2022年07月23日
雄姿一見
奇跡の復活、眼前に
今日7月23日は祇園後祭(ぎおん・あとまつり)の宵山。彼の祇園祭の後半祭で、山車(だし)が街なかを進む「山鉾巡行」の前日祭であった。
一旦は衰えたかと思われたコロナ禍がまたしてもぶり返し、流行第7波の警戒期となったが、祇園祭の山鉾巡行は3年ぶりに行われることとなった。
17日に巡行を終えた前祭(さきまつり)では、相当な人出があり、後祭も同様が予想され、感染懸念もあったが、196年ぶりに復活した「鷹山」という曳山観たさに、まだ人が少ない夕刻前に、さっと出掛けることにした。
写真は見事復活を果たし町内の路上に飾られた鷹山。曳山本体は勿論、立派な懸装品(けそうひん。絨毯等の調度品)や屋根下で他と遜色ない演奏を聴かせる囃子方に至るまで抜かりなく用意されていた。屋根周り等の白木の部分にも今後漆や金箔、金具等の装飾が加えられていく予定という。
これほどの装備や組織を復活出来るとは……。
相当な努力や熱意が必要であったろう。私がこの山の復活について知ったのは、再建の発起人かつ保存会理事長の山田純司さんの話をラジオで聴いたからである。
復活の開始は10年前だったらしく、正に「零からの出発だった」とのこと。資金や人材等々の様々な難問続きで、最後に新型コロナの襲来もあったが、どこか「神がかり的」な幸運により全て乗越え、今日に至ったという。正に、感動的復活劇であった。
そういえば、4年前の後祭宵山の晩、鷹山の日和神楽(ひよりかぐら)と遭遇したが、こんなに早く、この雄姿が見られるとは思わなかった。
感無量の奇跡的光景である。
鷹山復活に関する多くの報道の所為か、またはその感動的復活劇の影響か、比較的人が少ない時間の割に、鷹山周辺には多くの人だかりが出来、右側通行の規制すら行われていた
鷹山の屋根上に立てられた真松(しんまつ)の中には何やら置物が……。これは雉の模型らしく、鷹山のご神体である鷹匠が獲る鳥の中で、最も難しいもの、価値あるものであることを、関係者らの立ち話で聞いた
希望と感動に感謝!
人が多かったことと、このあと別用があったため、屋内の記念展示も観ず、短時間の見学で終ったが、中世以前に起源をもつという由緒ある鷹山の歴史的復活に立ち会えた。
こんなご時世に希望と感動を与えてくれた保存会理事長氏を始め、関係全ての皆さんに感謝。
夢の曳山再建及び巡行復活、おめでとうございます!
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