2024年06月08日
参観相伴
久方ぶりの山中参観
両脇に緑あふれる進路上に現れた、一風変わった姿の隧道口(上掲写真)。見覚えあるそれは、以前訪れたことがある隣県滋賀山中のミホミュージアムの通路隧道であった。
受付棟と展示棟を繋ぐ道上にあるこの隧道は、パリ・ルーブル美術館のガラスのピラミッド設計で知られる華系米人建築家、I・M・ペイによる桃源郷の入口を意図したもの。中華庭園の円門を想わせる造りである。
実に7年ぶりとなる今回の訪問は、ここに来ることを望みながら未だ来たことがない友人一家を案内するため。道案内を兼ね車輌に同乗して訪れた。
そして、近未来的な金属貼りの隧道向こうには東洋風ガラス屋根を持つ展示棟(美術館棟)の入口が見えてきた。以前は電気自動車で通った道だが、今回その利用は身障者に限定されていたので、歩いて向かう
ミホミュージアム企画展室前に掲げられた「古代ガラス展」の掲示
皆で展示棟に入り、企画展室に向かう。今回は別の友人の好意により事前に人数分以上の招待券を頂いていた。開催中の企画展は古代ガラスに関するもの。主に、ガラス先進地の中東・中近東出土遺物が展示されていた
今回の特別展で紹介掲示や印刷物の画像に採用された、象徴的遺物のソーダ石灰ガラス碗。前2世紀から同1世紀頃に東地中海地方で生産されたものらしい。銀化(白化)の合間から覗く七色が魅惑的で、古代の人もさぞや驚いたであろうと思われた宝物。撮影可能展示物かつ可能時間のため撮影
ミホミュージアムは標高の400mの高所にあるため、美術館棟前の森もまだ新緑の色合いを残していた
意外な見応え
他所は次回に
各地域・各時代の展示物を一つひとつ鑑賞し、その後、常設展である世界の古代美術を鑑賞して参観を終えた。
今回は友人一家をここに案内することが目的だったため企画展には殆ど期待していなかったが、意外にも量的・質的に見応えがあった。
その分、付近での食事機会を逃し、更に帰路寄るつもりの近くの茶産地・朝宮やその隣の宇治田原に行く時間がなくなってしまったが……。
まあ、有意義な参観だったので、今回はこれで良しとし、その他はまた次回の楽しみにすることにしよう、と言い合い、皆で納得した。
そして山を下り、麓の滋賀東部市街で軽食兼休息後、帰京した。皆さんご協力有難う、会期終了間際のため急ぎ券を送ってくれた友人共々、感謝!
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