
近山の紅葉如何
10月も明日で終りの日曜今朝。
隣県滋賀西部の比良山脈に、紅葉具合の検分と鍛錬兼ねて短時独行した。登ったのは、山脈中、紅葉進度が最も早い、最高峰の武奈ヶ岳(ぶながたけ。標高1214m)。
上掲写真 比良山脈主峰・武奈ヶ岳山頂直下の広尾根の道と、彼方に広がる京都府側・丹波高地の山々。

登行前の後悔?
比良山上の紅葉盛期は例年11月初旬だが、その頃に武奈ヶ岳に登ると冬枯れが多く、少々不満だった。よって、今回少し早めに来たが、通り道の大原・叡山等を含め、麓には紅葉の気配は乏しかった。
少々早まったか……。
そんな気もして後悔し始めたが、仕方なく登ることにした。写真は登山口の比良西麓・葛川坊村(かつらがわ・ぼうむら)集落にある密教寺院・明王院境内(標高310m強)。これを見ても夏山と変わらない様子がわかる。

乗っけから急登の道を30分程上った標高690mの天然林でも、この様子

だが、登山口から1時間弱、標高900mまで上がると、美麗な紅葉が現れた。ただ、盛りにはもう少々足りないようにも思われた

更に登山路を進み、途中通過する御殿山(標高1097m)の手前ではかなり進んだ具合に

やがて御殿山を過ぎ、現れた武奈ヶ岳山頂(左峰の奥側)及びその周辺の標高1100m以上の天然林は、この様な状況に

武奈ヶ岳山頂から見たコヤマノ岳(標高1181m)周辺の天然林黄葉
意外な山頂
そして山頂着。麓の状況から期待していなかったが、意外にも紅葉(ブナが主なので黄葉か)具合は写真の通り、盛りといえるものであった。
しかし、それでも既に葉の落ちた冬枯れも目立った。恐らくは落葉の時期が早い種があるのか。まあ少々のことは致し方あるまい。
さて、比較的遅くに登り始めたが、休憩せずに1時間40分程で登ってきたため、ちょうど昼時となった。大勢の人で賑わう山頂の縁にて軽食を摂り、また一気に下山したのである。

比良山脈西麓・安曇川水系葛川沿いのススキや紅葉。帰路にて