2023年05月31日

続慰問急行

乾いた晴天の下に広がる、道東の街外れの牧草地

良き空・景なるも……

親類の見舞いのため、急遽実施した北海道行2日目。

昨日は到着が遅かったため、今日病院に案内してもらうこととなった。時間調整のため、少し郊外に寄りつつ親類の車で病院がある街まで向かう。

車窓からは、道東・オホーツク沿岸らしい、広々とした景色が広がる。そして、梅雨の無い、北地らしい透明感あふれる晴天が、ともすれば平板になりがちな、それらに立体感を与える。

まさに、この上ない景色――。

この時期に当地を訪れるのは初めてだったので、本来なら実に感慨深い眺めだったが、やはり見舞いという事情により楽しむことは出来なかった。

この景色のなかで長年朗らかに暮らし、そして、ここをこよなく愛した人が、今命の危機を迎えている……。

それを想う心は、唯々重く、表し難いものであった。


上掲写真 梅雨のない道東の乾いた晴天の下に広がる、街外れの牧草地。


P5314349.jpg
同じく広々とした道東郊外の牧草地や畑。梅雨入りしないとはいえ、西南彼方の台風による前線の影響か、比較的雲も多かった

どうか何卒

やがて病院に着き、早速病室の親類を見舞う。厳しい状況ながら、数日前に意識が戻っており、少なからず言葉を交わすことが出来たのは不幸中の幸いであった。

その後、日没まで皆で病床を囲みつつ寄り添い、滞在家に引き上げたのである。こんな状況になって慌てて訪れた不精を、何卒お許しあれ。そして、どうかこの状況が好転しますように……。

唯々、請い、願うばかりの、北地での一日であった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 紀行
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