
名残り惜しき避暑地
奥飛騨避暑3日目、即ち最終日――。
今日は京都へ帰還する日だが、早く帰ってもまた猛暑気温に辟易させられるだけなので、なるべく涼むべく、昼前まで野営地で寛ぐことにした。
上掲写真 乗鞍岳山麓の野営地に現れた、森の湿気を映す幻想的な朝の木漏れ日。

乗鞍山麓の天然林内にある野営地と天幕等
野営地でのゆったりとした朝食を終え、その後、昨日の豪雨で汚れた道具等の仮洗い等を行う。日曜とあってか、新しく来る人は少なく、同様に撤収する家族連れ等が目についた。
一通り片付けを終えたあと、野営地を散策。自然の森や地形を利用した中々興味深い造りである。そして広大であった。何より、この森の涼しさは他の野営場には無いように思われた。
豪雨の害もあったが、結果的にここに拠点を置いて正解であった。実はオートキャンプは初めてで、そもそもあまり乗り気ではなかったが、この場所や運営皆さんのお蔭で非常な満足を得ることが出来た。
有難う、またいつか!

奥飛騨最後の寄り道
昼前に野営場を後にし、温泉街中央の土産屋に寄ったあと奥飛騨最後の寄り道へ。それは、また別の峠を越えた奥地にある一軒の食堂であった。
そこは去年秋の奥黒部山行の帰りに寄った良店。今回どうしてもそこで昼食を摂りたかったため、大きく北へ遠回りして寄ったのである。
結果、去年と同じ、写真のジビエカレー定食を頂くことが出来た。しかも、この時期限定の当地名産のトマトやトウモロコシの冷汁付きの特別版。肉種も去年と変り、カレーが熊肉、汁が猪肉であった。勿論、付け合わせの野菜も当地産の手作り。
正に地産地消の鑑的料理。同行者もその味と良心的価格に感心すること頻り。食後話したお店の人も我々の遠路寄道に驚き、そして喜んでくれた。

奥飛騨の峠道傍に湧く、美味しい岩清水。帰路用に汲んでいく
名店での食後、去年同様、道中食の手作りパンを買い込み帰途へ。幾つもの峠を越えて高速路に辿り着き、車行を続ける。そして、滋賀県内での事故渋滞で日が暮れたものの、無事帰京で来た。
最後のさいごで
ところが、最後のさいごで失敗。車を置いた先からの深夜の帰路、自転車で転倒し軽からぬ負傷してしまった。原因は旅行の疲労等ではなく、単純に運転錯誤と経験・技量不足。
長い下りでバランスを崩した際に片ブレーキをかけたため後輪がロックして路傍の板に衝突し、地面に投げ出されたのである。殆ど減速出来ずに突っ込み暫く起き上がれなかったので、骨折等の大けがを負ったと断じた。
それでも救急車を呼ばず何とか帰宅し、その晩は家で休むことにした。登山でもよく下山が核心というが、旅行も正にその通りで油断禁物。怪我の具合や今後の生活等を案じつつ明朝の病院行きを待つことにした。
翌日追記
翌朝、親族の運転で出向いた病院を受診した結果、怪我の具合は骨折や手術等の難多き重傷は免れた。
正に不幸中の幸い――。
事故状況や症状から、激突した胸か肩のどちらか、または両方の骨折を覚悟していたので、奇跡的といえた。ただ、方々擦り剝き、胸や肩に激痛があり右腕が使えないことには変わりなかった。
暫く不便が続きそうだが、真夏の手術や入院に、その後の養生や仕事の停止、多大な金銭損害を考えると、気は大いに楽になった。
ああ、助かった……。
