2022年08月16日

盆火再開

8月16日猛暑日の夕方、京都大文字山麓から見た、同山火床面での五山送り火の準備

送り火完全再開

地域にもよるが、今日はお盆最後の8月16日。

少なくとも、ここ京都市街では今日が最終日であった。最終日ということは、迎え盆でやってきたお精霊(しょうらい・しょらい)さんが帰るとされる日であり、迎え火ならぬ送り火をする日でもあった。

本来は各家庭で行われるこの送り火が、共催化・巨大化したのが、京都の「五山送り火」、俗称「大文字焼き」である。

この五山送り火。去年までは火床の数を減らすなどして新型コロナ対策を行っていたが、祇園祭同様今年は3年ぶりに完全開催されることとなった。

写真は、そんな送り火の準備を夕方麓から望遠撮影したもの。最も著名かつ大きな大文字山の「大」字の火床で、猛暑気温のなかで作業する大勢の関係者の姿が見えた。

よく見ると、夜の雨予報の所為か、各火床に積まれた薪組みが、何かで覆われているのも確認できた。なんとか、恙なくこの記念すべき完全再開が成功しますよう……。

ところが――。

ちょうど先日から京都に来ていた甥が観たがったので、近くで見せるつもりでいたが、なんと点火数十分前に猛烈な風雨が襲来し、観覧どころか、開催自体も危ぶまれる事態となった。

ネットの雨雲レーダーを確認すると、豪雨を示す真っ赤なしるしが五山がある京盆地北部を覆う。予報では短時間で通過しそうだが、次の豪雨がすぐ迫っており、ちょうど開催時間の20時から21時に影響することが確実視された。

残念ながら、これでは実施は無理であろうと思い、甥との参観は諦め、その滞在先に留まることにした。だが、台風並みの豪雨は奇跡的に第一波のみで消え、10分遅れで送り火が開始されることとなった。

よって、滞在先でのテレビ視聴ながら、無事送り火を見届けることが出来た。運の良さもあるが、関係者の準備や尽力という大きな貢献を思い知らされた、送り火再開となったのである。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)
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