道を北上するが、ワカンを履いてもあまり疲労は変わらず。やはり浮力を得難い雪質のようである。そして林道から別れ、いよいよ山頂直下に至る谷の入口となるこの分岐に到着。やはり雪が多い。一月前の自分の痕跡は疎か、ここ最近人が入った痕跡は全く見られなかった


京都北山・雲取山三ノ谷ルート上の山頂直下の雪の急斜。2022年3月5日撮影
気温が高めなため雪崩に気を遣いつつ谷を詰め、やがて山頂直下の急斜下に。林道から変わらぬ浮力のない雪に足を取られつつ進む。危険性を考えると早く抜けるべき場所だが、雪と急斜の所為で速度が出ない


京都北山・雲取山山頂と積雪。2022年3月5日撮影
そして、山頂着。見ての通りツリーホール(樹周穴)も見られたが、基本的には厚く雪が残っていた。また山上は風があり気温の割に寒かった。峠から2時間強かかったが、その内約三分の二が府道&林道歩き。雪が締まって楽にこれるかと思ったが、予想外に体力と時間を費やした。やはり山は侮り難い。まあ色々と対策や心積もりはしていたのではあるが……


京都北山・雲取北峰山頂と積雪。2022年3月5日撮影
雲取山山頂では休まず、そのまま稜線を北に進み雲取北峰(標高約915m)山頂まで移動した。ここも豊富に雪があり、未だ冬の姿そのものであった


雲取北峰山頂から見た、雪に覆われた比良山脈最高峰の武奈ヶ岳。2022年3月5日撮影
雲取北峰山頂から見た、雪を纏う比良山脈最高峰・武奈ヶ岳(ぶながたけ。中央奥の鋭角の峰。標高約1214m。滋賀県西部)

難儀も鍛錬・経験
そして……


雲取北峰の風裏にて遅い昼食をとり、また元来た道を帰った。今日はワカンが効き辛い予想外の雪質に難儀したが、これも鍛錬のうち。結果、また山の奥深さを再認識する良い経験ともなった。

また、雲取山以北の山々も未だ完全な雪山景だったことも意外であった。

さて、今回も冒頭に関連し、以下を記して閉めたい。

ウクライナと自由に栄光あれ!

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会
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