
待望の……
いつまでも続くかに思われた猛暑の夏も、漸く一段落に。
30度超えの真夏日が先月9月末を最後に終り、熱帯夜や高湿の気も途絶えた。多分に漏れず、自身も連日の暑さで大変な思いをしていたので、まさに一安堵であった。
ただ、そのあまりの急変ぶりに、身心共に戸惑いもあった。とまれ、10月に入ると同時に、ここ京都市街にも秋が来た。とにかく、良かった。
写真は、大文字山火床から見た京都市街地北部(中央右の緑地は京都御苑、右奥の山は嵐山)。所謂「五山送り火」で焚かれる「大」字の頂部だが、折よくススキが風に揺れていた。
それら草花にとっても、待ちにまった秋到来か……。

同じく大文字山火床より。火で「大」字を表現する際に必要な焚火場「火床」の台石が見える。即ち、これらが大字の線上に並ぶ。しかしまだ夏が終ったばかりなので、ススキ以外、中腹や麓の森に秋の気配は見られない

こちらは火床の前に立ち寄った大文字山山頂から見た、山科盆地(左)や京都盆地(右)及び彼方の大阪方面。今日は用の前に少々身体を動かさんと思い、輪を書くようなルートで大文字山頂(標高465m)を往復した。まあ、暑さが去り、漸く近山に登れるようになった、ということもあった

山頂の立木に括られた温度計の表示は17度。暑くも寒くもない、野外活動には快適な陽気である。そのためか、山頂を初め、山中至る所で多くの人の姿があった。

ただ、先月末から天候が安定せず、今日も雲が多かった。しかし、光線の関係か、こういう条件の方が意外と展望がきく。中央奥に浮かぶのは、ここから約45km離れた大阪中心部の高層ビル群である