2022年07月24日
疏水雨跡
雨後の長散策
今年は本州各地で記録的に梅雨明けが早かったが、宣言後の今月初旬から、また各地で雨天が続いたのも同様であった。
しかも、大雨が多く、自分が住む京都市街東部でも、先日5段階区分け中、2位という「避難指示」が出されるなどした。
梅雨末期に似た、それらの連続的強雨は金曜辺りで落ち着いたが、代わりに猛暑の暑さが戻ってきた。真夏なので仕方ないが、何事も良い塩梅とならないものである。
さて、先月の熱中症の件もあり、今夏は裏山での鍛錬を控えていたが、動かないのも良くないので、今日は比較的長程の散策を行うことに。それは、市街散策とはいえ、丘や山際を取り込んだ高低に富む道程であった。
開始は陽が傾き気温が落ち始めた夕方を狙ったがそれでも暑い。また、特有の湿気もあるため、街歩きとはいえ比較的負荷の高い行動に思われた。
上掲写真 夕方、白砂上で仲良く微睡む二羽の鴨。場所等は後述。
豪雨一過の跡
気温や日射を考慮し、最初は比較的涼しい山際を巡り、その後、市街中心方向へと進む。そして、蹴上(けあげ。京都・東山麓の地名)下の琵琶湖疏水にて、写真の光景を目にした。
疏水に流れ込む大量の土砂である。それは一部陸化して広い砂原さえ見せていた。最初に紹介した鴨は、この島状安全地に憩うていたのであった。
土砂は左奥の暗渠から流れ込む「白川」より運ばれた所謂白川砂である。見ての通り、この辺りの疏水はインクライン(舟搬軌道)下の旧舟溜(ふなだまり)のため広くなっているので、相当な量であることが判る。
私もこれ程の量を見るのは初めてであった。
恐らくは、これも大半が今月の雨の影響か……。とまれ、水道を始めとする水利(すいり)用の人工河川なので、早期の浚渫が必要かと思われた。確か、今春前に大規模な定例作業が入ったばかりではあるが……。
その後、舟溜から疏水沿いを歩き下ったが、1km下流の聖護院付近でもその水は白濁していた。これも、未だ濁流状態の白川の影響で、舟溜合流部から続くものである。沈み難い粘土成分が流れを染めているのである(粘土は「顔料」なので正しくは「加飾」か)
そして雨の影響に感じ入りながら疏水縁を西に進むと、彼方には夕焼けが。この後、賀茂川(鴨川)まで出て、そこで寛ぎ涼んで帰ったが、そこでちょっとした出会いと出来事が……。まあその話はまた機会あれば……
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