2023年11月12日

寒到観覧

玄関横に、開館90周年記念の露店が並ぶ、京都市立美術館(京セラ美術館)

遂に冬来る?
賑わう岡崎へ


写真は、午後から出掛けた京都市街東部にある市立美術館。

昭和8(1933)年築の古建築ながら、近年、地元著名企業に運営をゆだねて大改装された展示施設である。

見ての通り、和洋折衷の姿で、昭和初期に流行した日本独自の建築様式「帝冠様式」による建屋。洋風の、近世城郭ともいえる姿が、その特徴であった。

予報通り、一昨日の雨を境に気温が下がり、今朝は今季初の10度以下に。遂に冬が来た観があったが、3日前までほぼ夏日の暑さだったので、その極端さに身心共々困惑させられた。

更に今日は、昼過ぎに雨もあり、厚い雲の下、見た目にも寒さが印象付けられる一日となった。それでも、美術館を含め、動物園などが集まる、周辺の岡崎地区は、休日を楽しむ多くの人で賑わっていた。

そして、美術館の玄関脇にも、何やらいつもは無い天幕が連なり、人が集っている……。


京都市立美術館開館90周年記念催事を示す、同館正面玄関横の特設門
天幕列の横、即ちその入口には「90th」と記された、この様な門があった。それは、京都市美術館が今年で開館90周年であることと、その催事が開かれていることを示していた。特設の天幕下では、記念の飲食店等が設けられていたのである。今日は記念催事の一環で、所蔵品を展示する「コレクションルーム」が開放されていたので、訪問したのであった


京セラ美術館の竹内栖鳳展で展示される「絵になる最初」の下絵と本絵

巨匠、伝統画人から近代作家へ

京都美術館にはもう一つ用があった。それは、写真の竹内栖鳳(せいほう)展。コレクションルームとは別の特別展として同時開催されていた。

券を頂戴していたので、まとめて観覧したのである。

竹内栖鳳は戦前の京都画壇の重鎮。これは、その代表作の一つ「絵になる最初(重要文化財。撮影許可作品)」の、下絵と本絵の比較展示である。


京セラ美術館の竹内栖鳳展で展示される作者最晩年大作「雄風」
これも栖鳳作品の「雄風(撮影許可作品)」。最晩年の大作で、彼が達した独自画境を遺憾なく表したもので、個人的にも好みの作品。これも下絵と本絵の両展示だったが、カメラの画角に収まらない為、本絵のみとした

竹内栖鳳の作品はこれまで何度も見てきたが、今回は渡欧前後の作風変化を知ることが出来たのが収穫であった。

それは、画力ある伝統的日本画家から、当時最新の欧州芸術に影響された近代画人と化す「変貌」の発見でもあった。

半信半疑の寒さ

美術館参観を終え帰路に就く。雨が止んでいたので、付近を散策しつつ。

最高気温は15度に届かず、数日前より10度も低い。暦柄このまま冬に入りそうだが、あれ程暑さが続いたので、正直まだ半信半疑の心地であった。

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)
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