2023年05月05日

続2023春野営会

湖南アルプス山中から見た堂山山頂

雲多き2日目

2023年春野営会2日目(野営会初日はこちら)。

予報通り、朝から曇天の空となったが、今日中の雨を呼ぶものではなかったので、憂慮せず1日を始められた。

今日は朝食後に希望者及びそこが初めての人のために、近くの堂山(標高383m)登山を行う予定でいた。写真中央に見える三つの峰の、一番奥側にある山頂までを往復するのである。

久々に私が引率し、留守は昼食用のピザ作りに勤しむ人に任せることになった。


野営2日目の朝食のソーセージマフィンとドリップコーヒー
因みに、今日の朝食はこれまた久々のソーセージマフィンとドリップ珈琲(ソーセージが隠れているが)。調理は私が担当したが、色んな調味料の提供を受け、簡素・即席ながら、まずまずの朝食にすることが出来た


鎧ダムと堂山との間の鞍部やそこを結ぶ登山道

「湖南アルプス」の特徴凝縮する堂山へ

ゆっくり朝食を摂ったあと、有志と共に堂山へ向かう。写真のような、湖南アルプス特有の、風化花崗岩帯の痩せた林のなかを縫うように進む。砂が載った急斜も多いため、足下に気をつけるように告げつつ……。


湖南アルプス特有の堂山山頂近くの奇岩と背後の湖東平野や琵琶湖に比叡山
これも湖南アルプス特有で、その名の由来にもなった奇岩の連続。勿論、ここも岩を避けつつ、登りつつ通過する。背後に細長い琵琶湖南湖や比叡山も見えてきた


湖南アルプス・堂山山頂近くに立てられた、新名神工事関連の通行止看板
そんな奇岩尾根上にはこんな看板が現れた。古くから麓の里に通じていた脇道の一つを遮断する警告のようで、今回初めて目にした


堂山と山腹を切るように続く新名神高速道路の施工現場
看板の原因はこれである。即ち、山腹を切る新名神高速道路の大工事であった。麓の各集落から自在に堂山を往復出来たのも今は昔。環境や景観破壊と相俟って残念でならない


堂山山頂近くにある岩間下りの難所
奇岩の稜線を進み、幾つかの頂(偽ピーク)を越えて、岩間を下るこんな難所が現れた


堂山山頂近くにある岩場登りの難所
そして、岩下りの次はこんな岩登りの難所も。ロープや石・木の根を掴みつつ進む。落ちて死ぬような場所ではないが、初心者には負担が大きいため、声をかけつつ慎重に進んでもらう


湖南アルプス・堂山山頂からみた田上盆地や琵琶湖に比叡山
岩の下りと登りに因る二つの難所を越えると、遂に堂山山頂に着いた。山頂の巨岩に乗ると、周囲全てが見渡せる


堂山と山腹を切るように続く新名神高速道路の施工現場
先程と同じく堂山山腹を切って大阪方面へと続く新名神高速の施工現場。工費節減のためか、隧道を用いず開路式で道を通している。これではふるさとの景観が台無しである。生まれ育った土地に対する愛着を減じさせないことも、子育てや人づくり、そして地域延いては国の未来への重要な投資ではないのか。何やら昭和より酷いことになってきた気がする。国家・公には百年大計をお願いしたいと切に思った次第である

美麗に整え撤収

さて、山頂でゆっくり休んでもらったのち、野営地に戻る。時間はちょうど昼で、ピザが出来始めた頃だったので、それを頂く。

火加減に難があったが、なんとか食べられたというか、味自体はまずまずであった。また研究を深めてもらい、次回の更なる向上に期待したい。

その後、残りの食材を皆で食して撤収作業に入る。ゴミ・忘れ物・消火等々、抜かりなく行い、来た時以上に美麗に整え、野営地を後にした。

そして、下山後は麓の温泉施設寄ってから帰宅――。

皆さんお疲れ様でした。荷物の詰込や運搬に不安があった人も見られたが、皆のために色々なものを用意してくれ、結果いつも以上に楽しませてもらったり、意外な工夫等も見せてもらった。

良い集いとなったこと、してもらったことに感謝!


野営会初日はこちら

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山会
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