
盆最終日、広島へ
台風の近畿直撃翌日の今日8月16日。
珍しく明け方に起床し、始発のバスに乗り京都駅へ向かう。昨日台風により延期となった、広島への出張に出かけるためである。
昨日新幹線が運休したための代替だが、幸い鉄道施設への被害が無かったため、列車は始発から定刻通りであった。ただ、終日運休の影響か、早朝からバスや駅・列車内には内外の旅行客が多かった。
そう、今日8月16日は、お盆最終日。年中で最も人が動く時期の一つであり、旅行者への影響は多大だったのである。
盆最終日といえば、京都市街では著名な送り盆行事「五山送り火」が行われる日であった。今年は遠出のため見られないが、まあ、これもコロナ禍制限全廃の恩恵と思うべきか……。
さて、6時台の新幹線に乗車し、8時半過ぎに広島に到着する。昨年は丸一日かけて車で移動した程の遠方を、僅か1時間40分という速さで着いたことに改めて感心。旅費さえあれば実に便利な世である。
ただ、こうした基幹交通が一旦途絶えるとその影響も多大である。昨日の運休では、正にそうしたことを改めて感じさせられた。
広島駅からは、滞在先の呉に向かうための呉線の列車を待つ。京都は雨が降りそうな曇天だったが、こちらは晴れて暑かった。大変な暑さからはまだ逃げられそうになさそうである。
そして10分程待って呉方面に向かう写真の折り返し列車が到着。それは、ローカル線的印象がない都市間交通と呼ぶべき洗練された姿であった。

そんな呉行き(正確には同市内の「広」行き)列車で広島を発ったが、暫くは都市景が続くも、やがてこの様な海岸景となった。広島市街外れの、瀬戸内は広島湾岸に達したのである。湾内の島嶼と共に、夏雲浮かぶ清涼な眺めだが、既に厳しい暑さであることは既述の通り。ただ、普段海を見ぬ身からすると新鮮で清々しい眺めであった

呉郊外方々で見られた呉線のトンネル(左)と開業当初の明治隧道(右)の一つ。元は呉軍港への戦時輸送増強の為に複線化用として造られた新隧道が、戦後新規格の電化トンネルとして採用・付替えされた名残りという
広島湾岸滞在開始!
空いた車内で湾岸の眺めを楽しみつつ、やがて呉郊外の駅で下車した。長閑な駅前を少し歩くと、今回の業務依頼者である友人が子息と共に迎えにきてくれた。色々と有難い限り。
例外的だが、今回はその友人の招聘をうけて、18日まで彼の新居の古家改装のアドバイスや手伝いを行う予定であった。
勿論、諸経費を含めた、ちゃんとしたお代を頂く業務として。暑さが大変そうではあったが、色々と楽しみな3日間が始った。
「呉業務行」2日目(其弐)の記事はこちら。
「呉業務行」3日目(其参)の記事はこちら。