2022年04月21日

芸備新緑行(其参)

広島向洋集落に残る、丘裾の花崗岩を刳り抜いて造られた澤井井戸と清澄な水

荒天に因り近場楽しむ

今日は広島行3日目。

朝から生憎の雨で、雨量もそこそこに……。そんなこともあり、今日は遠出せず、ゆっくりすることとした。

ただ、それでも友人宅付近の古街を散策したり、広島市街のショッピングモールやホームセンターを訪れ、友人の買物支援や食事等を楽しんだ。

写真は、向洋(むかいなだ)という広島市街東部の集落奥にあった古い共同井戸。路地奥の共同井戸は京都の他、珍しいものではないが、ここのものは地盤の花崗岩を刳り抜いた珍しいものであった。

しかも、現在でも清澄な水を湛えている。向洋集落は今は内陸風情だが、嘗ては広島湾内の入江に面していた。そのため、背後の花崗岩丘陵を源とするこの様な井戸が数多く造られ、残存している。

ただ、丘上が全て宅地開発されたため、場所により水質が落ちてしまったらしい。


広島市街東部向洋集落に残る古い日本家屋や町家
向洋集落は原爆の加害半径から外れたため、この様な戦前築の日本家屋や町家が数多く残っていた。ただ、多分に漏れず、ここでも再開発や建て替えが進んでいた。嘗ては広島東郊の漁村・農村であったこの地域も、戦後に市街化・ベッドタウン化した為である


広島・呉市の繁華街付近にあった飲み屋街「やよい通」
呉市中心の繁華街に隣接する飲み屋街「やよい通」

意外のまち呉

夕方からは、友人が広島南東の都市・呉近くのパン屋に行くついでに、同市中心部を訪れ、少々散策したり、当地の甘味や拉麺を食したりした。

同じく旧海軍要港で現海自関連都市・舞鶴に比して繁華だったことは意外であった。また、戦中激しい空爆に曝されたにもかかわらず、古い木造家屋が数多く残ることにも感心した。

そして、その後広島に戻り、友人宅にて飲み語らい、日を終えたのであった。


「芸備新緑行」1日目(其壱)の記事はこちら
「芸備新緑行」2日目(其弐)の記事はこちら
「芸備新緑行」3日目(其参)の記事はこちら
「芸備新緑行」4日目(其肆)の記事はこちら

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 紀行
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