2024年07月14日

前祭三宵

曇天の空に立つ、祇園祭・月鉾の新月錺

夜祭初日

生憎の曇り空ながら、黄金色の身を確り天に掲げる新月の錺(かざり)。さて、これは……。


令和6(2024)年、祇園前祭の宵宵宵山夕方の四条通と山鉾の様子
それは、祇園祭・山鉾の、鉾頭の錺金具であった。今日は、今年も愈々(いよいよ)始まった同祭「前祭(さきまつり)」の宵宵宵山の日。地元以外あまり馴染みない宵が三つも重なるその日は、祭の最高潮たる山鉾巡行の3日前の晩を指す。歩行者天国や露店はないが、鉾建てや曳き初めが済み夜祭が始まる記念すべき宵であった


令和6(2024)年、祇園前祭の宵宵宵山夕方の月鉾
これは、冒頭画像の新月錺を頂部に戴く月鉾。大路たる四条通に鎮座する最大級の山鉾で、別格的存在。そんな特別感の所為か、粽(ちまき)などの授与品は早々に売り切れていた。宵宵宵山は他所にあまり知られていないため人が少ないと思いきや、かなりの混雑に見舞われる。やはり連休の所為か。いや、外国人も多いので、いつにない混雑に感じられた


令和6(2024)年、祇園前祭の宵宵宵山の晩に練り歩く鷺舞の列
夜祭には各山鉾の色々な祭事が行われる。勿論、神事の一環だが、これは中世以前に起源をもつ鷺舞の列。正規の祭事ではなく、近年復活を果たしたものらしく、初めて観たが興味深かった。このあと、白楽天山の会所付近で独特の舞とお囃子が演じられた


令和6(2024)年、祇園前祭の宵宵宵山での綾傘鉾・棒振囃子と、飛び散る蜘蛛の糸
これは綾傘鉾の有名な棒振囃子。棒振演者が蜘蛛の糸(紙)を投げた瞬間である。和紙の先にある錘を偶々得る。京都では御守になるとされている縁起物のため喜ばしい。先程落ち合った外国の友人も偶然得たらしく、更に良し。宵山に変らぬ様々な催事が観覧でき、何よりであった


令和6(2024)年、祇園前祭の宵宵宵山晩の船鉾
夜の船鉾。途中雨が降ったが、日が暮れて提灯明りある良い風情となった。去年よりマシながら暑さはあったが、今年も友人共々楽しく参観出来て何よりであった

posted by 藤氏 晴嵐 (Seiran Touji) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 催事(友人其他)
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